42 ~ 再出発の春 ~

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※写真は、職場近隣の満開桜。




20174月某日、42回目の誕生日を

迎える事が出来た。




骨髄移植をし、早23ヶ月。




心身、色々な

痛み、苦しみ、悲しみ、

哀しみ、佗しみのネガティヴ期を

潜り抜けて、

やっと病前のような

体と心の感覚を得つつある。




誰しも病気にならない保証なんてない。




それが、人生。




若かりし頃は、体力、精神力の続く限り、

体を酷使してきた。




一晩中飲み明かし、仕事に行く事も

あった。




そういったわたしの生き方では、

自ずと病魔が体を蝕むのは、

自明だった。





この急性骨髄性白血病という病を通して、

たくさんの人と

出逢い、

別れを、

重ねてきた。




病気が必然であれば、出逢いや別れも

必然なのだと、感じる。






わたしは自己中心的な人間だ。



しかも、お節介な人間でもある。




様々な方面で、ご迷惑をお掛けして

きた事を謝罪したい。




本当に申し訳ありません。




しかし、こんなわたしでも根気強く

愛して、認めて、尊重してくれる、

母、叔母、パートナー、心友、親友、

友達には頭が上がらない。



本当にいつもありがとうございます。





社会復帰をし、2ヶ月。



どうにか拾っていただいた職場で、

わたしの病気を認めて、

働かせていただいている。




未知の業界に飛び込み、分からない事を

分かるように、必死に毎日働きに

行っている。




無理はせず、出来る事からやっていく。




日々、修行だ。




そんな春を迎えられた今、

尽きないドナー様の感謝は、

いつも胸にある。




そして、若くして天に召された

同志や友人の面影も、

いつも胸にある。





生かされた分、何かに貢献しなければ

ならない。





そんな事をいつも考えながら、

毎日を生きている。








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写真は、わたしのワガママで、親友がパリ市内を捜し廻って手に入れてくれた黄桃のジュース。


✴︎

20161231日、実家の炬燵で紅白歌合戦が始まるのを母と待ちながら、 この一年を振り返ってみる。


こうした日常は、当たり前なんかじゃない。


一昨年の大晦日は、骨髄移植に備え、その時を不安の中ひたすら気丈に待つ入院患者だった。


紅白の企画映像は、被災者への想いを歌で応援しようとするものだった。


素直に、歌のちからに感動した。


そして皆誰もが孤独だが、ひとりでは無いのだ、

と深く感じ入り、涙こぼした。


✴︎

今年は、骨髄移植2年目のシーズンだった。

20153月の退院、翌4月の再入院を経て、5月より本格的な退院生活となった。


ダメージの大きい身体をひきずり、次のステップ=生きるための生業を探すために、職業訓練受講を目指した。


そして201512月に入校が叶い、20164月迄、医療通訳士の養成講座を受講、無事修了する事が出来た。


職業訓練校の怠慢や運営には、思うところが多々あったが、 クラスメイトに助けられ、どうにか筆記試験での医療通訳士 2を取得する事が出来た。


20164月から11月上旬迄、某ベンチャー企業にて就職、離職した。


体調不良に加え、社長ワンマンなブラック企業で

あったという不運に見舞われ、離職した。


又、4月下旬に免疫抑制剤の減薬失敗による、免疫機能が低下し、眼、皮膚、口腔内、陰部の糜爛等

悩まされた。


9月下旬に一旦具合が良くなったかと思いきや、10月下旬に時節柄かドライアイが酷くなり、目の痛みとともに視界狭窄に。


そして、11月上旬から1223日迄、慢性GVHDによる目の痛みとともに視界狭窄が酷さを増して、更に追い討ちを掛けるが如く、風邪症状オンパレードにより、とても長く苦しむ。

 

昨年の今頃の方が、体力は無くとも、慢性GVHDに悩まされず、苦しみはなかった。


本当に《苦》しい、大変な一年だった。


✴︎

今年の集大成として、フランス パリ市内に住む

親友ご家族へ会いに1223日~29日迄

渡航し、滞在させていただいた。


出発、到着頃はまだまだ風邪の症状が残り、痰が絡み、夜に横になると咳が止まらない状況だった。


そんなわたしを快く受け容れてくれたご家族に感謝の気持ちを表したい。


初のヨーロッパ旅行で、フライトは直行便とはいえ11時間弱となる。


行きのフライトでは、眼圧が上昇と共に上がり、眼が痛く、更に頭痛もして眠る事もままならぬだった。


事前に白血病治療中という事を航空会社のスタッフにお伝えし、優先搭乗のお願いをさせていただいていた。


機内でも、CAの方々が頻繁に体調変化に対するお声掛けをいただき、本当に有難かった。


しかも帰りは若干座席に余裕があったようで、プレミアムエコノミー席へグレードアップしていただくというご配慮もいただいた。


前半の文章は、失ったものばかり数えていたが、生かされているわたしたちは、いただいたものを数えて感謝していかなきゃいけないのだと、今まさに痛感した。


ANAのみなさま、本当にありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

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✴︎

20161223 1730分頃、8時間時差のあるパリでは親友の彼女が仕事を早退し、シャルルドゴール空港まで迎えに来てくださった。

彼女は本当にスマートな女性で、尊敬する友人のひとりだ。


わたしのワガママにも沢山付き合ってくださった。


Sちゃん、本当にありがとう❗️


又、フランス パリの生活事情もパリ市内の観光を通じて、彼女や旦那様に色々教えていただいた。


実際に住んでみないと分からない、貴重な情報が満載で、目からウロコな部分も多かった。


移民受け入れ問題

警察や憲兵隊によるテロ再発防止のためのセキュリティ強化

貧困の民が街中に寒い冬空の下、毛布を被り、物乞いする光景

地下鉄内やその電車内で歌や楽器を持ち込み奏で、

又は

自身の貧困身上話を聞かせ、お金やモノをせがみに来る老若男女


それを支える一部の市民がお金やモノを与える瞬間



この数日間で何度かそれに出くわし、日本文化や習慣の違いを含め、考えさせられた日々でもあった。

美しいイメージを持つ花の都の、陰の部分を生で感じ取れた、有意義な体験であった。


✴︎

国があり、

家族があり、

教育があり、

職業があり、

住居があり、

衣服があり、

食糧がある。


そんな当たり前のように暮らし、それを当たり前だと思っていた自分を恥ずかしく思った。


✴︎

2016年もあと一秒で終わる。

生かされた2016年にありがとう!

2017年は、もっといい年にする。

ギアチェンジをし、しっかりと地に足をつけて

世界をドライヴ出来るように。

負けないぞ、世界!

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北風と太陽

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※写真は、初冬の夕陽。



✴︎

20161129日、いよいよ年の瀬まで

あと約1ヶ月



退職後、眼の状態が改善されず、

二週間強暗いベッドの部屋で主に過ごし、

明るい部屋に居る事も、

外出も、

ほぼ出来なかった。



眼の状態が僅かに良くなり、

漸く身体を動かす事が出来るように

なった。



そこで漸く、一念発起した。




視界はぼやけた世界でも、

心までぼやけていてどうする!


と、


自らに発破をかけて、

1年分の垢を取り除く

とは大袈裟だが、

リビング、

寝室、

物で溢れた机、棚、

ダイニングテーブル、

冷蔵庫の中、

冷蔵庫脇スペース等

を掃除した。



掃除をし綺麗な状態を保つことは、

忙しい暮らしの中だと、

疎かになりがちだ。



日々生きていれば、

捨てなきゃならないものたちが

自然と増えてしまう。



時折振り返り、《断捨離》をするのは、

今の立ち位置や

今何が大切なものなのかを

確認出来る機会だ、

とも思った。



掃除をし、綺麗な状態を保つと、

心もクリアになる。



今出来る事を、やるしかない。



✴︎


20161128日、

買物へ行こうと玄関の扉を開くと、

目が開けていられないくらいの陽光

に放たれ、目を閉じてしまった。



光の強さでわたしの世界がクラクラした。



それは決して、気持ちのいいもの

ではない。



✴︎


自転車に乗り、開け辛い目を必死に

開こうとすると、次は北風が目を

圧する。



ああ、目が痛い。。



視力があり、目が見える事も当たり前

じゃないのだ。



✴︎


強い西陽と、強い北風を目に食らい、

ふとひとつの寓話が頭に浮かんだ。


《北風と太陽》という、有名な

寓話。



旅人のコートを脱がせるために、

北風と太陽は競い合う物語。



旅人にとっては迷惑な話だ。



結果は、太陽が勝つ。



この寓話に込められたメッセージは、

《対人関係へのアプローチの仕方》と

わたしは思った。



旅人のコートを脱がせるために、

北風は、強い突風を巻き起こし

コートを脱がせようとした。



旅人のコートを脱がせるために、

太陽は、暖かい陽射しを注ぎ、

コートを脱がせようとした。



コートは、相手の心。



わたしは、北風かな?と

自虐的に自転車を漕いだ。



✴︎


いずれにせよ、わたしの今の実質的現状から

すれば、



北風も



太陽も



煩わしいものでしかない。



北風と太陽とわたしが、

仲良く出来る日を

今か今かと、

心待ちしている。


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