劇団新感線の舞台はここ数年、チケットを取るのがなかなか難しい。
しかも良席で見られる確率はそんなに高くない。
あんなにすごい芝居なのに!あんなにすごい殺陣なのに!
あんなに衣装すごいのに!
すごいを並べているが見た方ならわかるはず。
あの体全体を揺さぶられる感じ。
一度見るとまた見たい、次の公演も見てみたいと思う。
まるで何かの毒気にあたったかのように中毒性があるといってもいいかもしれない。
もっと近くで、またあの興奮を!
そんな声に応えてくれたのか劇団新感線の作品はゲキ×シネとして今映画館で見られるのだ。
映画館で見ていると劇場の結構前の方で見ているような妙な臨場感を感じられる時もあるし、
映画なのに、つい役者さんの合いの手に乗せられて「エイ、エイ、オー!」ってやってみたくなったり。
今年ゲキ×シネは名古屋でもミッドランドシネマと名演小劇場という毛色の違う2つの
映画館で上映されている。
毎月違う作品が上映されている。
私にとっては生で見たときの臨場感を取り戻す作業をしている作品もあれば
あの時こんな表情をしていたのか、見れてよかったと思える作品もある。
過去に見られていない作品を見られるのもいい。
(染様の『阿修羅城の瞳』は見に行けていないから嬉しい。)
今回、名古屋のミッドランドスクエアシネマ2のオープンに合わせて特別上映されるのが
『蜉蝣峠』。
劇団の看板俳優古田新太そして新感線にはすっかり常連、殺陣もすばらしい堤真一が
がっつり芝居合戦を繰り広げる。
脚本はクドカン・宮藤官九郎。
アウトローな男たちの過去と今が交錯する人間臭い物語。
ミッドランドスクエアシネマ2の音響は非常にいいので一層芝居が楽しめるはず。
7月23日には9時50分からの上映後と14時からの上映後の2回
劇団新感線の舞台を製作するヴィレッヂの代表取締役であり
劇団新感線のエグゼクティブプロデューサーである細川展裕さんの
トークショーが行われる。
役者側から聞く裏話もおもしろいが、制作の方の方がいろんな裏話を知っていたり、
ゲキ×シネができる流れや『蜉蝣峠』の話だけではなく、
来年の演目のことももしかしたら聞けるかもしれない。
名古屋とばしをしはじめてかなりの年数経つ新感線。(西遊記以来か…。)
そんな新感線がらみのイベントが名古屋であるというのがとにかく貴重。
芝居は高くてちょっと見に行けないという方、
まずゲキ×シネから演劇に足を踏み込んでみたらどうだろうか。
チケットの詳細はhttp://gxcblog.exblog.jp/25434920/
私もららサタデー終わりで見に行く予定です。
劇場でよくお見掛けしている細川さんどんなお話をされるのでしょう?