イクメン書道家 山村龍和 オフィシャルブログ 今人 ~imagine~

臨在主義・臨在アートを提唱する 書道家/現代美術家 山村龍和のオフィシャルブログです。


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京都を拠点にしている私ですが、本当にこの街には驚かされます。

先日は、書聖とも謳われる空海の書展があり、東寺へ。
このお寺までなんと自転車で15分ほど。

そして、ついこの前のお話ですが、
幕末の三筆と謳われる貫名菘翁の書にばったり出くわしたのです。


写真:貫名菘翁筆の屏風

それが美術館などではなく、清水寺近くの二年坂にあるお香のお店です。
ずらずらと素敵な商品がならべてある背後にさりげなく
飾られている屏風が。

「ほほう、いい書ですな~」

と眺めていると、

「ちょっと待て」


「これはよい書すぎる!」


同行していた妻(胎教協会理事)は、

「そんなにいい書なの?」

と、いかにもフツ~の反応。

しかし、この時すでに私の脳みそは、はちきれそうでした笑。
一応店員さんに確認をとったのですが、

「これは、ぬきなかいおくの書です」

といかにもお店から教育された言い回しのご回答(*´▽`*)

まさか貫名海屋(菘翁)の書に自転車15分で出会えるとは思いませんでした。


再度、店員さんに

「この書を見にお店に来る人、いるんじゃないですか?」

「はい、たまにいらっしゃいます」


それはそうでしょう。

どのような経緯でこの書がこのお店にあるのかまでは
うかがわなかったのですが、

「素晴らしい」と、思う反面、

こんなところに置いておかないでしっかり管理するなどなど
作品の保全に尽力していただきたいと思いました(笑)

~~~


さて、話は夏至の日に遡りますが、妻と共に京都の聖地巡礼へ。
鞍馬寺と貴船神社に参拝してまいりました。
貴船神社に参拝するのは墨を磨る水を採取するためです。

おりしも妻もエネルギーチャージしたいとのことで、
一緒に参拝させていただきました。
鞍馬寺から徒歩で貴船神社に参ったのは初めてのことでしたが、
本当に素晴らしい大自然に包まれていました。
自分をリセットし、内観することができました。



写真:貴船神社の神水

先だって、某企業様の経営理念を書かせていただきましたが、
この時は洛中の御金神社のお水を使わせていただきました。

その時々のインスピレーションで書に使う水も変えています。
水は本当に不思議な存在です。
貴船の立て看板にはこのように書かれていました。



水は私たちを本質的な状態にしてくれる性質があるような気がします。

儀式の前の沐浴とか、毎日の入浴とかもきっとそうなのでしょう。

芸術家とは、本質との対話者だと私は思います。
なにも書道家や作家に限ったことはないでしょう。

経営者の方であれば、本質を見極めることは重要なのではないでしょうか。
軸というかブレない芯というかそういうものがある
人や組織はやはり強い。

言葉化したものが理念だと思うのですが、
理念ありきの経営か、理念なしの経営か。

それは本質が見えているか見えていないかの違いでもあります。

ほんの数年であればよいのかもしれませんが

10年20年先、100年先を見据えるのであれば、
「理念」が本当に重要ですね。

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よくこんな質問を受けることがあります。

それは、

書道と習字の違いです。

この違いを知りたくて、
このブログに辿り着いたという方も多いようです。
ご訪問ありがとうございますにひひ


よく似た言葉ですが、違います。

では、どう違うのでしょうか・・・・・??





「習字」
習字とは、文字通り、文字を習うことです。
そして、美しく書くための練習であり、
お手本のとおりに書くことです。
読み書きそろばんのひとつといえるでしょう。
ほかの言い方では、「書き方」とか「書写」とか言います。
毛筆だけでなく、ペン字や鉛筆などの硬筆はこれに入ります。


「書道」
書道とは、「書」とも言います。
毛筆を使って文字を書き、
お手本を見て美しく書くことだけではなく、
そこに個性を出しながら自分を表現する一つの芸術です。
精神修養的な要素を指して道がつき「書道」と言います。


ちなみに、私自身はこの中でも
「書」という言葉が一番好きです。
習字ではなく、精神修養的な書道でもなく、
より芸術性を追求した響きがある「書」。


余談ですが、昭和23年(1948年)10月に、
日展に書の部門が開設されるにあたって、
部門名を「書」にするか「書道」にするか
という議論があったそうです。
当時、書の世界の精神的支柱となっていた
豊道春海翁(1878年~1970年)は、僧侶ということもあり
生涯にわたって「道」を説いた人で、「書道」としたかったそうですが、
春海翁の師匠の子、西川寧氏(1902年~1989年 昭和の三筆)が
「書」を提唱し、春海翁もそれに応じたそうです。


このところ、春海翁が師の子、寧氏に全幅の信頼を
寄せていたことがうかがえますが、
寧氏はこの言葉になにを託したのでしょうか。

中国では書法、韓国では書芸、日本では書道が通用していた当時、
守旧の「道」という概念を払拭し、
「書ハ美術タリ」
という思想をこの言葉に託したかったのではないでしょうか。



私は、独立独歩の芸術家道をよしとしていますが、

「書ハ美術タリ」という想いがいつも根源にあります。



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――そばと言えば日本人が大好きな食べ物の一つです。
おいしいお店を見つけた時はうれしさもひとしお。

そんなそば屋の看板――。

読めない文字にでくわしたことはないでしょうか。

$書家 山村龍和オフィシャルブログ 今人 ~imagine~-sobaya

。。。

その一例が上の写真です。
いったいぜんたいこれはなんて書いてあるの??
そば屋だから、一応。たぶん。おそらく。
「そば」と書いてあるのだろう!!
と勝手に納得されている方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、正真正銘
「そば」
と書いてあるのです。

どういうことかといいますと、話は平安時代までさかのぼります。

みなさんご存知の通り、ひらがなは平安時代
漢字から発明されました。
漢字をくずしてできているのがひらがなです。

たとえば、「あ」は「安」から、「い」は「以」からというように。

これらの文字は意味は関係なく音だけを借りてつくられたものなので、
当時、同じ音の漢字からたくさんの種類のひらがなが生まれていったわけです。

[a]なら、「安」「悪」「愛」
[i]なら、「以」「伊」「意」

といった具合にです。

明治33年(1900年)、小学校令施行によって、ひらがなは48字だけに規定、
一般に普及され現在に至っています。
その際に採用されなかった文字は「変体仮名」と言われ、
現在は書道作品や看板文字いった限定的な使い方をされています。

みなさんが読めないそば屋の看板の正体は

この変体仮名だったのです。

ここでもう一度――。

$書家 山村龍和オフィシャルブログ 今人 ~imagine~-sobaya

左から
「や」
「婦」に濁点がついて「ぶ」
「楚」で「そ」
「者」に濁点がついて「ば」

「やぶそば」
と書いてあるわけですね。

やぶそばとは、そば屋の屋号で最もポピュラーなもので
1800年頃には各地に同名類似のお店が多数あったということです。
写真は京都市下京区高辻猪熊のお店から拝借いたしましたm(_ _ )m

そば屋以外にもこういう使い方はされています。

京都・三年坂にある「梅園」というみたらしがおいしいお茶屋さんのメニュー表

$書家 山村龍和オフィシャルブログ 今人 ~imagine~

「しるこ」と読みますが、「し」が「志」に充てられています。
書道の作品では「志」をくずした変体仮名は頻繁に用いますが
これもやはり一般的ではありませんね。
訪れたお客さんはどう思うでしょう。
「なんかおしゃれ」「京都ぽい」「本来こう書くんだ」
いろいろでしょうね。想像すると面白いです。

それからもうひとつ。
祇園下河原にある親子丼が有名な「ひさご」ののれん。

$書家 山村龍和オフィシャルブログ 今人 ~imagine~

左から「飛」で「ひ」
「左」で「さ」
「古」に濁点で「ご」
ひさごとは瓢箪のことですが、いろいろと予備知識があると、
料理だけではなく違った楽しみ方ができるのが
京都という街のおもしろさなのかもしれません。


ちなみに「ゐ」「ゑ」という文字は変体仮名なのですが、
現在古典の教科書など歴史的仮名遣いに用いられていたり
おばあちゃんのお名前に使われていたりして、
私たちにとっては、まだ馴染みのある文字として残っています。

侍が書いた昔の手紙が読めないのも
源氏物語の写し本が読めないのも
そば屋の看板が読めないのも
京都の看板が読めないのも

ぜんぶこの変体仮名のせいだったんです!


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