舞台「露出狂」閉幕しました。
御来場ありがとうございます。
濃密な1ヶ月でした。
Zeppブルーシアター六本木で過ごした日々はこの先もずっと忘れません。
間違いなく僕の青春でした。
情熱と仲間さえいれば、青春の煌めきはいつでも味わえるのだと実感しました。
野宮という役を惜しむことなく全力で演じることができたのも、俳優として自信になりました。
今回は肉体と精神の限界に挑めたような気がします。
ずっとハイライトのお芝居なので、感情もずっと沸点に達していないといけなかった。
だから頭に血は登りっぱなしだし、胃の中はからっぽでないと駄目だったし、酸素が足りなくなるし、視界は真っ白になるし、膝が笑い続けるし、もし自分が弱い人間だったら芝居の後半で挫けていたなと思うほど、毎日全力で自分の肉体を駆使することができて満足でした。
舞台上で役を演じていて、意識の中に7%ぐらい残っている坂口涼太郎が
「あ、俺ちょっともう無理かもしれない、、」
とうっすら思うだなんて、人生で初めての経験でした。
乗り越えれてよかった。
いや、乗り越えなくてはいけないのだけれど、、。
そして何より共演者の皆さんと最高の仲間達に出会えたことに喜びを感じます。
特にチーム「狂」のみんながどんどん成長していく姿は俳優としてとても勉強になったし、そんな彼らの奇跡ともいえる素晴らしい千穐楽を見届けることができたのも心から嬉しかった。
なかなか立ち会うことのできない貴重な経験をさせてもらいました。
ありがとう。
チーム「出」で本当によかった。
舞台上で本気でぶつかり合える仲間達と共演できて幸せでした。
最後に、全ての根源である中屋敷法仁さんに最高の感謝を。
ありがとうございます。
さて、今週末から
木ノ下歌舞伎「勧進帳」秋ツアーが始まります。
7月の松本公演で好評を博し、いよいよ豊橋、京都、北九州へ参ります。
いま秋ツアーへ向けて稽古しているのですが、3ヶ月の間に経験したことが無意識のうちに芝居に込もって、より一層深いところまで辿り着けそうな気がしています。
生きているとたった3ヶ月であれど、人は変化するのだなと。
ゆっくりすぎて普段は気づかないけれど、3ヶ月ぶりに同じ演目で同じ役を演じてみて、気づきました。
今この瞬間だからこそできる富樫左衛門を、勧進帳を、鮮度を保ってお届けできたらいいなと思います。
是非お近くの劇場へ、、いや、お近くでなくとも旅行や逃避行を兼ねて、お越しください。
来年の2月松本にて、串田和美さん演出の「K.テンペスト 2017」に出演することになりました。
今年の7月に木ノ下歌舞伎「勧進帳」で初めて長野県の松本へ訪れて、人と街の温もりに感動し、また戻ってこれるようにとブログにも綴りましたが、こんなにも早くその願いが叶い、またあの素晴らしい環境で演劇ができると思うと心が踊ります。
2017年の冬、お客様の心に嵐を巻き起こせるように全力で挑みます。
楽しみに待っていていただければ幸いです。
その前に、今は秋の豊かさを存分に味わいたいと思います。
では、御機嫌よう。