肌寒くなり、秋の訪れを感じる今日この頃。
「カーディガンでも羽織ろうかしらん」
「ストールでも巻こうかしらん」などと思う世間の皆様とは裏腹に、
僕は尋常じゃないほど熱い稽古場で、致死量ほどの汗を流し、時速200㎞くらいで流れていると思われる己の血流を感じながら、舞台「露出狂」の稽古に励んでおります。
ほんとうに熱い!暑い!暑死しそう!
舞台「露出狂」公式サイト
同年代の同性の俳優がこんなにたくさん集まる現場は稀なので、最初は、お互いのプライドやエゴがぶつかり合い、血眼になりながら血で血を洗うほどの恐ろしい現場になるのではとハラハラしていたのですが、蓋を開けてみれば32人全員が心根の優しい好青年であることがわかり、一切ぎすぎすすることなく、和気あいあいと一丸となって作品を創作しています。
同じ作品を3チームで3通りの完成形に到達させるというのは初めての経験ですし、自分の出演している作品と役を、リアルタイムで他の人たちが演じている姿を外から観れるというのは本当に面白い体験です。
結論。
演じる人が違うとこんなにも違うものかと。
頭ではわかっていたつもりでしたが、実際に目にして、体感してやっと理解しました。
「露」「出」「狂」の3チーム、それぞれで終演後にお客様がどんな気持ちをお持ち帰りになるか、どの部分を刺激されて何を連想するか、3チームそれぞれで全く違います。
これは断言できます。絶対に違う。
もちろん脚本も台詞も全く同じだし、始まり方も終わり方も同じです。
同じことをやっているのにチームごとで見終えたあと心に残るものは全く違う。
人の力ってすごいんだなと。
演じる人間が内包するものが、こんなにも作品に、役柄に影響するものなのだということを肌で感じました。
なので、同じ作品と言えど、どのチームを観ても違う作品を観たぐらいの違いと魅力があると思います。
ひとつのチームを観たら、きっと他のチームも観たくなると思います。
でもあとはお客様次第。
どのチームを選ぶか、いくつかのチームを選ぶか、その時点から観に来てくださるお客様の感覚と感性を刺激したい。
役者の力を、生き様を目の当たりにしてほしいです。
…とは言ったものの、坂口涼太郎っていう俳優はチーム「出」に出演いたしますので、本音を言ってしまえば僕が演じる野宮を観ていただきたい!
チーム「出」で僕が演じる「野宮」は永島敬三さん演じる白峰先輩のことをとても好きな男の子です。
こんな別マ風な一コマもあったりします。
恋に全力を注ぎ、懸命に青春を謳歌しようと努力する野宮という男の子を愛しく思っていただければ幸いです。
チーム「出」の共演者の皆さんも本当に素敵です。
一生懸命だし、思いやりに溢れていて、人生を懸けて共演してくださる。
本当に早く皆さんに観ていただきたい。
もちろんチーム「露」と「狂」も魅力的です。
どのチームを選んでくださっても心に響くこと間違いなしです。
是非ご覧いただきたい。
劇場でお待ちしております。
先月26歳になったお祝いに奥村佳恵、加藤諒をはじめ親友たちがセルジュルタンスのアラニュイという香りを贈ってくれました。
これまで出会ってくれた皆さんに感謝して、これから出会うであろう素晴らしい方々に希望を抱いて、日々を全力で生きていこうと思います。
このブログを見てくださっている方々に感謝を込めて。
ありがとうございます。
これからもどうぞよろしく。