「ああーん、だめっ、ここじゃいやっ!」
久美子は身悶えて抵抗したが、私は彼女の両手を巧みに身体の後ろに封じ込めている。
「いや、いやっ、いやーん」久美子は顔を左右に振ったり脚を閉じようとして抗ったが、私は薄布の上から切れ込みにそって沿って巧みに指を上下させる。すでに中は濡れそぼってきて洪水になりそうな気配だ。
「ああーーん」パンティに手を掛けて脱がそうとした。
「ああっ、許して!」必死に脚を閉じようとしてもがくが私はするりと脱がせた。諦めたのか彼女もお尻を上げて協力した。小さな淡いブルーのレース飾りフリフリのパンティは膝の辺りに引っ掛かっている。それは、なんとも淫らな眺めである。
私の侵略者としての指は容赦なく深奥に攻め入り、蜂蜜のような泥濘みに突き入れると、縦横に蠢かせて蹂躙した。
久美子は、頭を背もたれに付け、紅唇を大きく開けて泣くような悲鳴を挙げる。人差し指と中指をひとつにして深くに忍び込ませ、小刻みにとんとんと振動させ、親指は、莢を払って剥いた真珠粒を撫で、突き、震わせた。
「ああーーっ、逝くーっ」久美子は背を反らせ、悲鳴を挙げて昇りつめた。
私は勢いを駆って、そのまま仕留めようと思ったが、それはやめて、崩れ落ちるようにソファーに寝転んでいる久美子の身体を優しく撫でた。ようやく、収まって彼女は乱れた豊かな髪を手で直しながら、潤んだ眸で私を見て、「もう、本当に、あなたは……」と言って叩こうとした。
しばらくして、いつの間に注文してあったのか、イタリア料理店からのケータリングが届いた。
「さっき、注文しておいたのよ。本当は私が作ろうと思ったんだけど、時間がもったいないから、料理を取ったの」と久美子は言った。
それから二人だけの晩餐が始まった。ケータリングとは言えフルコースだ。前菜から始まってデザートまで豪奢な料理がタイミングよく出された。
料理に合わせて、ワインが白から赤まで出され、最後にはデザートワインまでが出された。久美子はそのころになると、雪肌を紅でうっすらと染めたような色になり、眸の中もピンクに染まっている。その姿は妖艶というか、清艶というか……、平時には可憐さも見せるのに今や成熟した女の溢れるような魅力を見せている。食事が終わると、「お酒飲んでるけどお風呂大丈夫?」と久美子は言った。
「うん、平気だよ。シャワーだけにするし」と言うと、「じゃあ、先に浴びてきて」と言って彼女はキッチンに片付けに言った。
私はシャワーを浴び、案内された寝室に入った。女性らしいピンク系のインテリアの寝室は、男子禁制のような雰囲気がある。家具・調度は、アールヌーボー調で統一されている。一人にしては大きなベッドで、パンツ一枚のまま寝転んでテレビを見ていると、思わず睡魔に引き込まれそうになる。
まもなく久美子が、入ってきた。
なんとセクシー極まりない蝉の羽根のような透け透けのネグリジェを身につけているので、中のビキニパンティが見えている。久美子は恥じらいの笑顔を見せながらベッドに上がってきた。
「ねえ、キスさせて」久美子は仰向けになていた私の足元に上がってくるとそう言った。
「えっ、ええ……」
「ねえ、目をつぶってて」久美子はそう言い、私の両足をつかんで開くと、すでに、屹立している怒張に紅唇をかぶせてきた。薄目をあけて窺っていると、やや強めに塗ったポッチャリとした口唇を、ピンクの舌を覗かせながら開けて、先端の膨らみを含んだ。
私が、薄目を開けているので、咥えたまま、手で制するようなしぐさをしたが、私はそのまま見続けた。久美子は目で私を叱っていた。いつもは気品ある理知的な容貌の久美子が、いまや淫女になりきって、紅い濡れ濡れとした唇の間に野太いモノを含み込んでいるのはじつに官能的な眺めだ。
しばらくの間、まるで美味しいキャンデーを賞味するように、舐めたり頬を窄めて吸ったり、ふぐりにまで、舌を這わせて慈しんでくれたが、ようやく外すと、「だめでしょう、目をつぶっててと言ったのに」と言って、私を叩こうとした。
すかさず、その白い二の腕を掴まえ、捻り挙げた。
「きゃーっ、痛いわーっ」久美子は悲鳴を挙げて仰向けにひっくり返った。
私は、胸の辺りに馬乗りになって、両手を万歳させて、上から自分の手で抑えつける。
「いやだー、もう……」
怒張が、彼女の顔の真ん前で威嚇するように聳えているのを見て、久美子は抗議の声を挙げた。しかし、私は怒張で鼻や口唇を突いた。彼女が怒るかと一瞬不安を感じたが、突きつけられたモノを含みにきた。それは、いわゆる〈イラマチオ〉的な行為だったが、久美子は、また、愛しげに口唇愛をしてくれた。
私は、その後、身体を下げていき、正常位で繋ぎ入れた。一瞬、久美子は、「ううっ」と呻いて顔をしかめ、両手をひしと私の首に回してきた。
私が、いったん深奥まで埋めきったモノをゆったりと退き、さらに、また突き入れていくと、「ああっ、いいっ、ああーーっ」と切なそうな声を挙げ、両脚を私の腰にしっかりと巻き付けてきて、貪欲に悦楽を求めるように腰を振り出した。
それから、私たちは、淫奔(いんぽん)な二匹の獣となって、次々と体位を替えて、激しく交わった。
つづく