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伊東鴨太郎への並々ならぬ愛と、二次小説、夢小説の意味をご理解いただける方のみ、よろしくお願いいたします。 

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ぶーぶー 夢小説目次                  

     もっちの銀恋∴銀魂夢小説 もっちの銀恋∴銀魂夢小説  (ギン、ヅラ猫:ぁぃさん作)

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お休み中は受付も停止させてもらいます。(二週間申請に気がつかないと、消えちゃうので(´Д`)ゴメンなさいね)


リクはプレッシャーに弱く、バトンは消化できそうにないので、お受けしておりません。

こんな私へ声をかけていただき、ありがとうございます~!

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2015-12-13 09:41:07

鴨……誕生日おめでとう≧(´▽`)≦

テーマ:銀魂

鴨太郎お誕生日おめでとう!

貴方をお祝いして何年目でしょうか^^

貴方が最愛なのは変わらないんですが今年ついにお祝い文が書けませんでしたORZ

いや、正確には書いたんですが、自分でもびっくりするくらい面白くなくてUPできないという……

愛はたっぷりあるのに情けない限りです。


全部没にするのも忍びないので抜粋をUP



「先生…?」

なぜか先生は私を抱きしめたまま離そうとしない。

「もう少しこのままで」

「え…」

耳元で響いた先生の声がとても優しくて、そのまま動けなくなってしまう。

ただ鼓動がうるさいほど騒いでどうしていいのかわからずにいると、先生が真剣な声で囁いた。

「今月の24日、何か予定でも?」

「24日…ですか? その日は当直ではなかったはずです」

混乱しながらも必死に当番表を思い浮かべる。

「でも先生がお仕事なら、当番なんて関係なくお手伝いします!」

「そうではない。ただ…」

「ただ…?」

いつも言葉尻を濁したりしない、先生のためらった言い方に首を傾げる。

「…仕事ではないんですか?」

「違う」

「それなら24日って…」

一拍おいて、先生が小さく息を吐いた。

「その日は南蛮から伝わる祝い日のはずだ。表参道のイルミネーションに誘うために君の予定を知りたかった」

「私を…?」

24日はクリスマスイヴと呼ばれ恋人や大切な人と過ごす日として、

ここ最近この大江戸でも定着し始めている。

「でもそんな大切な日を私と…?」

「すでに誰か特定の付き合いをしている相手がいるなら、今の言葉は忘れてほしい」





来年リベンジできるといいな……と最近はまってるEXOを聞きながら考えるのでした。


そんなわけで鴨太郎お誕生日万歳!




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2014-12-13 00:25:44

銀魂夢小説 美味しいお茶

テーマ:夢小説 伊東
ことのはじまりは女中である私が、当番で伊東参謀にお茶を運んだことだった。
すでに月は高い位置で輝いているというのに、自室で山のような書類に向き合う伊東参謀はきつく眉間を寄せている。
切れ者と呼ばれる参謀の元には次々と仕事が集まり、それを見事にこなしているとうわさは聞いたことがあった。
それゆえお疲れなんだろうと思い、お茶を運び終えた後、もう一度訪ねて小さなお饅頭を添える。

「これは?」
「よろしければお召し上がりください」

饅頭を怪訝そうに一瞥する参謀へ、少し濃い目にお茶を淹れなおした。

「誰かに頼まれたのか?」
「いえ…?」
「では君の意志でこれを僕に?」

その通りなのでうなずくと、伊東参謀は珍しそうに饅頭を見ている。

「あ、もしかして甘いものは苦手でしたか?」
「いや…」

伊東参謀はゆるく首を振って饅頭をひとくち口に含んだ。

「……うまいな」
「よかったです」

小さく呟いた参謀の表情がかすかに和らいだように見える。
お饅頭くらいでは疲れは取れないだろうけれど、少しでも息抜きになってもらえればと、もう一杯分のお茶を急須に残して立ち上がる。

「それでは何かあればお呼びください」

頭を下げて部屋を出ようとすると、伊東参謀の声が追いかけてきた。

「君、読み書きは出来るか?」
「え…」
「僕の仕事を手伝ってほしいのだが、出来るかと聞いている」

思いがけない言葉に一瞬返事が遅れる。

「私が…ですか?」
「そうだ」
「読み書きはできます…でも参謀のお手伝いをできるほどでは…」

口ごもると伊東参謀は小さく息を吐いた。

「それほど難しいことを頼む気はない。部下の篠原君が手伝ってはくれるが、もう一人雑務をこなしてくれる者を探していた」

雑務と聞いて、それなら自分でもできるかもしれないと思いなおす。

「わかりました、私でよければお手伝いします」
「では明日から一週間ほどこちらへ来てくれ。君の上の者には話しを通しておく」

**

そしてその言葉通り、私は毎日伊東参謀の元へと通った。
有能な方だとはうわさに聞いていたけれど、仕事への集中力はすさまじく、放っておけば寝食を忘れてしまうような熱中ぶりだった。
通い始めて半分の日数を過ぎた頃、その日も夜のとばりが降りてしんしんと冷える空気は肌に痛いほどだった。
火鉢にのせた鉄瓶から熱い蒸気が上がる音が静かな部屋の中に響く。

「少しお休みにならないとお身体を壊してしまいますよ」

つい見かねて女中の身でありながら至らぬことを言ってしまったけれど、伊東参謀は怒るでもなく小さく苦笑をこぼした。

「熱いお茶を淹れてもらえるかな」
「あ、はい」

書類を束ねる手を止めて、お茶の葉を入れた急須に鉄瓶から湯を注ぐ。
ほどよく置いて急須から湯呑に注ぐとお茶の香りが鼻腔をくすぐった。

「どうぞ」
「ありがとう」

凛とした姿勢を崩さず、伊東参謀は報告書を眺めたままお茶を口に含む。
私も仕事に戻ろうと書類を手に取ると、まるで独り言のように参謀が呟いた。

「誰かに必要とされる身でありたいと願う悪癖は、三つ子の魂というやつだろうな」
「必要…?」
「……僕は二人いらないと家族に思われていたのでね」

それはほとんど無駄なことを口にしなかった伊東参謀が、唯一聞かせてくれたご自分のお話だった。
参謀が二人という意味は分からなかったけれど、まるで吐き出されたような冷え切った言葉に胸が痛くなる。

「伊東参謀はすでに真選組にとってなくてはならない方だと思います」
「……」

その時、参謀はそれに答えることなく、私が淹れたお茶をすすっただけだった。
誰かに必要とされる身でありたいと願いを口にしながら、真選組内での参謀の評判はあまりよくない。
とくに参謀と仲の悪いマヨネー…土方副長を慕う隊士たちには、かなり煙たがられている節がある。
それを寂しく思いながらも私にはどうしようもないことだった。

**

「お前が伊東の元に通ってるって女か」

雪が静かに降り始めた午後、書類を手に外廊下を歩いていると不意に声をかけられる。
その声の主は目つきの鋭い土方副長だった。

「確かに通っていますが、それはお仕事の手伝いで…」
「へえ?」

屯所の女中たちのみならず、市中の女性の心をたやすく奪うその端正な顔が私に寄せられる。

「あいつも鈍そうなやつだと思っていたが、相手も鈍いときてやがる」
「何のお話ですか?」
「いや?」

副長は煙草をくわえながら少し意味深に目を細めた。

「お前が通いだしてあいつの強張った顔が少し緩んできたって話だ」
「え…」

どう返事をしていいのか迷っていると、伊東参謀の部屋の障子が開いた。

「土方君、彼女の仕事の邪魔をしないでもらおうか」

姿を見せた伊東参謀へ副長が振り返る。

「邪魔ってほどのもんじゃねぇだろ」
「現在彼女の上司である僕がそう判断した」

冷めた眼差しの伊東参謀に土方副長が口の端をつり上げる。

「上司ねぇ…」
「反論でも?」

張りつめた空気にはらはらしていると、不意に副長が私の耳元に唇を寄せた。

「せいぜい狐に美味い茶でも入れてやりやがれ」

目を瞬かせる私に副長は背を向けて、煙草の紫煙たなびかせながら廊下の奥へと消えてしまった。

「何を言われた?」
「え…あ、その…美味しいお茶を淹れてやれと…」
「……余計なことを」

不機嫌そうに細く息を吐きだした伊東参謀が、土方副長の消えたほうに視線を送った。
その横顔に、私が通いだして参謀の表情が緩んだと言われた言葉が鮮やかに蘇る。

「あ、あの…私お茶を淹れてきます」
「いや、休憩はまだ…」
「行ってきます!」

参謀の返事を聞かず逃げるように歩いてきた廊下を戻る。
副長の言葉はとても信じられないけれど、それでも私の頬を熱くして、鼓動を速くさせるには十分だった。


**

約束の一週間目には、文机の周りに積み上げられていた書類もなんとか整理し終えることができた。
夕食前の休憩にとお茶を淹れ、あの夜と同じように饅頭を添える。
それを参謀は黙って口にする。

「あの、伊東参謀。一週間ですがお世話になりました。至らぬところが多かったとは思いますが…」
「君の仕事ぶりはなかなかのものだった」
「え…」
「根気がいるめんどうな作業も、力が必要な作業も嫌がらず、しっかりと取り組んでくれて感謝している。正直、君がここまでやってくれるとは思っていなかった」

伊東参謀に褒められると、自分でも驚くほど胸が弾んだ。
学のない私だけど伊東参謀には迷惑をかけたくなくて、与えられた仕事を丁寧に進めたことを分かってもらえた気がして嬉しくなる。

「参謀はお優しい方ですね」

ついそんな言葉が口からこぼれた。

「僕が?」
「あ、お気を悪くされたらすみません。でも褒めてもらえるとは思ってなかったので嬉しくて…」
「僕は思っていたことを口にしただけだ」

少し照れくさそうに参謀が目を伏せた。
その仕草にまた望みのない願いが胸に広がる。
もう少しお側で働かせてもらいたい…。
そう思いながらも、自分には本来の仕事があるのだからと、みっともなくすがるような願いを振り払う。

「では、これで失礼します」

頭を深く下げて顔を上げると、私をじっと見つめていた伊東参謀と視線が絡んだ。
その眼差しはまっすぐで、私は目を逸らせない。
しばらく見つめあったあと、参謀が口を開いた。

「君に話したことはなかったが…実は僕は………宇宙からきた天人なんだ」

そう突然切り出した伊東参謀の顔は真顔だった。

「へ?」

きっとかなり間の抜け顔をしながら伊東参謀を凝視する。

「話しは以上だ」

そう言って、お茶を飲み終えると伊東参謀は視線を手元の書類に落とした。
何事もなかったかのように書類に筆を走らせる伊東参謀へ私はもう一度頭を下げて部屋を出た。

**

部屋を出て重い足取りで廊下を歩く。

「今のは何だったんだろう」

頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになっていると、目の前に誰かが立った。

「あんたバカじゃないの?」

歯に衣を着せぬ言葉を放ったのは、伊東参謀の直属の部下である篠原さんだった。
篠原さんは仁王立ちで私のゆく手を遮る。

「え…バカ?」
「あの人の冗談くらいわかってあげなよ」

伊東参謀に心酔している篠原さんは、苛立ちを隠さない眼差しで私を睨んだ。

「自分は宇宙から来た天人だって。そんなわけないでしょって、笑うところだろ」

あれは冗談だったんだと、篠原さんの言葉でようやく合点する。

「すみません、まさか参謀が冗談を言われるとは思ってなくて」
「俺だって初めて聞いたよ」
「そうなんですか?」

おもしろくなさそうに肩をすくめた篠原さんが、伊東参謀の部屋の方へと視線を向けた。

「それとあの人、甘いものなんて食べないから」
「え、でもお饅頭を…あの、篠原さん?」

呼びかけてみたけれど、篠原さんは足を止めることなくさっさと去っていった。

**

「失礼します」

篠原さんと別れた私は、新しく淹れたお茶を用意して、伊東参謀の部屋へと入った。

「お茶は先ほど入れてもらったばかりだが?」
「あの、今度はこれを…」

おずおずと饅頭の代わりにせんべいを盛ったお皿をお茶に添える。

「……篠原君に聞いたのか?」
「はい。ご無理をさせてしまったみたいで…申し訳ありませんでした」
「別に無理をしていたわけではない。美味しいと思ったから食べただけだ」

伊東参謀はそう言ってくれたけれど、お饅頭を口に入れた時の参謀はいつもよりお茶を多く飲んでいた。
そのわかりにくい優しさに愛おしさが募る。

「あの……またお仕事のお手伝いに来ていいですか? 自分の仕事を終えた後になっちゃいますけど」
「君がそうしたければそうすればいい」

素っ気ない言葉を口にしながらも、伊東参謀の柔らかな眼差しに鼓動が速くなる。
多くを望まないようにと自分を戒めつつ、思わず声が大きくなった。

「来ます、参謀に会いに来ます…!」
「……」

無言になった参謀がお茶を飲む手を止めて、文机の引き出しから何かを取り出した。

「先ほどは渡しそびれたが、これを君に」
「これは…」
「僕にあれだけ饅頭を進めるということは、君も甘いものを好むのだろう」

渡された箱を開けると、老舗で有名なお饅頭がたくさん収まっている。

「それと……鴨太郎だ」
「え…」

伊東参謀はわずかに視線を逸らして眼鏡を押し上げる。

「二人でいるときは鴨太郎で構わない」

そう言った参謀の言葉に、饅頭を手にした私の速まった鼓動がしばらく収まりそうになかった。


おわり

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鴨太郎、お誕生日おめでとうございます。
相変らず誕生日ネタからほど遠いですが、
今年も何とかあなたをお祝いすることができました。
また来年もその次もお祝いができるといいなぁ。

そして年に数回しか更新のないブログへ遊びに来て下さった、あなた!
ようこそおいでくださいました。
相変らず己の萌しか吐き出しておりませんが楽しんでいただければ幸いです。
それではまた~!



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2014-04-12 16:43:15

銀魂夢小説 手放す覚悟

テーマ:夢小説 沖田
※3Z設定です。





教え子の総悟と恋人の関係になってから数か月。

無事に高校を卒業した総悟はワンルームの私の部屋に転がり込んでいた。

大学やバイト先が近いと言って、今ではこの部屋の主のような顔をしている。

「今夜は餃子にしてくださせえ。にらとニンニクしっかり入れて、ラー油を忘れたら承知しやせんぜ?」

「あのね…いまテストの採点で忙しいんだけど」

後ろから私を抱きしめる総悟を、肩越しに睨む。

「せっかくの日曜に、仕事してるアンタが悪いんでさぁ」

大学生になった総悟は相変わらずの性格だった。

いや、さらに拍車がかかったドSっぷりに振り回されている。

「そんな俺が好きなんだろぃ」

「う……」

蔑むような眼差しで私を見つめる総悟に、何も言えなくなる。

悔しさや腹ただしさをわずかに感じながらも、それより鼓動が高鳴ってしまう私はすっかり調教されてしまっているのかもしれない。

いや、たぶん調教されてる。

「それじゃ、そろそろ俺はバイトに行ってきまさぁ」

不意に立ち上がった総悟は、ジャケットに袖を通す。

「そのジャケット、いいね。総悟によく似合ってる」

シンプルな形で落ち着いた色のジャケットは総悟のお気に入りのようで、私と出かける時もよく着ていた。

なんでも着こなせる総悟だけど、大人びたその姿に思わず見入ってしまう。

「ジャケットより餃子。夜までには戻るんで、しっかり用意しときなせぇ」

「はーい」

高校の時より少し短くなった髪を軽く整えて、総悟は部屋を出ていった。

数秒後、その後ろ姿に見とれていることに気付いて、顔が熱くなる。

5歳下のしかも自分の教え子。

年齢よりもずっと落ち着いた眼差しをした総悟だったけれど、付き合ってやってもいいと言われたときは耳を疑った。

すぐにそんなつもりはないと断ったのに、だんだんと罠にはめられるごとく総悟に惹かれていった。

そして気づいた時には後戻りできないほど好きになって……。

「っと、テストの採点の途中だった」

散々思い悩んだ頃の記憶に蓋をして、私はテスト用紙に向かい合う。

それでもあの頃とは違う悩みが頭の中を占領してしまい、私は赤ペンをテーブルに置いた。

総悟はこれから大学、社会人と新しい世界へと進んでいく。

大勢の人と新しい出会いを繰り返す総悟と、いつまで付き合るかわからない。

いつまでも私を想ってくれるなんて、そこまで図々しく考えるには年齢を重ねすぎた。

けれど、今だけでもそばにいたいと私は小さく息を吐きだすしかなかった。


***


バイトが長引きそうなんで遅くなる。

そんなショートメールが総悟から届いたのは餃子の中身をすべて包み終えた頃だった。

「えー」

ケータイの画面に映し出された文面に、がっくりと肩を落とす。

あんな細い身体なのに総悟はよく食べる。

細いというのは語弊かも知れない。

無駄な肉がなく引き締まってる身体をしているのに、とにかくよく食べていたから、私はかなりの量の餃子を用意してへとへとになっていた。

「とりあえず、冷凍しておこう」

一緒にホットプレートで焼きながら、肉汁たっぷりの餃子を頬張る総悟を見たかったと思いつつ、仕方くタッパーを取り出した。


***


その夜、総悟はなかなか帰ってこなかった。

起きて待っていようかと思ったけれど、明日は月曜で私も仕事がある。

教師の仕事はハードで激務。寝不足だからと言って同僚の坂田先生のように保健室で惰眠をむさぼれるほど自由人になる勇気もない。

総悟はいつの間にかスペアキーも作っていたし、あきらめて目覚まし時計をセットした。

けれど……。

「眠れない……」

寝返りを何度も繰り返し、気がつくと布団に入って一時間は立っていた。

部屋を掃除してクリーニングを取りに行き、一週間分の食材を買ってきたりしているので、それなりに身体は疲れている。

それなのに眠気が訪れない。

その理由は悔しいけれどわかっていて、私は隣りのスペースに手を伸ばす。

シーツは洗い立てで総悟がいつもいる場所もパリッとしている。

だけどそこに総悟の体温はない。

「総悟がいないから眠れないなんて……」

いつも私を包むように抱きしめて総悟は眠る。

触れ合う肌から総悟の鼓動を聴きながら眠るのが当然のようになっていた。

私は暗くした部屋の中で目を凝らし、自分の両手を見つめる。

「いつか手放さなきゃいけないのに……」

総悟に別れたいと言われたときは、みっともなく取り乱さしたりしないようにと決めていた。

それでもこんなふうに一人にされると、そんな決心は簡単に崩れてしまう。

総悟を離したくない。

いつまでもそばにいて欲しい。

私以外の人を好きにならないで。

自分は大人なのだから、願ってはいけない……そう思っても気持ちがついていかない。

「総悟……どこにも行かないで……」

鼻声になった自分の声に驚いて、慌てて鼻をすすった。

「俺がいないとダメなアンタを捨てるほど、俺がドSだと?」

「え……」

不意に落ちてきた声に目を開ける。

するとそこには総悟があきれた表情で立っていた。

「総悟!?」

「勝手にひとりで寝ようだなんて、いい度胸してまさぁ」

「え、なんで、全然音しなかった……」

「気配を感じさせずに部屋に入るくらい、誰だってできまさぁ」

いや、できないよね。と心の中で呟いて、シーツでこっそりにじんだ涙をぬぐう。

「もう。せっかく餃子を作ったのに、遅いよ」

「どうりでニンニク臭い女が寝てると思いやした」

わざと拗ねた口調でいうと、総悟は口の端をつり上げて笑った。

「誰のせいだと……」

「俺は餃子が食いたいとは言いやしたが、それを自分の意志で実行したのはアンタじゃないんですかい?」

「仰る通りです」

絶対口では勝てないとわかっているから、早々に白旗を上げて肩をすくめる。

「バイトお疲れ様、シャワー浴びて来たら?」

「いや、マジで疲れたんで今日は寝る」

総悟はジャケットを脱ぐと私の隣りに横たわった。

さらりと流れた柔らかな髪の毛が私の頬をくすぐる。

ああ、総悟のぬくもりだと思ったら、急に安心感が胸の中にひろがった。

「餃子絶対明日食べるんで、アンタ早く帰って来なせえ」

「そう言われても私も仕事が……」

「アンタはすぐにそうやって社会人面して、距離を感じさせる」

「え……」

「大人っぽい服装を選んで背伸びしてる俺の気持ちを少しは考えてくださせぇ」

いつもだったら絶対口にしないような言葉を呟いて、総悟は私の髪を撫でた。

その眼差しはまっすぐで、目を逸らせない。

「背伸び……してるの?」

「さあねぇ」

すぐにいつもの口調に戻ったけれど、今だ私の鼓動は早鐘を打っていた。

総悟も……私との年齢を気にしていたりするんだろうか。

日頃はそんなことを微塵も感じさせない総悟の顔をまじまじと見つめると、

「うざいでんさぁ」

指先でピンと鼻を弾かれた。


「い、痛いよ」

「人の顔に穴を開けようとした罰ってやつだろ」

「ふふ……」

よく意味がわからなかったけれど、つい笑い声がこぼれた。

鉄壁な防御で他人には自分の気持ちを悟らせない総悟だから、たまに本心を垣間見せてくれるのは、少しは特別に感じてくれているのかもしれない。

いつか離れていくかもしれないと、握る総悟の手を離す準備はしているつもりだった。

でもそれは逃げなのかもしれないと、私は気付き始めている。

「総悟を手放さない覚悟を持ちたい」

そうつぶやくと、総悟がにやりと笑う。

「アンタ、遅いんでさぁ。罰として明日の餃子にはたっぷりラー油を入れてやるんで覚悟しなせぃ」

「ふふ、辛いのは嫌だな」

「子供かよ」

他愛もない会話にまぶたが重くなってくる。

あれほど頑張っても眠れなかったのに、総悟が側にいるだけでと、自分の単純さに自嘲する。

それでも総悟の腕のなかは幸せすぎて、私はゆっくりと眠りに落ちていった。

***

規則正しい寝息をたてる彼女の寝顔を総悟はじっと見つめる。

「アンタの手を離すつもりはありやせんぜぃ? たとえ手錠でつないででも」

幸せそうに小さく笑みを浮かべた総悟は、そっと彼女の唇に口づけを落とした。


おわり


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皆さんお元気でしょうか。
ここを覗いてくださってありとうございます。
急に夢が書きたくなって帰ってきました。

今回は「教え子と禁☆断のその後」がテーマだったんですが、なんかすべて餃子のニンニク臭にやられた気がします。
でもいいの、書いてて楽しかったからw
いや~~~、やっぱ夢は楽しいです。

それではまた~!

































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自己申告で結構ですので、中学生以上で(小学生の方ごめんなさい)女性という事を教えてください。
確認できない方、「よろ」のみの方などは、スルーさせていただきます。


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