2005-10-27 16:18:32

DVDで改めて楽しむ!!~「バットマン・ビギンズ」編~

テーマ:映画の楽しみ方
ワーナー・ホーム・ビデオ
バットマン ビギンズ

映画の楽しみ方~バットマン・ビギンズ編~


 今回は以前にもご紹介しましたが、大特集第二弾!日米で今夏に公開されて大ヒットした大作の中の1本、「バットマン・ビギンズ」。遂にアメリカ、そして日本でもDVD化されたのでまたまた大フィーチャー!


 観た方のご感想は?いかがでしたか?「面白かった!」、「イマイチ」、「最高」などなど様々な評価があるでしょうが、これからご覧になる方も断然多いと思いますので、色々と考えましてRusty流にこの映画を最大限に楽しむ方法をいくつかご紹介したいと思います。


 正直、映画一つ一つのコメントや面白いネタを黙っているのって苦しい~。誰かにいつも話したくなります。かなり自分なりに期待して鑑賞しましたが、予測していたより面白く、ドラマ性が高くなり、生身の人間であり、ヒーローであるという部分の描き方がなかなかグー!


 この作品には思いいれがあり、公開時にちょうど帰国していたMy Bro&my sistaと一緒に劇場で観れたのでこうして特集させてもらいました!!その時にはかなり意見交換をすることもできたのでねっ☆

やっぱり一緒に観るといつも以上に楽しい!!みんな英語で観てるから笑う部分がズレないし、気が楽なんですよね~。


 世間的にはきっと「スパイダーマン」やこれまでに公開された「バットマン」シリーズなどと比較するのでしょうが、日本以上に酷な批判をするアメリカなどでも評価は高いです。確かに「ハリウッド映画」なのですが、この作品に関しては俳優陣のせいか、英国的な仕上がりに感じたのは僕だけではないハズ!


 さて、どうしてもこういった『ヒーロー物』的な扱いだと女性は敬遠しがちかもしれませんが、「スパイダーマン」だって同じ。ただ、この「バットマン」は特殊能力を持ってるわけでもなく、宇宙から来たわけでもありません。自分で鍛えて、自分に打ち勝ち、お金を使ってコスチュームや車を持っているんです。そういった部分では他のヒーロー(スーパーマンデア・デビルX-メンなど)とは全く違うタイプのヒーローです。そんな作品を演技に定評のある俳優やアカデミー俳優らが作ったのですからスゴい。クオリティが高すぎて、ヒーロー物の域を超越しております。もちろんすごくいい意味で☆


 いよいよ本題の楽しみ方ですがまずはバレても問題ない部分からいきましょう。この映画を観る前に鉄則があります。絶対的に「今までのバットマンと比べて・・・」などというコメントを残す方が相当数だと思いますが、それは完全にNG!!いい意味でも、悪い意味でも過去4作とは違います!!コレ、鉄則。「じゃあ、何をそんなに力説するほどに違うって言うわけ??」と思う方も多いと思います。答えは簡単です。まずは「Begins(始まり)」ということ。今まで、DCコミックでも今作のように『どういう過程でブルース・ウェインはバットマンになったのか?』という部分は描かれたことが無いのです。完全に原点、つまりゼロ・スタートということ。だからこそ今までとは違う!監督独自の解釈で描かれているので比較することは出来ないと言ったほうが賢明かもしれません。ある意味でオリジナル、そしてスタートなのです。
 
 次に過去4作と比較するのは“無意味”ということ。ノーラン監督はもちろん、クリスチャン・ベールなど出演者も公言しているのは『過去のイメージを完全に覆している』ということです。普通、こういったシリーズ系は第一作目などのイメージなどを大切にし、出来る限りそれに沿って作りますが、今回はそうはいきません!監督は全てにおいて「リアリティ」を追求したかったということ。過去のシリーズは街並みもそれほど汚い事は無く、バット・モービルも実用性よりも見た目重視、etc・・・という感じでしたが、今回は出てくる街(同じゴッサム・シティですが)は薄汚れていて、裏道でも通ろうもんならすぐ襲われるような雰囲気。実在の街に近いイメージで電車内も錆びています。パトカーなども普通でバット・モービルはかなり実用的。軍用ハマーを発展させたような形は今までのただ重そうなモービルとは違います。
 
 主演にクリスチャン・ベールが選ばれたのはノーラン監督自身があまりメジャーな俳優を使いたくは無かったということ。初代のキートン以外はバットマン役を演じたときには既に有名でしたから。ベールもある意味では有名ですが、メジャー作には殆ど出ない。これが彼をよりリアルにし、彼自身がリアルなバットマンとなった理由の一つです。そしてベールにはダークな部分がある。これは過去の出演作があって出来た部分であり、“バットマン”役を演じる上では欠かせないエレメントの一つ。マイケル・キートンは特別いい男ではないし、ヴァル・キルマーはいい男だけどイマイチ強そうではない。ジョージ・クルーニーはいい男でプレイボーイ的ではあったけど、マスクが甘すぎる。まあ、ジェームス・ボンド同様に選ぶのは大変だと思います。ベールは役作りの為に大幅に体重を上げて、更に毎日1時間半はトレーニングするというハードなスケジュールをやってのけました。演技も上手く、正直な意見で言えば、彼こそがブルース・ウェインでありバットマン!ホント、いいお仕事をしてくれました。


  他の俳優陣もそれぞれが言うまでも無く上手い!まずはアルフレッド役のマイケル・ケイン。色々な役柄をこなす彼は「オースティン・パワーズ/ゴールド・メンバー」や「ハンナとその姉妹」など様々なジャンルで活躍。「沈黙の要塞」では悪役もやっています。そんな彼が演じるアルフレッドは執事でありながら時にブルースの友人であり、父親のような部分もある。とても心強い理解者を好演!


 デュカード役のリーアム・ニーソンは最近様々な映画に出ていますが、特に剣を使う役柄が多い気がします(スターウォーズやキングダム・オブ・ヘブン、そして今作も!)。映画の予告から観るとどうしても「スターウォーズ/EPⅠ」のキャラとダブる方も多いかとは思いますが、忘れてください!確かにブルースを鍛える部分では似ているかも知れませんが、キャラクターが全然違いますから。観てのお楽しみ!彼もまた新たな面を見せます!


 ゴードン巡査役のゲイリー・オールドマンはバットマンを理解しようとする警察官。今までの彼もどちらかというと悪役系が多い(トゥルー・ロマンス、レオン、フィフス・エレメント等)のですが、今回はまたガラリと変わっています。唯一信頼出来る警官ですから。かなり重要な役柄です。カッコいいですよ、なんか。


 シャドウ・オブ・リーグのボス、ラーズ・アル・グール役の渡辺謙はかなりの存在感を持っています!不思議な言葉を操り、忠実な部下であるデュカードと共に影の組織を操っています。周りの俳優がかなりのレベルですが、全く引けを取らない!!間違いなく、世界的に有名になるでしょう。しかも英語が上手いんですよ~。
 

 ウェイン社の重役で社長の代理、アール役にはルトガー・ハウアー。今では知らない人も多いかも知れませんが、悪役やらせたら右に出る者はいないというほどに悪役をやりまくってました!メジャー好きな人は「ブレード・ランナー」のレプリカント役を思い浮かべると思いますが、My Broと僕は当然のように思い浮かべたのは「ヒッチャー」での悪役。強烈でしたから。もちろん、善人も演じたりしていました。今回の役柄はまたピッタリ。


 ブルースに武器などを提供する元重役のフォックス役にはアカデミー俳優、モーガン・フリーマン。毎回、どの役柄を演じても存在感があり、重みのあるセリフが似合う彼は今作でもいい味を出し、何も聞かずにブルースに協力します。コミカルな部分もあり、また新たなキャラクターに息を吹き込んでくれています。 


 レイチェル役のケイティ・ホームズもブルースの良き友であり、悪に立ち向かおうとする検事を好演。地味な感じが検事役には合っているのかも。他に出てくる若い女性などはハデな感じですから。この作品の後はご存知の通り、トム・クルーズと婚約し、なんと妊娠まで!?今後にも注目ですね、彼女に関しては。


 精神科医クレイン役のキリアン・マーフィーの演技も光ります。「いかにも!」って感じでかなり役にマッチしています。あまり身長も大きくなく、頬もこけた感じで、メガネを掛けた変に真面目な感じが妙な雰囲気をかもし出し、存在感もある。そして・・・。


ケイティ以外の全員(俳優)がツワモノばかり!!善悪両方演じることが出来る人ばかりなのです!!気が付きました??だからこそ、簡単な先読みが出来ないし、ストーリーに重み、面白みが加わるのです。


【Stealth Mode/ネタバレや裏話など】

 ※ここからはいよいよ『ネタバレあり』の【ステルス・ゾーン】です!読みたい方は左クリックしたまま、空白部分をドラッグすると文章が現れます!読みたくない方、映画を観ていない方は鑑賞後に読んでくださいね!!ストーリーが分かってしまいます!!!
↓ここからスタート!!
 またもやってきました、ステルス・モード。
今回からはオープニングも一新・いつもならワーナーのロゴが出て、バックが黒くなっていくのと同時にこのワーナーのロゴがバットマンのシンボルであるコウモリのマークに変形するのですが、今回は違う!シルバーのワーナーのロゴが出てから、ポスターにもあるような夕焼けのような黄金色の空に大量のコウモリが飛び交い、その数多くのコウモリが一時的に集まった部分があの大きな「ロゴ」になり、またバラバラに飛び始める。が、完全に出てくるのではなくてコウモリに紛れてスーッとワイプ・アウトするといきなり映画がスタート。明らかに新生バットマンのスタートです。

 前半は幼少期と青年期のウェインの話がシンクロしながら交互に出てきますが、これが上手く作ってありますのでスグにストーリーに入り込めますね。コウモリへのトラウマ、両親の死、旅立ち、デュカード、ラーズらとの出会い、修行という感じで流れるようにブルースの経緯を紹介していきます。忍者の修行をしながら独特の格闘方法も使うあたりもまたリアルで中国の拳法やストリート・ファイト的要素、そして忍術が融合して「バットマン」独自のスタイルが確立していきます。クリスチャン・ベール自身、前作の「マシニスト」では約38kgほど減量して役に挑み、今回は52~54kgぐらい増量して鍛えたそうです。身長があるので分かりにくいのですが、撮影中は100kg以上の体重はあったそうです。

ブルースが山に入って、ラーズ・アル・グール(渡辺謙さん)と会うのですがここからブルースの修行が始まり、様々試練や思想などを見ていくことになります。渡辺謙さんの“大活躍”を期待していた方も多いと思いますがここだけに登場するキャラですので出番自体は少ないのですが、あの重圧な存在感はなかなかなものです。実際は1週間程度の撮影だったそうですが、監督は「ラスト・サムライ」を観て、渡辺さんの存在感に大きく動かされたのだとか。それで起用されたのです。「おいおい、出番少ない!」と思った方が大半かと思いますが、あまり長く登場すると逆効果になるのでわざとそれを避けたのかも知れません。と、言うのも「ラスト・・・」でも今回も刀を使い、侍や忍者をあまり強く意識し過ぎると日本は別として海外では「謙=サムライ」などという固定したキャラが出来上がってしまうからではないかと憶測できます。例えば過去にも「ジェームス・ボンド=ショーン・コネリー」などという固定観念が出来上がってしまうので、監督としてはあまり長く使わないでいたのかも知れません。このラーズ役にはリーアム・ニーソンやヴィゴ・モーテンセン(ロード・オブ・ザ・リングのアラゴルン役)なども検討されていましたが、最終的に謙さんになったのです。短くてもそれだけ重要で存在感は十二分にあります!

 ゴッサムにもどる際にアルフレッドが自家用機でブルースを迎えに来ますが、そのあたりからは少しイギリス・チックな上品なジョークも現れます。このシーンから内容は入れ替わり、後編になっていく感じが伺えます。街に戻るとかなり腐敗した感じが漂い、この映画の世界観が分かりますが、今回のゴッサム・シティは過去のものと大きく違う雰囲気があります。今回の雰囲気はまるでNYの裏町(いわゆる犯罪が多い感じの場所)を意識した景色。そう、ただの架空の街だった過去の作品に比べて、今回はある意味リアルで何処かの国にもあるような街の作りなのです。電車の高架下などはシカゴ、裏通りはNYな感じ。実際にバットモービルを使ったチェイスのシーンはシカゴで撮影されていました。しかもCGが少ないのが今回の売りの一つ。かなり大きなセットをワーナーのスタジオに作っていました。

 セリフなどもかなり重みが増しています!正直、観ている際に少し泣きそうになりました。ドラマ性が増しているのでそういった面でも格段にレベルが上がっています。幼少期のブルースが洞窟に落ち、父親が助けに来て、屋敷に戻った際も「なんで堕ちたか分かる?這い上がる為だよ」というセリフは後に活きてきます。アルフレッドやフォックス(モーガン・フリーマン)のセリフなどもそれぞれのキャラに合っていて、印象に残ります。アルフレッド役のマイケル・ケインはこの役柄にイギリス軍の軍曹をモチーフにした、と語っています。ケインは、「これまでで一番タフな執事にしたかったんだ。普通の上品なイギリスの執事ではなくてね」と語る。「そこでアルフレッドを、非常にタフなイギリスの特殊部隊、SASの軍曹のようにしたんだ。声は、僕がイギリス軍にいた頃の軍曹の声を使った」と、役作りのエピソードを披露しました。

 アクション・シーンに関してはクリスチャン・ベールもかなりがんばっていたようであの「バット・スーツ」を文句も言わないで何時間も着たまま撮影したそうです。頭痛や吐き気があったにも関わらず、そのことについては一言も言わなかったとか。また、リーアム・ニーソン曰く、撮影の合間にグローブを外したクリスの手からはまるでシャワーのように汗が流れていたそうでそれを見て「彼はすごいプロ意識が高くて、感心した」とコメント。また、スタント・マンからは初のアクション大作(「リベリオン」は小規模でしたので)にもかかわらず、多くのシーンで自らスタントなしで演じたクリスチャンに対して、「なかなかやるじゃないか。もっと多くのアクション映画に出ればいいのに!」と言ったそうです。当の本人は「特にアクション作をやりたいわけではないから、今回で十分だよ」と語ってました。

 劇中のクライマックスには電車の破壊シーンがありますが、それもすごくいい出来で人が死ぬ場面を無理に作っていないのがいいところ。バットマンは確かに最初の時点で復讐心を持っていますが、強い信念も持っています。だから復讐といっても殺すのが目的ではないのです。“復讐”という思いを“正義の為に戦う意志”に変えて、人を守ろうとするのが本心。ワールド・プレミアが日本でありましたが、その際にこの電車のシーンに関して監督からもコメントがありました。プレミア前に電車事故が神戸であったのを事前に知っていたので「心からご冥福をお祈りする」とコメントをしていました。その後、ワーナーからもそういったコメントが発表となり、劇場にはその告知があります。

↑ここまでが【ステルス・モード】です!!


 作品の雰囲気もガラリと入れ替わりました。いかにもアニメチックというか、劇画っぽいハリウッドのタッチから先にもコメントしたように「英国風」なフレグランスが漂う感じ。なんだか部分部分で「007」っぽい感じ(いい意味でイギリス映画のよう)です。アクション、会話などどれも多すぎず、少なすぎずでバランスがいい出来栄え。「バットマン&ロビン」なんかは完全にお子様向け感がありましたから。そういった意味でも完全にゼロから始めたかったのでしょう。映画会社(ワーナー)もノーランのアイディアを重視して、看板になっている作品を全く新しい物に変えるというのは相当の覚悟が必要です。が、それを託してまで変えたということは、変えただけではなく、これが第一作目と捉えた方がいいのです。


 とにかく文句ナシで完全に生まれ変わった『バットマン』!!大人向けな作品に仕上がり、個人的にはここ数年で観た作品の中で「期待」して観て、「期待以上」の結果だった映画でした。いつもは期待してもそれ以下か期待しないで観て、結構良かったということはあるのですが、この出来には大満足!!ワーナーさん、やったね!!上手い!!2回観ましたが、まだまだ観そうです。


 気が早く感じるかもしれませんが、既に続編の製作が動いています!!主演のクリスチャン・ベールは3作分の出演にサインをしているので当然続投ですが、マイケル・ケインやゲイリー・オールドマンなども続投するようです!!ケイティ・ホームズに関してはトム・クルーズとのことでかなりイメージ・ダウンしているようで、オファーしない様子です。次回作からは新たな恋人が出てくる設定になりそうです。クリスチャン・ベールは続編ではラブシーンを取り入れたいとプロデューサーに願い出たそうで、彼自身は2種類の続編を作りたいと考えており、1本は子供向けに、もう1本は17歳以上をターゲットにしたいそうです。ベールが大衆紙サンに語ったところによると、「色々なアイデアがあると思うよ。R指定のバットマンとか。子供たちに見に来てほしいと思えば、物語にセックス面を取り入れるのは難しいだろうけど」とのこと。「原作にはバットマンの私生活も描かれているし、いつかは性的な部分も入れなくちゃ」と語った。とにかく、【完全復活】し、アメリカでも日本でも大ヒットしている今作。続編が今から本当に楽しみです!!


スコット・ビーティー, 高貴 準三, 池谷 律代
BATMAN BEGINS THE VISUAL GUIDE [バットマン ビギンズ ビジュアルガイド]
マーク・コッタ・ヴァズ, 結城 崇史
ジ・アート・オブ・バットマンビギンズ―シャドウ・オブ・ザ・ダークナイト
クラウディア・カリンジアン, 岡本 千晶
バットマン ビギンズ オフィシャルガイド


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2005-06-07 12:59:20

新企画!映画の楽しみ方~「ホステージ」編~

テーマ:映画の楽しみ方

Hostage3

今回からは新たな企画!いつも映画を観ていて、作品によって普通の人と違う楽しみ方をしたりしていますが、観客の反応やありがちな掲示板のコメントなどを見ていると「あっ、もしかして気が付いてない??」とか「そこ大事なのに何も見つけられなかったんだぁ~」なんて感じることがあります。そこで、せっかくのブログですから特有の楽しみ方を映画に合わせて少しずつご紹介します!!

 
 日本というお国柄、ハリウッド作品を観ても文化の違いや知識の差でせっかくの面白いシーンやセリフ、豆知識、メッセージが台無しになってしまうことも多く見受けられます。それを上手く伝えられたらと何気に思ったので今回からそういった部分もお伝えします。
 
 さて、記念すべき第1回目は現在公開中のサスペンス作「ホステージ」を取り上げてみます。何故にコレ??って思った方もいるかとは思いますが、今作はブルース・ウィリス久々のヒットになっているようですし、掲示板などで「意味が分からない」とか「説明が・・・」なんていうコメントを目にしたのでこの作品にしました。細かく、出来る限り上手く説明しますが、場合によってはネタバレに近い所も出てきますのであまり知りたくない方はここら辺で退散してくださいね。個人差がありますので。
 
※ここから先は文字を「反転」させてあります。
お読みになりたい場合は左クリックをしたまま下へドラッグすると文字が出ます。ネタバレがありますので「まだ読みたくない!」と思う方は映画をご覧になってからお読みください。それからでもお楽しみいただけると思います。
 
 ↓ココから
 まずは映画冒頭に登場する交渉シーンの時のジェフ(ブルース・ウィリス)の服装の秘密。観ていてスグに気が付く方もいるかとは思いますが、何気に着ている彼のTシャツはL.A.P.D.(ロス市警)の特殊部隊である「S.W.A.T.」チームのTシャツ。左胸の鷲のマークがわざと見えるように演出し、彼が元S.W.A.T.の隊員であったことを伝えています。このtシャツ、映画中盤あたりからパーカーの中に着ていますので愛着があるのと同時にS.W.A.T.としての誇りがあるのだと思います。
 更にデニムに無造作に差した銃にも注目。コレもこのロス市警特殊部隊、S.W.A.T.の為にカスタムされている「キンバー」という銃。以前、実際の事件でS.W.A.T.が麻薬がらみの捜査で犯人宅に突入した際に9mm口径の銃で犯人の足を撃って動きを止めたはずだったのですが、麻薬をやっていたので痛みを感じなかった相手は警官に乱射し、負傷者と死者を出してしまったことから、このキンバーというカスタムの45口径(いわゆる弾の大きいもの)に変更して今に至っています。映画の後半でもこの銃が登場します。
 また、この映画の核になる人質事件のパートに入ってからはバックアップ用に「グロック26」という銃も持っており、足に隠しています。アメリカの警官はこういった「バックアップ・ガン」をポケット・マネーで購入している人もかなり多く、自宅に置いたり、非番時に携帯したりしています。
 
 事件が勃発し、警官が負傷した際にジェフがパトカーを使って負傷警官を連れ戻しに行こうとするシーンでは運転席サイドの窓に防弾チョッキを被せて車をバックで走らせていますが、警官としては妥当な判断。基本的に車の後ろを見せることで相手への敵意が無いことを連想させます。また、よく映画にあるのは車のドアを盾にしていたりしますが、実弾ですと車のドアは簡単に貫通します。防弾チョッキを使うのはいい判断でジェフの経歴を表したりするにはいい表現です。
 
 次の見解は登場人物の心情です。難攻不落の豪邸に侵入する若い3人組の一人、マースの描き方に「意味が分からない」や「なぜジェニファーに執着したのか?」などといった声を聞きます。まず、ありがちですが親が離婚してしまっていて母親が父親と自分を捨てて出て行ったという部分があることから、彼は“母親”や“女性”に対してトラウマがあります。簡単に言えば、「愛される」ことを知らないで育ってしまったので、精神的に障害をきたしてしまい、暴力によってそのフラストレーションやトラウマに対しての恐れを克服しようとしているかと思います。弱い犬ほどよく吼えるというところでしょう。彼の場合は病気ですが。その為、まず初めて彼女を見た際に彼女が声を出さずに「Fuck You」と中指を立てて見せます。それは恐らく母親が出て行った時のような気の強さを感じさせ、後に女性に対する欲求を募らせて擬似恋愛したり、母親とダブらせたりしてしまうのです。後半で濡れたタオルを頭から被っているジェニファーを見たマースが判断を誤るのは彼女を好きになったことと同時に彼女のその見た目が「聖母マリア」とダブったことにあると感じます。要するにマリア=母親だったのでしょう。この辺りは宗教的かもしれませんが、アメリカらしい部分かもしれません。スロモで捉えるあたりはそういったメッセージが込められていると見解できます。
 
 劇中、篭城する3人と交渉し、負傷したウォルターを引き取りに行くシーンではジェフも他の警官もパンツのみで救急車に乗って行きますが、ああいった状況下ではよくあること。日本ではまず見かけませんが、武器などを持っていないことを示す為にはあそこまでしないといけないことも多いのです。何故か、映画館で数名笑っていたのは平和ボケしている日本だから状況がつかめないのでしょう。異常者や精神的障害により丸腰の人間を平気で殺してしまう事件はアメリカではよくあることですが、日本では少ないですから。救急車内の棚に銃を置いていたのも、万一に備えての行動ですので怖さが伝わります。
 ↑ココまで文字が反転してあります。
 
 初回ですので少し説明などが長くなってしまいました。まだまだ切り口はあるのですが、今回はここまで!!なるべく上手くバレとかが無いようにしたいので、またお読みになった方々からのコメントなどをいただけると今後の参考になります。または質問をコメントに載せてもらえたりするといいかもしれません。人によっては受け取り方も違いますからねっ。
 
 色々な視点から映画を観ていきたいので面白い企画や提案などがありましたら教えてくださいね~!!
 
と、言うわけで今回は「ホステージ」を解剖してみました。
m(__)m
 
 
 
 
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