2015年07月28日

「第3回 大雪山ウルトラトレイル 40km」に参加して〜後編

テーマ:トレイル
朝8時スタート!
キャンプ場の芝生を走り、すぐにアスファルトの道路そして山のほうに向かって走りだしました。
記録を狙うようなレベルでは無いのでとにかくリラックスして景色を楽しみながら走ることにしたのですが、しばらくすると雨が振り出し、顔に雨があたり気持ち良いくらいでした。

途中から、林道に入っていきましたがその途中で道路に縞模様のある動物が車に轢かれて・・・シマリスが轢かれちゃったんですね。こういうことはこのあたりなら普通にあるんでしょうが。

林道のゆるい傾斜をのぼったりおりたり。けっこうみんな走っていたので自分もこのあたりはけっこう走りました。下りはいつものようにスピード出ちゃうし。


<林道から見える山並み>


ときおり遠くの景色も眺められるくらい気持ちの良い林道でしたが、まだまだ序盤。
初めてのエイドでコーラもいただき元気に走っていました。
オケイナイ林道っていうあたりはけっこうアップダウンもあり、けっこう気持ちよくダウンヒルを下っている、次のエイドに。ほぼ2時間程度で16kmくらい進んでいました。
順調順調。


<これからあそこに行くんだ>

で、このエイドあたりから25kmのグループがスタートします。
そのスタートの数分前に、通過しました。
そして、25kmのグループの速いランナーにあっという間に抜かれました。
これは想定内。

ただ、25km以降はすぐに上りになるのは知っていたのでここからしっかりしなくちゃと、無理せずストックも使い脚をあまり使わないようにして早歩きを中心にしました。

林道が終わり、登山道に入る手前「平山登山口」のエイドでトイレを借りて、コーラそしてVESPA Proを投入。ここからが本格的な上りが始まります。

すると、
いきなり、岩がごつごつの登山道。
少しは足場のいいところはあるのか・・・という淡い期待は簡単に打ち砕かれ、岩ゴツゴツの上りをずっと行くしかありません。
このあたりで、だんだん嫌になてきて、「ああ、やっぱりトレランはキツイなあ」「出るんじゃなかった」とかネガティブモードに。

ただ、ほとんどがシングルトレイルで前後にランナーがいるので、立ち止まる余裕があまりありません。仕方なく、ずっと休みなく登っていきました。
途中、休んでいるランナーがいると「失礼します」と言って抜いていきましが、しばらくすると今度は自分が休みたくなり、先ほどの休んでいたランナーが自分を抜いていくという、ほぼ同じメンバーが同じ位置にいました。

途中、きつくなりレッドブルを飲みました。そうすると、やっぱり効くんですよね、レッドブル。
なんとか、気持ちも前向きになり上り続けることができました。

すると目の前に、白いものが!雪渓が!
そして右側には大きな雪渓が現れ、そこから水が滝のように流れていて、ランナーが声をあげていました。
ずっと動いていて身体はヒートアップしていて、汗も流れているところでこの冷たい水は美味しかったです!さらに雪渓の冷たい空気が流れてきて気持ちいい!

<素晴らしい雪渓>


あと、どれくらいでピークアウト?
そのあとも、ずっとそればかり考えて登っていました。
ようやく、目の前が開けてきて、
「お?もしかして、ピーク?」

しかし、残念ながらまだまだ先。
そこからは高山植物と岩で覆われた山肌を登っていくしかなく、じっくり攻めました。

そしてようやく、人の気配・・・。
「やった~ピークアウト!」
ここからは、しばらく稜線を歩くことがルール。
(って、これまでもずっと歩いていましたから代わりはありませんが)

で、この稜線は確かに快晴あら最高の景色だったでしょう。
でも曇り空、雨はそれほど振っている感じもなく快適に歩き続けました。
ただ、この風の強い場の稜線は歩きにくい。
そしてじっとしてたら、完全に低体温で死ぬかも・・・と、ふと、近くの「トムラウシの事故」のことを思い出しました。ちょうど7月のこのような時期に起きた遭難事故でした。

そんなことを思いながらも進んでいるとやっと比麻良山(ヒマラヤマ?ヒマラヤ?)へ到達。ここからは走っても良い・・・というのですが、ところがどっこい。そんなスキルも体力もなく足早に進むのが精一杯。

そのうちに、とんでもない鎖場!そして、そこから黒い土のヌルヌル地獄が始まりました。
関東の粘土のようなヌルヌルではありませんが、柔らかいぬかるんだ黒土は滑りだすと踏み込めずずるずる行ってしまいます。
恐る恐る、ストックを駆使し、また草木に捕まり降りて行きました。

途中、本当に何度も泣きそうになりながら。
「こりゃ、やばい!」
そんな場所何箇所もありました。

ようやくヌルヌル地獄が終わったかと思ったら、今度は走り幅跳びでもしないと超えられないような沢を飛び越え(小柄な女性ランナーはあそこはどうしたのだろう?)、そうするとまたヌルヌル地獄。

なんども転倒しそうになりながらも、ようやく二の沢稜線のエイドに。
ここでは、自衛隊の方が上流からの美味しい水を供給してくれていたので、カラのボトルにも入れてもらいたくさん飲みました。キンキンに冷たい沢の水は最高に美味しい!!!

そして、次の有明山へ・・・また、ヌルヌルの下りと、しがみついて上るような山肌を上るという繰り返し。

やっと有明山。
でも、あとひとつ、天狗岳を登らないと。

また、ヌルヌル地獄と山登り。
この繰り返しで、本当に精神的に集中力が切れそうになりました。

時間も気になる。
すでに、1時は過ぎていて、2時。あと2時間でゴールできるのか?
心配になってきました。

途中、声をかけてくれた若いランナーがいて、「幾つかわかりませんが、よく頑張ってますね!?」と言われました。「56歳だよ!」と言って追いかけましたが、こちらがハセツネのTシャツを着ているのをみてそう思ったのかも。

途中、予備のレッドブルを飲み干し、なんとか天狗岳を通過!
あとは、ダウンヒルだけ・・・。
スキー場のリフトがあるあたりからずっと下ります。
これが、けっこうキツイ!
ずっと下りで脚が休まらない。
止まらない。
もはや、指も痛くて、たぶんまた黒爪が・・・。

ときどき休みながらも下っていきました。


そうして、ようやく林道に出て、開けたところ・・・。アスファルトの道路に出ました。

ここまでくればあとは1km。

最初、ゆっくり歩いていこうと思いましたが、けっこう雨も強くなってきたので、走ることに。それが意外に走れて、ゴール会場の手前の誘導スタッフのところまで一気に走りました。

そして、ゴール会場の芝生に・・・笑顔でゴールしました。

ちょうど、表彰式を始めた頃らしいですが、なんと想定以上に早く3時半くらいにゴールできました。

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2015年07月28日

「第3回 大雪山ウルトラトレイル 40km」に参加して

テーマ:トレイル
私の数少ないトレイルランのレースの中でも、この大会は記憶に残る大会となりました。
過去、参加したのは、
日本山岳耐久レース24時間以内(ハセツネカップ)71.5km
陣馬山トレイル 20km
STY 40km地点でリタイア
濃昼トレイル 30km
そのほか、照月湖20kmなど

そして、今回この「大雪山ウルトラトレイル」40kmが記録として残せました。

この大会80kmと40km、そして25kmというのもあるのですが80kmはフルのレースとしてスタートから緩やかな大草原を40kmほど走り、40kmのコースと合流し山岳に入るというコースです。25kmはほとんどこの80kmと40kmの後半の山岳の部分だけのコースという設計で、それぞれの目的によって走れるなかなかいい発想だと思います。


ちなみに、本格的な登山山岳道だけを楽しむなら25kmでも十分堪能できます。
それだけ前半は林道など走れるところが多く、その結果後半の山岳コースに体力をどれだけ温存できているかがキーポイントのようです。

さて、

今回は、お天気は雨模様。ある程度は覚悟していましたが、なんとかゴール直前までは土砂降りは避けられたのでよかったのですが、関門ぎりぎりでゴールしてくるランナーはきつかったかもしれません。


前日土曜日に、札幌からJRで旭川に行き、そこからツアーバスで会場の遠軽町白滝というところに向かいました。
前日は、受付と説明会、イベントなどがありましたが、雨もけっこう振ってちょっとモチベはダウン。

それから宿泊場所の民宿に向かいましたが、その民宿が・・・。
自分は相部屋だとよく眠れないので、一人部屋を無理してお願いしたせいもありましたが、6畳くらいの畳部屋。そして窓がひとつで、この日は蒸し暑くいくら扇風機をかけても涼しくならない。でも仕方ないので、廊下側のドアを明けて風通しをよくしてなんとか部屋の温度を下げましたが・・・。

晩御飯は、民宿の生姜焼き定食。まあままでした。
そして、お風呂にはいり(けっこうお風呂は良かった)、9時早々に就寝。
朝6時には朝食をお願いして寝たのですが、朝6時に朝食は間に合わず15分遅れ。
6時45分には会場行きのバスが来るのであわてて食べて向かいました。

スタート会場はキャンプ場。
これはなかなかいい感じでしたが、すでに前日より振った雨でせっかくの芝生のグランドもたっぷり水を含んでいました。


今回、40kmですからなんとか完走はできるだろうという算段。
ただし、旭川行のバスは17:30に会場を出てしまうので、なんとかそれに間に合うよう、16時台にゴールしたい。スタートは8時なので、約8時間でゴールするように考えました。
前半の約20kmでなんとか2時間半くらいで走れれば、後半は余裕だろうと思っていました。しかし、後半、本当にきつかった。

装備関連ですが、水はリザーバに1L、麦茶500ml、あとレッドブル2本。
そのほか、ベスパプロ4個、スポーツようかん4個、ハニースティンガー1個、アップルピューレ1個、それとミニクリームパン4個入り。
その他は、エマージェンシーシートや薬、そしてバーサライト。
この近いはストックも使っていいというので積極的に使う予定でストックももちました。
ハセツネ30kのハチマキに、ハセツネの完走Tシャツでスタートすることにしました。

どんな世界が待っているのか?

ハセツネを3回は完走しているわけだから・・・という少し余裕のある自分と、
まだ見知らぬコースという不安な自分で、どきどきわくわくしながらスタートを待ちました。

午前8時ちょうど。

キャンプ場のゲートよりスタートしました。


(後半に続く)

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