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2009-10-19 06:13:31 posted by run-cycling

ジロ・ディ・ロンバルディア2009(絶好調のジルベール)

テーマ:海外レース


ジロ・ディ・ロンバルディア2009

絶好調の勝負師ジルベール

完璧な仕掛けで逃げ切り勝利!



アルカンシェルのカデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)がフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)を牽く
『アルカンシェルのカデル・エヴァンス(オーストラリア、サイレンス・ロット)がフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)を牽く』
満を持してアタックを仕掛けたフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)
『満を持してアタックを仕掛けたフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)』
チェックに入ったサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)と2人で逃げるフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)
『チェックに入ったサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)と2人で逃げるフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)』
先に仕掛けたフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)に並ぶサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)
『先に仕掛けたフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)に並ぶサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)』
僅差のスプリントを制し優勝したフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)
『僅差のスプリントを制し優勝したフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)』
ゴール後、笑顔でガッツポーズをするフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)
『ゴール後、笑顔でガッツポーズをするフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)』
左から2位のサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)、優勝のフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)、3位のアレクサンドル・コロブネフ(ロシア、サクソバンク)
『左から2位のサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)、優勝のフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)、3位のアレクサンドル・コロブネフ(ロシア、サクソバンク)』
ジロ・ディ・ロンバルディア優勝のフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)
『ジロ・ディ・ロンバルディア優勝のフィリップ・ジルベール(ベルギー、 サイレンス・ロット)』
2009年10月17日、第103回ジロ・ディ・ロンバルディアが開催され
先週のパリ~トゥールでも優勝し、今最も勢いに乗っている
フィリップ・ジルベール (フランス、サイレンス・ロット)がまたもや魅せた!
最後の坂で強烈なアタックを決め、唯一反応した
サムエル・サンチェス (スペイン、エウスカルテル)をも
ゴール前の一騎打ちで下し、見事初優勝を飾った。
イタリア人以外の優勝は2000年以来の快挙となる。

ジロ・ディ・ロンバルデアは欧州ロードレースの最終戦となる
ワンデークラシック。
「落ち葉のクラシック」とも呼ばれ、紅葉の美しい北イタリアにある
高級リゾート地、コモ湖の周りを1周する。
スタートは2008年に世界選手権の開催されたヴァレーゼ。
標高500~700mの山々を超えてコモにゴールする、全長242kmのコースだ。
ステージレースのような山岳はないものの
終盤に連続するアップダウンでのアタック合戦は必至。
ゴール前2キロは平坦だが、集団スプリントには持ち込まれにくい
コース設定となっている。
後半3か所ある登りのどこで誰が仕掛けてくるかが見ものとなる。

当日の天候は曇り。気温は14度。全22チーム
187名の選手たちがスタート地点に並んだ。
2009年シーズンを有終の美で飾ろうと
4度目の優勝を狙うダミアーノ・クネゴ (イタリア、ランプレNGC)ら
豪華なメンバーが集結した。優勝候補の一人
フィリッポ・ポッツァート (イタリア、カチューシャ)は
発熱のため未出走となった。

スタート後、最初の2km地点でアタックを仕掛けたのは
キリアン・パトゥール (フランス、ガーミン・スリップストリーム)。
しかし、これは決まらず。そして26km地点、この日最初のアタックを
決めたのはニコラス・ロッシュ (アイルランド・アージェードゥーゼル)だった。
単独で逃げを決めたロッシュに合流したのが
マルコ・ヴェーロ (イタリア、クイックステップ)と
セルゲイ・クリモフ (ロシア、カチューシャ)。
3人で集団に1分の差をつけた。

その後、メイン集団から単独でレイニア・ホーニッヒ
(オランダ、ヴァカンソレイユ)が抜け出して追走し
60km地点で先頭の3人に合流した。4名となった先頭グループはそのまま
タイム差を広げ、最大8分のリードを得る。
メイン集団はカデル・エヴァンス (オーストラリア)
ジルベールを抱えるサイレンス・ロットと、クネゴを擁するランプレNGCが
コントロールを開始。タイム差を7分まで戻すと、徐々に詰めていく。

後半の勝負どころ、マドンナ・デル・ギザッロ、チヴィリオ
サンフェルモ・デッラ・バッターリアと続く厳しい3つの登りを前に
メイン集団もペースを上げ、4名の逃げ切りは厳しくなった。

ギザッロの登り(高低差515m、最大勾配14%)が始まると
先頭グループのリードも30秒を切った。
4人の中で最も登坂力のあったロッシュが単独でアタックをかけると
そのまま独走で先頭をいく。しかし、メイン集団から
ジョニー・フーガーランド(オランダ、ヴァカンソレイユ)が単独で飛び出すと
あっという間に先頭グループに追いつき
そのままロッシュもかわして先頭に立つ。
ブエルタや世界選手権での活躍が記憶に新しいフーガーランド。
逃げていたロッシュらは間もなくメイン集団に吸収されてしまった。

ギザッロの頂上を前にして、集団から4名が飛び出した。
メンバーはマウロ・サンタンブロジオ (イタリア、ランプレ)
マッテーオ・カラーラ(イタリア、ヴァカンソレイユ)
ダニエル・マーチン (アイルランド、ガーミン・スリップストリーム)
そしてドリス・デヴェナインス (ベルギー、クイックステップ)。
フーガーランドが先頭で鐘の鳴るギザッロ教会の前を通過。
その後、追走の4名、メイン集団と続く。

下りで追走の4名がフーガーランドに追いつき先頭は5名に。
さらに世界選手権のTT2位
グスタフ・ラーション (スウェーデン、サクソバンク)が
集団から単独で飛び出して合流、6名の先頭グループが形成された。
メイン集団はラボバンク、サイレンス・ロット、リクイガス、ISDらが牽く。
タイム差は35秒で推移。

ラスト20kmを切り、先頭は6名のままチヴィリオの登り
(標高差約200m、全長2.5km)に突入。
アルベルト・フェルナンデス (スペイン、フジ・セルヴェット)が
集団からアタックすると、エヴァンスがすかさずカウンターアタック。
サムエル・サンチェス (スペイン、エウスカルテル)も続いた。
クネゴ、ジルベール、アレクサンドル・コロブネフ (ロシア、サクソバンク)
イヴァン・バッソ ら優勝候補のライバル達も追いかける。

最後の登りサンフェルモ・デッラ・バッターリアを前に
先頭グループからはマウロ・サンタンブロジオ がアタックすると
チェックに入ったラーションが追いつき先頭は2人に。
その後ろに20人ほどの追走集団が続く構成。

道が平坦になると追走集団からアレクサンドル・ヴィノクロフ
(カザフスタン、アスタナ)が単独でアタックをしかけ
先頭の2人に追いついた。集団から抜け出した
オリバー・ザウグ (スイス、リクイガス)とヤコブ・フグルサング
(デンマーク、サクソバンク)も合流して先頭は5名の
グループに再編成された。目まぐるしい展開が続く。

いよいよ最終、サンフェルモの登り(全長3km)に突入。
先頭グループではラーションがまずギブアップ。
追走集団ではクネゴが一気にペースアップ、ジルベール
コロブネフらが続く。先頭グループではサンタンブロジオが厳しくなり脱落
粘ったヴィノクロフ、フグルサングも山頂数百メートル手前で
敢え無く吸収された。

しかし、勝負師ジルベールはこの瞬間を見逃さなかった。
逃げが吸収された瞬間、見事なタイミングでロケット発射
強烈なアタックを決めた。唯一その攻撃に反応できたのはサンチェス。
ゴールまでの二人旅が始まった。バッソ、クネゴらは
10秒ほど後方に残される。

今最も勢いに乗っているジルベールは、ダウンヒラー、サンチェスに続いて
下りもスムーズにこなす。平坦に入ってからも2人の協調体制も抜群。
残り3km、集団とのタイム差を14秒稼いだ。残り2kmを切り
後方からはクネゴらの集団が必死で追いすがるが
タイム差はまだ10秒ほど。

残り1km、さあ、ここからは先は2人の勝負。牽制が始まる。
後方を確認すると集団がすぐ近くに見える。意を決してバトル開始!
サンチェスはジルベールの後に控えてチャンスを伺う。

ラスト200m、ジルベールが先にスプリントを開始、サンチェスもこれに反応
追いすがる。サンチェスも最後まで素晴らしい粘りを見せて
後一歩まで迫ったが、その前にマジックジルベールがゴールを通過
バイク半分ほどの差で見事優勝を飾った!
3位で後方の集団ゴールを制したのは
世界選手権でも第2位のコロブネフ。

ジルベールは世界選手権の後、コッパ・サバティーニ
パリ~トゥール、そしてジロ・デ・ピエモンティと続けて、これで4連勝
今季7勝目を飾った。

「このコンディションなら、今の僕はスプリントだって登りだって
何でもできるよ。今、本当に強いんだ。(勝てて)本当に嬉しいよ。
僕はメジャーなレースで勝てない、という人が多かったけれど
彼らが間違っていることを証明できたよ。」
「サンチェスとは残りの2~3kmで話し合ったんだ。
お互い、全力で行こう、最後に強い者が勝とうと決めたんだ。
最後のスプリントを前にサンチェスが後につくのはわかっていたけれど
僕には前回のレースからの自信があったから。」「自分が強い時
いいチームがあってミスをしなければ、大抵勝てるんだ。
今日はその通りだったね。」とジルベールは語った。

一方、惜しくも敗れたサンチェスは、「この最高のクラシックの最終場面で
僕は最悪のライバルと居合わせてしまったね。
ジルベールは集団スプリントでも勝てる選手。
パリ~トゥールでもトム・ボーネン (ベルギー、クイックステップ)を
破っただろう?彼はこのシーズン終盤にきて4連勝もしている。
本当に素晴らしい選手だよ。ただ、祝福したいね。」とのコメントを残す。
また、レース内容に関しては「今日はずっと調子がよかったんだ。
チヴィリオの登りでアタックして、ふるい落としにかけようとした。
メンバーは少ないほどいいから。でも、結局下りで追いつかれてしまって
最終のアタックはフェルモで決まったね。」と語り
今シーズンの締めくくりとしては満足な内容だったようだ。

来週のジャパンカップを前に参戦していた
新城幸也 (BBoxブイグテレコム)は119位で完走。
67名の選手がリタイアしている中、シーズン終盤まで健闘したと言えよう。
ジロ・ディ・ロンバルディア2009 結果
1位 フィリップ・ジルベール (ベルギー、 サイレンス・ロット)  5h43'46"
2位 サムエル・サンチェス (スペイン、エウスカルテル)
3位 アレクサンドル・コロブネフ (ロシア、サクソバンク)      +04"
4位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)
5位 ジョニー・フーガーランド(オランダ、ヴァカンソレイユ)
6位 ロバート・ゲシンク (オランダ、 ラボバンク)
7位 アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)
8位 ダニエル・マーチン (アイルランド、ガーミン・スリップストリーム)
9位 ファンホセ・コーボ (スペイン、フジ・セルヴェット)
10位 カデル・エヴァンス (オーストラリア、サイレンス・ロット)
119位 新城幸也 (日本、Bboxブイグテレコム)          +17'10"

フィリップ・ジルベール
GILBERT Philippe
フィリップ・ジルベール
国籍 ベルギー
生年月日 1982.7.5
所属チーム サイレンス・ロット
身長 179cm

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