そろそろいいかしら。原発について | だれも書かない★ニューヨーク1%未満★

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日本からは見えにくい、知られざるニューヨークやニューヨーカーのこと、たまにプライベートなことを書いています。

みなさま、こんにちは



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バケーションに行っても、ずっとブログを更新していて、

娘がこんな写真を作ってくれました。。



まだまだ予断を許さない状況ですが、海外に一時帰国していたアメリカ人ビジネスマンたちの家族もかなり戻ってきているみたいですね。





我が家では、今週末は夫がいないこともあり、娘と二人でガールズナイト。

近所のトルコ料理のお店に行き、そのあと、映画をいっしょに見ました。



今晩は、もうひとつ記事を更新できそうです^^。

なので、今までブログに書くことを控えていた原発のことを書きますね。




これまでは、政治、宗教色のない記事を心がけてきました。(ってアメリカかぶれかしら、でも今時日本でも十分大切な条件よね?)


だから政治色の強い原発のことは、控えてきました。

世の中いろいろな意見や考え方、違う信じるモノがあって当然、そんなみんなが共存して生きて行くのがこれまたいいと思うので、わたし自身は、自分の立場は表に出さないことを目指していたわけです。





でも今回は、例外的に、原発についてわたし自身の思いを書いてみようかなと思っています。


怖い内容ではないけれど、ちょっと重いかもしれませんので、ご興味のない方はスルーしてくださいませ。





今現在の福島原発事故の状況に関して、避難命令が出ている場所にお住まいの方々には、本当に言葉もありません。





地震と津波の被害に追い打ちをかけるような、原発事故の不安。


家があっても帰れないご不便、またいつ戻れるかわからない将来への不安を考えると、もう二度とこんなことは起こってはならないと、反対の決意を固くするばかりです。





しかも、東電のトップが、体調不良を理由に一ヶ月間というもの一度も現地に行らっしゃいませんでした。

やっといらしたのは一ヶ月目、だなんて。。。



体調が悪くても、ドクターストップを押してでも、点滴ぶら下げ、両脇をドクターに支えられてでも,すぐに!行らっしゃるべきだったのよ。




数年前、ヨルダンという国で、イスラエルから来ていた少女数人を、ヨルダンの兵隊が間違って殺してしまう事件がありました。



当然ですが、アラブとイスラエルの関係に深い影を落とすことになった悲しい事件です。

この時、当時のヨルダンのフセイン大統領は、おつきも連れずすぐにイスラエルに行ったのよ。

亡くなった少女たちのご家族を一軒一軒、お悔やみとお詫びに、自ら頭を下げてまわったのよ。



あの時素手でイスラエルに乗り込むなんて、もちろん、フセイン大統領の命の保証はありません。

でも、彼は行った。

リーダーたるものこうでなくては。



これこそ、ノブレス・オブリージュというものでしょう。

東電のトップもすぐにこれができていればと思うと本当に残念。




すみません、話しがそれました。



ちらりと過去記事にも書きましたが、わたしは10年前から原発には反対です。

地球全体からなるべく早い時期に撤廃してほしいと思っています。



(なんで原発反対か、その理由は、アメンバー記事にゆずるとします。)



が、これまで感情的に反対論を唱えなかったことには別の理由もあります。



今は時期ではないと思ったのです。



今やみくもに反対しても、福島原発だけを非難することになってしまいます。



加えて、3月20日前後にあったようなパニック状態に拍車をかけてしまってもまったく意味がありません。



それに反対するなら、ただダメだと批判するのではなく、それに代わる代替策も提示できなくては、建設的ではなく、どこかの国の国会のようになっちゃいます。



つまり、原発に反対するには長丁場を覚悟しなくてはいけないと思うんです。


実は、震災があった直後、ブログを通じて親しくしていただいている方に、

「浜岡原発を今すぐ停める署名を集めています。記事にしていただけないでしょうか」

というメールをいただきました。



あの時のお近くにお住まいの方の心情は痛いほど理解できす。


わたしも本当に心配で夜も眠れないほどでした。



できるものなら馳せ参じて、すぐにでも停めてさしあげたい気持でいっぱいでした。




ですが、その時点でわたしは無力感に打ちひしがれながらも、今すぐには結論を出せそうにないので考えさせてください、と答えました。



あの時、日本中がパニックモードだったのを覚えてらっしゃいますか?


外国人や一部日本人たちは、続々と海外に移動している最中です。



そんなときに、突発的に、浜岡原発を停めましょう、とわたしが訴えたところで、叶えられるものではありません。



そんな人が増えれば増えるほど、世論はますます混乱してしまうだけ。



あの時点でできる最良のことは、まず福島原発をなんとかすることだと思ったのです。



建設的な形で反対するのはそのあとです。




コップの中からすでになくなってしまった水を惜しんで感情的になっても、覆水盆に返りません。


だったらまだ残っている水に賭けて、一人でも多くの人といっしょに冷静に考え、落ち着いて対応することが急務と思ったのです。



ブログもそんな願いと祈りを込めて更新してきたつもりです。





それに、原発は停めて! と言われても、

「はい、さいでっか~」と、スィッチ一つ押してはい、どうぞ、チャンチャン♪ ができる簡単な代物ではありません。



加えて、パニック状態の中で浜岡原発を停めたら、次々と連鎖し、日本中で同じ声があがり大混乱が起こったことでしょう。




また、不幸中の幸いというか、福島原発事故はレベル7に引き上げられたとはいえ、あのチェルノブイリで起こった最悪の事態、臨界し、大爆発を起こし、原子炉そのものが吹っ飛ぶという心配は今のところありません。



今、海や大気、大地への汚染も気になるところですが、避難なさっているエリアにお住まいの方以外は、普通に生活ができるレベルです。



そしてそれについては、今は世界全体が注視しているといっていい状況。

情報を、たとえば東電や政府が操作したり、隠ぺいすることは限りなく不可能に近く、今パニックになる必要はないと思います。





原発だって政治だって、効果的に反対したいなら、夫婦喧嘩と同じよね。

タイミングが大切。



両者がパニクっているときは、ぎゃぁぎゃぁ売り言葉に買い言葉でどんどんバトルがエスカレートするだけ。




それより、熱い心と、冷めた頭で、相手が聞く耳をもつしかないタイミングを待つ。


ここぞというときに、あの手この手で、顔で笑ってぐさっ、じゃないけど追い詰める、と。


(わたし、こんなこと言うので、実は怖い~と夫にいわれます^^;)



そういう意味では、ちょっと落ち着いてきたこれからが、勝負かなと思うのね。






アメリカにはそのためにお手本にできそうなケースがありますよ。



国民が一丸となって「悪の会社」のイメージをしっかりと植えつけた「タバコ会社」に対するバトルです。


タバコを吸える場所をどんどん社会から締め出した一致団結の努力も評価できます。



次々と訴訟を起こし、勝訴を重ね、実績で積み上げる方法もとりました。




また、原発だってニューヨーク近郊に、住民運動でとうとう閉鎖に持ち込んだケースがあります!


(追ってご紹介します)




今なら世界的に世論は、


もう原発はこりごり、


クリーンなんてのはウソで、実際廃棄物は出るじゃないよ、


こんな爆弾抱えた状態で共存したくないわよ、って風向きになってきました。



今こそ、自民党時代に築かれた、事実上は半官半民みたいな電力会社との関係はすぱっと変えていきましょう。民主党が政権を握っている今, ぜひ成し遂げて名誉挽回してください。



(追記)

福島第一原発の地所は民主党渡部恒三一族の持ち物です。というメールをいただきました。

そうなの。確かに利権がらみですわね。でも、渡部氏が地所を売り渡したのは40年前の自民党時代なんです。

今の民主党にはこういう議員の方もいらっしゃるので、この辺りで抜本的な改革の足を引っ張るのかもしれませんが。

でも、若手に心から期待しています! 個人的には、今の自民党の若手にも応援したい方がいるので、超党派若手が連立するといいな~と切に願います。


(Peaceさん、コメントはうれしいのですが言葉尻がきつく感じ、わたしちょっと凹んでしまいます。お手柔らかに)






これはもう、オバマさんが大反対を押し切って敢行した「国民健康保険」に匹敵するものだと思うわ。




まだまだあります。原発に関していいたいこと。






なので、これからも時々は、ちょっと堅いけど、こんなお話も、ファッションネタの間にしら~っと入れて行きたいと思います。



ご興味のある方だけどうぞおつきあいください。





だれも書かない★ニューヨーク1%未満★
窓から眺めるフレンチアルプス。朝は霧が立ち込めてまさに白銀の世界でした。
この美しい自然を守りたいですよね。







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