日本のみなさまにはおはようございます!
ニューヨークのみなさま、こんばんは^^
サマータイムになり、日照時間が長くなり、気持ちいいですね。
長らくお待たせしました^^ (ってほどでもないかしら)
今日も、少しニューヨークネタを離れ、
大好評ミニシリーズご紹介しています、日本では無名人、
パメラ・ハリマンが30代がけっぷちの時期に、
まさに、「メモ、メモ」のノリで真似たといわれる
ウォリス・シンプソンについてです。
彼女といっしょになるために、
未来のキングだった相方が英国の王冠を捨ててしまったことで全世界をあっといわせた、
ウィンザー公爵夫人についてです。
初めてきてくださった方、ようこそ、まずはこちらへどうぞ。
今日は、パメラほどの人が逐一を学んだシンプソン夫人とは
一体どんな人だったのかについてもっと洞察を深めるために、
みなさんからいただいているいくつかのご意見や見解、コメントをまずご紹介してみたいと思います。
みなさん、さすが~!
いろいろなことをご存じですね。
とても勉強になります。
まずはいつものように
チャーチルと仲が悪かったウィンザー公に、ドイツがけしかけたのがシンプソン夫人だったと聞いています。
彼女はドイツのスパイで、イギリスをドイツ側に引き込む工作をさせていたとか。
また、他の所で聞きかじった話なので、信憑性は定かではないのですが・・・
特に晩年二人の仲が冷め切っていたかどうかなんて、よほど身近な人でないとわかんないですよね。
でも私はウインザー公も純粋に恋愛だけでは王冠は捨てないんじゃないかと思うんですよ。
国政についてチャーチル一派とあれこれあって、「もう知らんわ!」という気持ちになったのでは?
そしてsophieさんからも似たようなご意見を・・・
愛妾を持つのが当たり前だったこの時代、政治に介入しようとしたので、
それを排除するために実は、英国王室が王冠をかけた恋、という名目を作り上げて王室を追い出したという説を聞いた事があります。
シンプソン夫人は、愛妾の座を捨てたくなかったとも。
なるほど~。
ありがとうございます!!!!!
今回の一連の記事は、パメラについてが本筋、
シンプソン夫人については彼女から学んだことだけを書くつもりにしていました。
過去に、シンプソン夫人について書かれた、
ラルフ・マーティンの「The Woman He loved」も読んではみたのですが、
あまりこの方には興味がわかなかったのよね。
その理由も追って書いていきます。
だから政治がらみのことについては触れるつもりはなかったのです。
ですが、この政治的な背景を明らかにすることで、
見えてくることもいろいろとある気がして、
ぜひみなさんと一緒に考えてみたく思います^^
さよこさんやsophieさんがおっしゃるように、
エドワード、後のウィンザー公爵と、
当時の首相で、パメラの舅だったウィンストン・チャーチルが、
上手くいってなかったとしても信憑性はすごく高いと思います。
ドイツと接触していたといわれているウィンザー公と、
なんとかアメリカを大戦に参戦させたくてあれこれ苦肉の策を弄し、
ドイツを負かすことが悲願だったチャーチルが犬猿の仲だったとしてもおかしくはない。
しかも、その政治的な手腕からすれば、
いわずもがな、チャーチルのほうが役者が百枚も上、
一方の公は、
すでに王冠を捨て、(つまり国を捨て)、
フランス政府の好意からパリに移住し、
ブローニュの森の中に瀟洒な館を構えて二人でパーティ三昧の暮らしを始めた後、
取り巻きたちにひそかに、
「軽薄、考えが浅い」とかいわれ、
中には、Stupid という形容詞で彼を切り捨てる人も多かったようです。
そのようなことを考え合わせれば、
考えの浅いウィンザー公だからこそ、
一時の恋の迷い(?)に盲目になり、
国王としての政治的な立場とプライベートを混同し、
政治力では弱腰、というか、
チャーチル側の思うつぼにしてやられ、
最後は面倒になって王冠を投げ出したとしても真実味は感じますよね。
言い換えれば、
パメラが30代までつきあってきた男たちは、
(自分から捨てた最初の夫を除けば)
女好きではあっても、
それぞれに仕事の第一線では信念を貫いてきた思慮深い男たちばかり。
だからこそ、最終的には妻の元を去らなかったといえるかも。
(この辺りのことについてはまた続いて詳しくわたしの意見を書かせてくださいまし^^)
公と知り合った時点では、まだ二度目の夫がいたウォリス・シンプソン。
王室などというものが存在しない、自由の国アメリカで苦労をしながら育った彼女にとって、
のちに王様になる男が、最初はどれだけ手の届かない夢のまた夢の男に見えたことか。
ほら、女子っていくつになっても、
王子様願望があるでしょ。
こうしてありえない恋が始まったわけよ。
そりゃもう、最初は、夢のまた夢が実現し、有頂天にもなったことでしょう。
もしかクィーンになるチャンスもありかしら、
きゃ~❤
な~んてアメリカ人ゆえの世間知らずなことを考えた時期もあったようです。
そんなときに、彼の性格の弱さ、人柄のほころびまで見えるはずもありません。
が、ひとたびその男が自分のもとに飛び込んでくると決まり、
しかも、それに際し、彼の一番の魅力だった「王冠」をはぎ取られた姿で自分のものになるとなれば、
正直にいって、
離婚も経験し、結婚の酸いも辛いも知り尽くしている30代の女にとっては、
「えっ? えっ? それって話が違うかも」
という思いを抱いてもおかしくないことでしょう。
考えてもみてください。
公は幼少のみぎりから、英国王になるために躾られ、育てられてきた男です。
日々、常に細かなスケジュールが立てられており、それを忠実に踏襲するのが彼の毎日だったのです。
そして彼はそれしか、そんな毎日しか知らない男です。
が、そのスケジュールがすべて無くなってしまったのです!
だからこそ!
そんな空蝉のような、
もはや空虚な形骸化した王様、
アイデンティティを喪失し、抜け殻となった男に、
一生付き添って、なにくれとなく面倒をみることがいかに大変なことかは、
一般人のわたしたちにも容易に想像がつくというものではないでしょうか。
だからこそ、ウィンザー公爵夫人となったウォリスは、
「世界一の専業主婦・ハウスワイフ」といわれたのでしょう。
長くなってしまいました。
拙文ですが、少しでも、特に婚活中の方のお役に立てれば幸いです。
または夫婦円満の秘訣が解明されるきっかけになればと思い、
こうしてみなさんといっしょに考えられるのが楽しいです。
次回は、パメラが、そんな彼女から学んだことなどの詳細に参ります。
どうぞ今日もよい1日を!!!!
■きれいじゃなくても幸せをつかむ達人
■外見に頼らず最高の幸福を手にいれた女
■自分磨きより、磨くのは愛する人
■一瞬先はバラ色、逆境こそがバネ
■袋小路の30代、この恋に先はないと知った時
■こてんぱんに自分をフッた男をどうしたの
■演歌にならない的を射た尽くし方
■いい女の最高級の尽くし方>
■パメラ流空前絶後の尽くし方
■尽くすなら男前に
- Pamela Harriman: Life of the Party/Christopher Ogden
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わたし的にはこの本、相当にはまっています。ただ、文中に登場する固有名詞を日本にお住まいの方がたは多分ご存じないという点で、読みづらいかもしれません、と一応お断りしておきますね^^