ヒーロー。

虫食いだらけの愛情が

僕を喰らい尽して飲み込んだ

 

僕を飲み込んだ君が言う

「感情を見せてくれないか」

それは破滅の始まり 

 

僕には僕の人生観があって

君には君の人生観があって

 

互いに認め合う事すらできず

君は僕を突き放した

僕は茫然と君を見ていた

 

僕は君の事が怖かった

心に突き刺さった言葉

今も抜けない残酷な言葉

君はそれを愛と呼んだ

 

それは破滅の始まり

それは破滅の始まり

 

君の言葉で立ち止まった僕の背を

君が懸命に押し続けている

逃げ出したいと願う僕の手は震えていた 

 

君の表情を窺いながら

逃げるチャンスを探してた

 

だけど僕が逃げる前に

君の方が僕を突き放した

君はそれを愛と呼んだ

 

君は最後に有難うといった

僕は震えて言葉も出なかった

頭の中にだけ

沢山の言葉が溢れかえっていた

 

虫食いだらけの愛情は

喰らい尽した僕を吐き出した

 

僕を吐き出した君が言う

「もう出て行ってはくれないか」

それは破滅の始まり

 

君の言葉で立ち止まった僕の背を

君が懸命に押し続けている

だけど僕は動けなかった

出て行くことすらできなかった

 

壊れる心

突然の雷雨

倒れる塔の下敷きになる人々

見届けて僕は生き延びた

 

君の言葉で立ち止まったままの僕の背を

君が今も懸命に押し続けている

あの日から僕は動けないままで

本音と建前の間を揺れる君を眺めてる

 

君に突き放される前は

ささやかながらも幸せだった

君に突き放されないための

羅針盤が欲しかった

 

奪われ閉ざされた僕の居場所

またかと僕はため息をついた 

君は君にしかなれないし

僕は僕にしかなれないのだ

 

君はヒーローになりたがった

だけど君は僕のヒーローにはならなかった

 

 

 

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