美と健康と環境
テーマ:ブログ僕は、長年本業の「美・健康」の分野に携わってきた。
仕事を通じて、思うに、特に、健康については、環境が大きく関わってきていると考えている。
日本の環境問題は、S30~40年頃の日本経済の成長期に、」水俣病やイタイイタイ病、四日市喘息などに端を発し、社会全体が公害への対処を行うようになり世界有数の公害対策国となった。
当時の社会の多数が支持する大儀(公益)は、「物的に豊かになる」というものであった。
公害にあった人達の苦しみは、筆舌に尽くせぬ程の悲惨なもので、未だに水俣病の後遺症は続いている。
ちなみに、水俣は公害の教訓を活かして、いまは先進的なエコロジカルシティーへと変貌を遂げた。
さすが肥後の国!素晴らしいことである。
豊かな社会になった現在においては、別の大儀がクローズアップされてきた。
それは「安全・安心、健康に暮らせる社会」という大儀(公益)である。
前者と後者は矛盾するということは、何度も述べた。
話を戻すと、これだけ豊かな社会になったのに、現代人を襲う病気は減らない。
例えばアレルギー・花粉症などは増加するばかりである。
杉やヒノキの花粉は昔も飛来していた。
その原因はむしろ大気汚染にある。
大きな要因は車の排気ガスなのだ。
その上、更に、中国からも車や工場の排ガスが飛来している。
日本国内でも車社会の空気汚染の影響は、未だ大である。
飛躍する自動車産業の技術進歩は、進んでいるが、しかし、もてはやされるハイブリッド車といえども「低公害車」であり、「無公害車」では無い。
排ガスには、一酸化炭素 炭化水素 窒素酸化物 粒子状物質などが。
他に、ばい煙、粉塵、特定化学物質、有害大気汚染物質などが入り混じり、我々の望む「良い空気を吸いたい!」という望みは程遠い。
そして、何よりも、大気汚染による、先述の花粉症、アレルギー、肺がんなどの増加となっている。
残念ながら、それらを裏付ける大規模な疫学的統計は無い。
経験的に述べるならば、大気汚染の少ない過疎の村にはそのような病気が少ない。
都会人は、そういう緩慢なる病気罹患のリスクを覚悟して生活していかなければならない。
空気、水、土の汚染は「美と健康」を冒す大きな要因なのである。



