【北京=矢板明夫】14日に大規模な地震に見舞われた中国青海省玉樹チベット族自治州には、医療チームが次々と到着した。30時間ぶりの救出劇に沸いた現場もあるものの、救助活動は難航しており、建物が倒壊した小学校では焦りもにじむ。余震が続く中、帰宅できずに広場に集まっている住民は数千人に上り、健康状態の悪化も懸念されている。

 「30人以上の子供が死んだ。もう暗くなり、これ以上作業できないかもしれない…」。玉樹県第3完全小学校のニマジャンツエ校長は涙声で、中国紙、青年時報の取材に応じた。

 18棟の平屋建て教室はすべて倒壊。朝早く登校し、予習中だった児童約300人が生き埋めになったと推測される。鉄やコンクリートを切断する機材がなく、教師や保護者らはほとんど手作業で救出作業を続けている。14日夜までにがれきの下から61人の児童を運び出したが、うち34人の死亡が確認された。

 14日深夜から15日にかけて、中国各省から派遣された救助、医療チームが空路で次々と到着した。

 15日正午過ぎ。県中心部にある西北牛ホテルで、生き埋めとなったホテルのスタッフら4人が、地震後約30時間ぶりに救援チームに救出された。「大丈夫か」「ゆっくり、ゆっくり」。被災者が引っ張り出された瞬間、現場は救助隊員の叫び声とともに、大きな歓声と拍手が沸き起こった。

 「夜の温度は0度以下になる。外で過ごすのは本当につらい」。自宅が倒壊した女性は中国メディアに訴えた。余震が続く中、玉樹県の中心部広場などに数千人の市民が集まり、夜も帰宅できないでいる。水とお菓子などが配られているため、現時点で食料の心配はないが、寒さは一番の大敵とされ、家族が身を寄せ合っている姿があちこちでみられるという。

 被災地は海抜4千メートルの高原地域で、風邪をひけば肺炎になりやすく、命を落とす危険もあると指摘されている。ある医療スタッフは中国メディアに、「テント、布団、医薬品…。いまはあらゆるものが足りない」と訴えていた。

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