世界最高の超高温・高圧の状態を実験でつくり出すことに海洋研究開発機構と東京工業大などの研究チームが成功した。364万気圧、セ氏5500度で、「内核」と呼ばれる地球の中心部分の状態に相当し、「東京タワー100本の重量を手のひらの面積で支えているのと同じ圧力」という。

 実験には、地上で最も硬い鉱物とされるダイヤモンドを使った。指輪などに使われる「ブリリアントカット」に加工した0.2カラットのダイヤ(最大直径3ミリ)のとがった部分を削って平らにし、2個の間に純度の高い鉄片をセット。近赤外レーザーを照射して超高温・高圧状態をつくり出した。

 これまでの世界最高は、同じチームがつくった300万気圧、セ氏1700度。東工大の舘野繁彦特任助教(地球惑星科学)が、過酷な条件下でも壊れないダイヤの削り方を工夫した結果、記録を大幅に更新した。

 地球の中心核は、結晶化した鉄の球(内核)の周囲を、どろどろに溶けた鉄などの合金が取り巻いている。実験に使った鉄を分析したところ、身の回りの鉄より65%重く、地震波などで推定される内核の状態に近いと確認できた。チームの広瀬敬・東工大教授は「地球誕生の歴史を検証したい」と話す。【山田大輔】

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