踊絵師

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踊絵師という存在に、昨日初めて出会った。
神田サオリさん。
歌う三上ちさこさんの後ろに設えられた、縦2m横3mほどの淡いアイボリーホワイトのキャンパス。
「神の樹」とともに白い樹が描かれます。
これがだんだん曲とともに葉をつけ、花を咲かせ実を結ぶんだな、と思いながら見てました。
白い幹に青緑が塗られたまでは予想通り。
しかし、そのあと輪郭がぼやけてしまいました。
木が、木のようなものになっていきます。
やがて木は背景となり、「青白い月」に合わせて月らしき青白の円が現れるます。


木から輪郭が消え、月から花かと見えて炎と化しつつ山羊になり、虚空が瞳に転じ


曲が変わると月は花弁を広げた花へと変化。
やがて月であった花芯は炎を噴き上げ火球となるかと見せておきながら、いつしか山羊の相貌を呈しています。
そして山羊の眉間に現れた青い虚空に向かう収斂と拡散によって、キャンパス全体に大きな目が現れます。ここまでおよそ1時間半。
ちさこさんは歌い続け、神田さんは描き続けます。
曲に合わせて描いているとも言えますが、むしろ曲とともに描いているというのが、より正しいのかな。
休憩後、瞳は青い宇宙空間に形を変え、光彩は超新星爆発後のガスのように漂い出し、新たな星々を生んだかと思えば、その星は花へと開花していき、本編ラストを迎えます。
最初の白い木が最後は花になったという点は予想に似てますが、斯くも玄妙不可思議な展開をするとは思いませんでした。
描かれたものを消して重ねるのではなく、元の絵を取り込み昇華してさらなる変化を遂げていく。
その行き着く先は、三上ちさこさんの顔でした。
私はあなたの宇宙であり、あなたは私の宇宙でした。
言葉じゃ全然伝えられないけど、何か凄く深いものを見た、そんな気がしています。
機会があったら、神田サオリさんのdance painting見てみて欲しいと思います。
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