ブレクナム オブツサータム var. フランシィ | 水草プロパガンダ(動画用)

ブレクナム オブツサータム var. フランシィ

昨年、KSB便にて鮮烈なデビューを飾ったニューカレドニア産の
水生シダが先日再上陸を果たしたのでご紹介します。

初入荷時からマニアの間では期待の水草として知られていた
このBlechnum obtusatum var francii
(ブレクナム オブツサータム var.フランシィ)
と言う水生シダは、その時点ではまだ生態があまり
わかっておらず、その育成にも決定打が見いだせていない
状況でした。

昨年は入荷数が少なかったため、私個人は手元に残さず
すべてお客様へお出ししてしまったので、育成は
出来ていませんでした。
みなさんの苦戦されている状況をうかがいながら、
とにかく自分でも育成してみたい。。。と考えながら
再入荷を待ち望んでいた次第です。

そしてこのたび、KSB(コケシノブログ)さんが再度
ニューカレドニアに飛び、新たな事実と共に持ち帰ったのです。

このシダ植物は水深1mよりも深いところにも生育しており、
更に、水中の岩には胞子から発生したと思われる小さな株が
多数存在していたとのことでした。つまりその生活環はすべて
水中で完結する=完全なる水草、と言うことになります。

シダの中には一時的な水没(数日~数ヶ月)に耐えるものは
多く存在していると思われます。また、人工栽培下、ましてや
水草育成水槽となると、年単位で生き続ける種類もあります。
ただし、ミクロソリウム プテロプスやボルビティス ヒュデロッティ
と言ったアクアリウムプランツのように、どんどん大きく
なり続け、増殖していくと言ったいわゆる「育っている」と言う
ものとはかけ離れた「耐えている、水が引くのを待っている」と
言った印象の物が殆どです。

しかしながらこのフランシィは、水槽内で完全な育成は
まだ行われていませんが、その自生地の様子から、かなり期待が
持てる種類ではありそうです。
形状やサイズを考えるとレイアウトには使いやすい
種類だと思います。手にした皆さんは頑張りましょう!!


フランシィを水槽に入れてみました。揺らめく姿が素晴らしいです!



※下の動画は、このフランシィに先駆けてKSBさんによって
同じくニューカレドニアから持ち帰られていた
ブレクナム オブツサータムvar.オブツサータムで、
変種であるフランシィと構造自体はよく似ているものの、生態は
やや異なるようです。こちらはソテツのように幹立ちとなり、
恐竜時代を彷彿とさせる草姿をしており、基本的には水上に
生育するものです。



今までの読み物版「水草プロパガンダ」はこちら


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