Hard Boiled Shanguri-la

「この世は天国か地獄か」と聞かれたら、私はとりあえず天国だと答える事にしています。この世に天国を求められない人間はロクな死に方をしないだろうと思うからです。肯定というのは難しく、長く険しい道程です。せめて明日は晴れだと祈りたいものです。


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 途中でカフェイン系の飲料を沢山飲んで、何とか宿に戻って来た。本当に無駄な移動だ。ただ疲れただけである。数年ぶりの運転なのに、事故もなく宿の駐車場に漸く駐車する・・・・と、ゴンッという鈍い音がして車体の後部が後ろの壁に当たった。もう一回車体の位置を調整する・・・・またゴンッと音がした。
 実は大将、駐車場と名がつくものはどこにも縁石(あるいはその機能をするもの)があると思っていたのである。ところがその安宿はそうではなかった。何もなかったので、そのまま後ろの壁に激突していたのだった。後部を調べてみるとへこんだ跡が・・・・やってしまった。ここまで100km近く走ってきて全く事故がなかったというのに・・・・
 丑三つ時を過ぎた深夜だというのに、やはり入り口では番犬がワンワン吠えかかる。うまい具合にかわして寝床へ。グッスリ、11時まで寝た(チェックアウト期限は12時、車の返却は13時)。起きた時に気づいた事は、このままある程度遠くまで行っておけば交通費が浮くという事である。次に行っておきたかったところは、北谷だ。中日ドラゴンズのキャンプがある事で有名だそうだが、私は野球に全然興味がないので、全く知らなかった。ガイドブックで見る限り、何か綺麗で色々な店もある観光地のようだ。13時まで時間があるし、車で向かうには近い場所にあるので行く事にした。
 ガソリンを満タンにし、待ち合わせのスーパー駐車場へ。事情を説明すると、5000円多めに払ってほしいと言われた。それ以上修理費がかかる場合はこちらでどうにか自腹を切ると言われた。すんません、あの・・・・こんなんでいいんですか? 沖縄のレンタカー屋の良心ぶりに頭が下がった。すんません、以後気をつけます。。。
 さて、多めにお金を使ってしまい、今日はどうお金を浮かそうか・・・・しかしこの北谷アメリカンヴィレッジというところ、桜木町の港をビーチにおきかえたような、お洒落で素敵な場所だった。家族連れやデートには持って来いだろう。むさいおっさんの一人旅行にはちと向いてなさそうかもしれない・・・・が、とりあえず洗濯物がたくさん溜まっている。どこかコインランドリー的なところはないかと探したが、ここら辺は住宅街等ではなく一種のリゾート地なので、あまりありそうにない。が、うまい具合に近くのホテルのランドリーを使わせてもらえる事になった。洗濯物はビーチで乾かす事にした。
 観覧車、映画館、ライヴハウス等、様々な店があるが、とりあえず温泉のちゅらー湯に入る事にした。こちらに来てからというもの、シャワーばかりで湯船につかる事をしていなかった。結局今回の旅行で、湯船に入ったのはここだけである。このアメリカンヴィレッジに二泊し、一日1回ずつ、明けた三日目の早朝も入ったので、合計三回も入る事になった。久しぶりにゆっくりのんびりできた。近くにある観覧車が気になったので乗ってみたが、ようく考えてみれば、行きと帰りに飛行機という超観覧車に二回も乗るのだ。あまり意味はなかったのではないかと後で思った。
  色々と店にも行ったが、一番の安上がりはレンタカー屋と待ち合わせたスーパーで惣菜や弁当を買う事だ。都合よく半額落ちになっていたら、尚嬉しい。5000円の穴埋めのため、二泊とも野宿する事にしたのだ。よく探せば近くにいいゲストハウスがあったが、コンビニが沢山あり、トイレや飲料補給に困る事はなかった。サンセットビーチに夕陽が沈むのを見ながら、何処か横になれる場所を探した。ここら辺から外人さん率が少しずつ多くなる。北上すると近くに嘉手納基地があるためか、外人さんだらけになった。日本人(というか東洋人)は私だけ。辺りが真っ暗になった事もあってか、急に心細くなって来た。
 「ヘーイ」
 と、酔っ払った白人が声をかけて来たが、あまりいい話はできそうにないので無視した。基地の軍人さんだっただろうか?
 「ファック!」
 パリーンとガラス瓶の割れる音がして、近くで外人同士が殴り合いの喧嘩を始めた。仲間が宥めて止めようとしている。・・・・こんなところで野宿しても大丈夫なのか?  身体中が蚊に刺された。残念ながら虫除けは持って来てはいない。海沿いの屋根があるベンチでその日は一晩過ごした。
 さて次の日、当てもなくこのアメヴィレをウロウロする。この日はあまり特筆する事はない。夜に、ライブハウスのモッズというところに行ったくらいか。夜海岸で寝転んでいたら、意気がった若者がビールをかけるふりをして来た。この綺麗な景色に私のようなむさいおっさんは不快だそうである。いじめをする者と似たような心理なのだろう。ライブハウスに向かった時も、「あいつが行くんなら行きたくねえ」的な事を言っている意気がった若者がいた。中はお洒落でいいところだった。出ている歌手も皆うまい。那覇の宿の名古屋スタッフの言う通り、沖縄には歌手を育てる土壌のようなものがあるのではないか?  そして皆、持ち歌に島唄系の歌を持っている事が印象に残った。同じ東京や関東に住んでいる者が、こう言った共通前提を持っているだろうか?  首都圏が単なる色々な奴の寄せ集め的な場所としてしか機能していない現在の一端を見た気がした。色々な人に昔の話を聞いてみるに、どうやらそうではなかったらしい。同じ東京に住んでいるというだけで、世代を越えて今ではあり得ないような共通性を感じられていたそうである。出演している若い歌手の一人で、一度東京に行って帰って来た子もいた。そういえば前にやった芝居の共演者の中にも一人、沖縄出身の子がいたなあ。彼女はわざわざお金と手間暇をかけて、なんでこんなゴミゴミした東京に来たのだろう。沖縄には全てが揃っているではないか。

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 朝までやるのかと思っていたが、どうやら二時で閉店らしい。店を出てビーチで朝まで過ごす事にした。ここならばハブに噛まれる事はないし、床面もサラサラとしている。例のごとく蚊に刺されはしたが、なんて事はない。寝やすい環境だった。朝起きてちゅらー湯につかり、北上する事にした。バスに乗り、読谷の方に向かう。途中座喜味城があったので、そこに寄った。郷土博物館にも寄った。読谷はKiroroの故郷だそうで、通った高校も側にあった。
 そして一番の見所はやちむんの郷だ。陶芸家達が集まる村で、焼き物の行程を一通り見せてもらえる。残念ながらこれからも旅を続けるので、荷物になる焼き物を買うわけにも行かなかった。それに当時の大将は陶芸に関して全く疎かった。16年3月の梅パン公演「モルヒネ」をこなした後だったらば、少しは違っていただろうに。登り窯もいくつかそこにあったそうなので、感銘を受ける事はもっともっと沢山あっただろうに残念ではある。
 宿は真栄田岬の側のお洒落なところに決めた。歩いて数分で浜辺に辿り着ける。行こうと思っていたレストランは休みで、近くの居酒屋で夕食をとった。結構高くついた。一人旅だし、近くにファミマもあったそうなので、そちらで食えばずっと安く済んだだろうに。
宿主さんは沖縄好きで、サラリーマン時代から毎年沖縄を訪れていたという。知識が豊富で色々なことを教えてもらった。海を堪能したければ、シュノーケル一つあるだけでも全然違う事。板に乗って漕いで、随分と遠くまで行った人がいたような事。首里城から王が大和に朝貢する時、斎場御嶽や久高島のクボー御嶽などからノロが祈りを捧げていた事。上げればキリがない。もうちょっと連泊したら更に多くの話が聞けただろうに。ちなみにここ真栄田岬の辺りは名所青の洞窟のあるところなのだが、存在自体を私が知らなかった事もあって、行かずじまいだった。
 朝起きたら雨が降っている。夜中干していた洗濯物の事を思い出した。随分濡れてしまった。仕方がないので、濡れたまま鞄にしまい、移動する事にした。今日泊まる宿で干すことにしよう。また飽きもせず北上だっ。
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