シャトー・バストール・ラモンターニュ詳解
シャトー・バストール・ラモンターニュ
Chateau Bastor Lamontagne
AOC Sauternes
Commune Preignac
~1700年代初頭の所有者、ビンセント・デ・ラモンターニュ
(Vincent de la Montaigne)に由来。
セカンド レ・ランパール・ド・バストール
Les Ramparts de Bastor
年間生産量 3万~5万本
畑 面 積 46ha
年間生産量 6万本~7万本
オーナー ヘルフリッヒ家 (2018年取得)
Joseph Helfrich
作付割合 セミヨン80% ソーヴィニョン・ブラン17%
ソーヴイニョン・グリ 2% ミュスカデル 1%
平均樹齢 45年
植栽密度 7,000本/ha
平均収量 20hl/ha
土 質 砂、石灰岩
収 穫 手 摘
新 樽 率 33%
樽 熟 成 12ケ月
清 澄 しない。
濾 過 す る。
残 糖 量 120g/l、12.5%Vol~13.5%Vol
飲み頃の続く期間/ 収穫後3年~15年
評 価 ボルドー第4版より 重要なヴィンテージ
1982年 PP85
バストール・ラモンターニュは、1982年にショッキングなほど良好なワインを造った。愛らしく、果実味豊かで、ほどほどに甘く、バランスが良いソーテルヌで、個性がたっぷりだ。外向的で、いつでも飲めるようになっている。最終試飲1985年1月
予想される飲み頃 2004年まで
1983年 PP87
官能的な、甘美なワインだ。鈴なりの、熟した、貴腐を受けたパイナップルの果実味や、ミディアムからフルボディの舌触り、余韻の長い、リッチな、絹のようなフィニッシュが全て一体となって、口蓋をくすぐるかのようだ。早熟だが、とても味がある。最終試飲1988年3月 予想される飲み頃 2004年まで
1986年 PP86
これまた秀逸なバストール・ラモンターニュの一例で、カラメル、オレンジ、スパイスに花の香りが入り混じった、うっとりとする様なノーズを持つ。フルボディで、甘美、アルコールとグリセリンはたくさんあり、貴腐の痕跡もある。蜂蜜をかけたかのようなワインは、既に見事な飲み心地となっている。最終試飲1989年3月
予想される飲み頃 2004年まで
1988年 PP87
秀逸なワインだ。溢れんばかりの量の貴腐の付いた証拠に、蜂蜜をかけたパイナップルやオレンジの香りのするノーズがある。口に含むと、充実しており、素晴らしく純粋で、焦点が定まっており、ほどほどの甘さで余韻が長い。実際のソーテルヌはデザートワインとしてだけではなく、良好なアペリティフとして供することもできるのかもしれない。最終試飲1991年4月
予想される飲み頃 2004年まで
1989年 PP85
まさにこのヴィンテージの典型、1989年のバストール・ラモンターニュは、きわめて酸が弱く、葡萄の完熟感がある。驚くほど成長した中程度の黄金色をしており、大量の果実味や、このワインのほかのヴィンテージにはめったに見られない粗雑さが感じられる。間違いなく、かなり早いうちに飲む必要があるものとなるはずだ。最終試飲1991年4月 予想される飲み頃 2004年まで
1996年 PP87
1997年と比較すると、1996年はより軽いスタイルをしており、それほどふくよかではないが、隠そうとしても隠しきれないアンズ/パイナップルやラノリンを思わせるセミヨン(ブレンドの主体となっている)の特徴が感じられる。ミディアムボディで、すがすがしい、中量級のソーテルヌは、味わいやすい。最終試飲2001年3月
予想される飲み頃 2012年まで
1997年 PP87
秀逸なトロピカルフルーツ(オモニパイナップル)と混ざり合ったラノリンの香りが魅力的な、ミディアムからフルボディの、新鮮さを感じさせる、凝縮感のあるワインだ。良好な酸の下地が、口に含んだ時の重みのある感じを程良く支えている。やや格下のソーテルヌとしては秀逸だ。たぶん最初の20年は美味しく飲めるだろう。最終試飲2001年3月 予想される飲み頃 2020年まで
1998年 PP87~89
○ 2001年 PP91
ひよっとすると私がこれまでに試飲したこのシャトーの最上の作品なのかもしれない。バストール・ラモンターニュの明るい黄金色をした2001年は、トロピカルフルーツのカクテルのようだ。溢れんばかりの量のアンズ、ライチ、スイカズラなどのトロピカルフルーツの特徴が感じられる、オークの痕跡は殆どない。秀逸な酸のお陰で途方もない鮮明感がある。元気いっぱいの、くらくらしそうなフィニッシュから推測するに、この楽しい甘口ワインは今から10年から14年は美味しく飲めるはずである。
予想される飲み頃 2017年まで
〇2002年 PP87~89
〇2003年 PP86~88
〇2005年 PP88~90 Wine Advocate May 2008
〇2006年 PP87
〇2007年 PP90
〇2008年 PP89
〇2009年 PP90~92
〇2011年 PP89~91
〇2015年 PP91~PP93
2015年のバストル・ラモンターニュには、ガラスから舞い上がる純粋で蜂蜜色のアカシアを帯びた花束があります。口当たりは、官能的で蜂蜜のような質感、よく判断された酸味、滑らかで非常に集中した仕上がりとバランスが取れています。これは私が近年エステートから味わった最高のワインの一つです。バレルサンプル。
〇2016年 PP90
淡い色のレモン、2016年のバストル・ラモンターニュは、砂糖漬けのレモンピール、アップルタルト、ナツメグ、ハニカムの香りと新鮮な干し草の漂うグラスから飛び出します。口蓋は、蜂蜜ナッツと柑橘類とリンゴの層で素朴なアクセントの負荷で印象的な深さを明らかにし、香り付けで仕上げます。
〇2019年 PP90~PP92
バストール・ラモンターニュは昔から個人的に好きなワインで、魅惑的な銘柄(値段もしかり)のワインの代わりに手ごろなソーテルヌを買いたい時など重宝する。偉大なシャトー・シュドゥイローのそばのプレニャックにあるこのシャトーは、私の知る限り、悪いワインは一度も造ったことがない。
1970年代半ばから今日にかけて味わったことのあるワインはどれも、知的で、葡萄の完熟感があり、リッチで、ピロードのようなスタイルで、豪勢さと純粋な果実味に満ちていた。新樽は多く使われていないので(わずか20%)、樽香のするソーテルヌではない。むしろ甘美な、美味しく素質に恵まれた甘口ワインで、最初の10年から15年で飲むべきだ。
上記のティスティング・ノートで証明されるように、バストール・ラモンターニュは傑出したワインではないが、一貫して上質である。実際のところ、このワインの大きな価値は、現実的な価格とヴィンテージごとの安定した品質にある。
一般的な評価
非常に果実味のあるすたいるのワインで、若い時から感じの良い傾向がある。
 価 格 Chateau Bastor Lamontagne
2015年 £26
2016年 £35
2017年 £34
2018年 £44
2019年 £22
2020年 £19
2021年 £22 WINE SEARCHER 2022.10.21記
レ・ランパール・ド・バストール
Les Ramparts de Bastor
AOC ソーテルヌ
カプリスド・ド・バストール・ラモンターニュ
Caprice de Bastor Lamontagne
AOC ソーテルヌ
2004年リリース
セミヨン 50% ソーヴィニョン・ブラン50%
Caprice de Bastor Lamontagne
Wine Searcher 平均 1,909円 2014.07記
Ecuyer de Bastor Lamontagne
AOC ソーテルヌ
ソ
So
AOC ソーテルヌ
兄弟シャトー
シャトー・デュ・オー・ピック 詳解はこちら
ソーテルヌ (クリュ・ボードナーヴ Cru Bordenave ) 3ha エチケット
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