シャトー・ラボー・プロミ詳解 | ろくでなしチャンのブログ

シャトー・ラボー・プロミ詳解

ぶどう シャトー・ラボー・プロミ

          Chateau Rabaud Promis

                                   Premiers Crus/Sauternes

                                       AOC Sauternes  Commune Bommes

 

セカンド     プロミス・ド・ラボー・プロミ

              Promesse de Rabaud Promis 

 年間生産量2.4万本  

          前 ドメーヌ・ド・レストレマード 

                Domaine de l'Estremade 

             シャトー・ベケ

                Chateau Bequet 
畑 面 積    33.0ha 

年間生産量   3.6万本

オーナー     GFAデュ・シャトー・ラボー・プロミ

作付割合     セミヨン80% ソーヴイニョン・ブラン18% ミュスカデ 2

平均樹齢     40年

植栽密度     6,666本/ha

収   穫    手 摘

平均収量    14hl/ha

発   酵    樽、3週間、

新 樽 率    30%

樽 熟 成    12ケ月~14ケ月

清   澄    する。

濾   過    かるく。

飲み頃の続く期間/ 収穫後5年から20年

  
 
           

 

評 価 ボルドー第4版より 重要なヴィンテージ

 

○ 1983年 PP84

 私が当初信じていたより心持ち良好なワインと判明している。ふくよかで、まろやかで、フルボディのワインで、あのあまるほどの果実味があるが、少々うんざりするほどの甘い感じがするし、不器用だ。貴腐も酸も十分にはない。ラボー・プロミがオークの小樽ではなく槽でワインを熟成させていた時期に造られたというのがたぶんこの輪郭の欠如なのだろう。最終試飲1990年3月 予想される飲み頃 2004年まで ダウン 

 

○ 1985年 PP83

 花やパイナップル、コーヒーの魅力的なノーズの、単刀直入な、比較的力強いワインだ。果実味は大量だが、ここのスケールの大きい甘口ワインには不可欠な複雑さや焦点に欠けている。最終試飲1990年3月 予想される飲み頃 2004年まで ダウン 

 

○ 1986年 PP89

 1986年は、ラボー・プロミがプルミエ・クリュ・クラッセの地位にふさわしいワインに復帰したことを知らせる一連のヴィンテージの最初の年だ。フルボディで、カラメル、パイナップル、アンズの強烈なブーケを持ち、グリセリンも豊富で、適度な酸がバランスを保ち、フルボディの、オークっぽい、リッチなフィニッシュがある。上品で長い成長が続くことだろう。最終試飲1990年3月 予想される飲み頃 2010年まで ダウン

 

○ 1988年 PP93

 2000年、1989年、1988年という卓越した三部作のうちでは未だに最も古典的なわいんだ。偉大な豊潤さ、甘さ、とろりとした舌触りがあり、酸はより強く、貴腐はたっぷり。すばらしい、リッチな、蜂蜜をかけたパイナップル、ココナツツ、オレンジの香りのするノーズや、有り余るほどの、リッチな果実味、秀逸な輪郭も感じられる。今でもてほ近づきやすいが、25年から30年は難なく熟成する事請け合いである。最終試飲1994年11月  予想される飲み頃 現在から2024年 sei

 

○ 1989年 PP92

 豊かで複雑な香りをしており、巨大で重々しい。輪郭は偉大で、十分な新鮮さや生気があるのも有力なセールスポイントだ。20年から25年はうまく熟成するだろう。最終試飲1994年11月 予想される飲み頃 2019年まで ダウン

 

○ 1990年 PP90

たっぷりの、蜂蜜をかけたかのような芳醇さ、満開の、重量級のスタイル、相当なスパイスを感じさせるワインだ。酸は心持ち欠けているが、巨大で、フルボディ。向こう15年で飲みたい。最終試飲1994年11月 予想される飲み頃 2009年まで ダウン


○ 1997年 PP87

 甘い、ふっくらした、進んだ、味のあるワインだ。中程度に深みのある黄金色をしており、果実味、ふくよかさ、グリセリンは大量にあるが、焦点や複雑さに欠けている。とはいえ、ずっしりとした、単刀直入なスタイルをしており、表面的には好ましい。最終試飲2002年1月 予想される飲み頃 2014年まで ダウン

 

○ 1998年 PP86

 明るい黄金色をており、土っぽい、ハーブのような、コンポストの香りのするブーケに織り混ぜられたクローヴ、ジンジャーブレッド、パイナップルの趣がある。ミディアムボディの、適度な甘さのワインで、酸はまずまずだが、画一的な個性をしている。最終試飲2002年1月 予想される飲み頃 2014年まで ダウン

 

○ 1999年 PP85

 ややつつましい、控えめなスタイルをしている。明るい淡い黄金色をしているが、いくらか緑のニューアンスも見られる。酸は強く、貴腐はあまり感じないが、ミディアムボディで、甘さはほどほど。いささか厳しいスタイルをしている。最終試飲2002年3月

 予想される飲み頃 2014年まで ダウン

 

○ 2000年 PP90~PP92

 大柄な、甘い、蜂蜜をかけたかのようなスタイルをしており、大量の果実味が感じられる。複雑さはあまりないが、いろいろ変化が起こりつつある、若いが非常に将来有望なワインだ。フルボディで、明るい黄金色をしており、たっぷりのパイナップル、スイカズラ、マーマレードの趣、ほのかなカラメルを思わせる。

 予想される飲み頃 2020年まで ダウン

 

○ 2001年 PP93 Wine Advocate 

 ラボープロミには、ドライハチミツ、ナツメグ、クレームブリュレのヒントがグラスに咲く素敵なブーケがあります。口当たりは粘性のある開口部とバランスが取れています。ここでは鮮やかなマンダリンと乾燥パイナップルのノートがボトリチスの過剰です。このラボープロミには、フィニッシュにスパイシーなフルーツのロングテールを備えた大きなまとまり感があります。 試飲Apr 2012

 

○ 2003年 PP91 Wine Advocate
 新鮮なアプリコット、アーモンド、マーマレードのヒントがグラスに広がる魅力的なアスーのようなブーケがあります。ここでは、以前のボトルよりも優れた描写があります。口当たりはミディアムボディで、入り口に新鮮なマルメロがあります。これは、マーマレードがかったフィニッシュに楽しい柑橘系の新鮮さを備えた、同業他社よりもはるかに優れたバランスと集中力を示しています。 Tasted April 2013.

 

○ 2007年 PP94 Wine Advocate
 見過ごされがちなラボープロミ、私がそれに戻るたびにどんどん良くなっているようです。ノーズはグラスからなだめる必要がありますが、奥深くを覗くと、素敵な純粋なみかんとほとんどマスカットの香りが発達しています。味覚は非常によくバランスが取れており、良い緊張とスパイスがあります。エネルギッシュなソーテルヌで、ボトリチスの豊かな仕上がりに印象的な重量感と粘り強さがあります。それは長さと素晴らしい調和を持っていますが、その上向きの曲線を考えると、私はボトルをセラーに安全に保管します。 Tasted January 2011.

 

○ 2008年 PP89

 

○ 2009年 PP94 Wine Advocate
 ブラインドで、私はマーマレードと白い花の香りと通気を続ける豊かな蜂蜜の香りで飾られたバルサックに触発された花束を(誤って)識別しました。それは確かに印象的な明快さを示す強烈な花束です。味覚はゴージャスです。オレンジの皮、白桃、みかんのヒントを持つ厚く層状の蜂蜜のノート。ボリュームと繁殖力に溢れたソーテルヌで、仕上がりの精度も高い。後味にもう少し持続性が必要です。

 予想される飲み頃 現在から2035年 sei

 

○ 2010年 PP91~PP93

 

○ 2011年 PP94~PP96 Wine Advocate May 2012

 9.5hl/haの収量で見事な2011年のラボープロミは、他の製品よりも繊細で女性らしい鼻を持ち、魅力的で純粋なアプリコットとマルメロのアロマでからかうように広がります。口蓋は丸みを帯びていて、入り口で甘く、非常に良い重量と純粋さの完全に魅惑的なエッセンスがあります。

 

○ 2016年 PP91 Wine Advocate

○ 2018年 PP93 Wine Advocate

 

     

 

           
 

イギリス  価 格  Chateau Rabaud Promis

 2013年 £18   

 2015年 £65

 2016年 £31   

 2017年 £29  

 2018年 £45      WINE SEARCHER 2022.11.27記

 

 

ピコピコハンマー かつてラボー・プロミはラボーと呼ばれる古代の広大な領地の一部だった。1903年にラボー・プロミと、より有名なシガラ・ラボーに分けられた。面白いことに、この2つのシャトーは26年後に再統合されたが、1952年に再び分割されます。

 

     

 

 1986年まで、ラボー・プロミは一級の中では最もがっかりさせられるワインだったかもしれない。だが、これほどわずかな期間に進歩を遂げたシャトーは他にはない。セカンド・ワインが導入されただけでなく、グラン・ヴァンは今では小さなオーク樽に入れられ、毎年、樽は健全な割合で新しくなる。

 過去には選別も行われず、収穫した葡萄の全てがセメントの醗酵槽に寝かされていた。シャトーの立地は素晴らしく良く、ガロンヌ河とジロンド河が合流する地点の高台にある。

 バルサックとソーテルヌの甘口ワインの賢明なる目利きは、こういう情報を役立てた方が良い。と言うのも、現在見られる品質レベルに値段が追いつくまでにおそらく数年かかるからだ。1986年、1988年、1989年、1990年、2001年のヴィンテージから出た秀逸なラボー・プロミがこのシャトーの新しい芳香性の典型であるとすれば、市場に出るのはフルボディでより甘美な、強烈なソーテルヌだろう。

 

キャミソール 一般的な評価

 どんどん良いワインを生産する、ソーテルヌのシャトーの良い例である。


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 貴腐チャンの画像。    
 

ぶどう プロミス・ド・ラボー・プロミ

     Promesse de Rabaud Promis 

                                              AOC ソーテルヌ 

 

      

 

      
 旧セカンド  

 

         Barsac/Sautermes ヴィンテージ・チャート

 

1995年 PP85 2001年 PP98 2007年 PP94 2013年 PP92

1996年 PP87 2002年 PP85 2008年 PP89 2014年 PP92

1997年 PP89 2003年 PP91 2009年 PP97 2015年 PP95

1998年 PP87 2004年 PP87 2010年 PP90 2016年 PP92

1999年 PP88 2005年 PP96 2011年 PP93 2017年 PP91

2000年 PP88 2006年 PP88 2012年 PP88   

 

さくらんぼ 紛らわしかったシャトー。

 

      
                             シャトー・シガラ・ラボー 詳解はこちら
 

     

 

 シャトー・ラボー・プロミはエチケット変更しましたが、古いエチケットでは紋章が似ていたので遠目では区別しずらいものでした。家紋の盾持ちが似ていたからです。

 

 

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