はぐれ化学者のつぶやき

某旧帝大から、地方私大に異動した、若手(?)化学系教授のブログ。


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毎年、卒業式が近づいてくると、卒業生を送り出すと同時に、留年生や退学生を送り出す時期でもある。そして、就職がきまったやら、きまらないやら、大学院に進学するやらの話も飛び交っている。

 

今年は、大学院に進学したい学生がいて、数名は夏の前期大学院試に合格したが、1名だけ不合格の学生がいた。当大学では、年度末に後期大学院試を実施しており、この不合格の学生がまた受験する予定だったが、自分の学力のなさで受けるのを辞退してしまった。

 

実はこの学生、研究のセンス(どちらかというと技術者のセンスというべきか)があり、テーマさえしっかりしていれば研究をどんどん進めてくれる学生である。

しかしながら、学力がない(学部の知識を覚えることができない)ために院試をこなしていけない学生である。

 

一方で、このFラン大学で化学研究を行うというのは本当に生半可なことではない。化学の研究においては往々にしてその知識量がモノをいうときが大いにあり、突拍子のないひらめきを化学の言葉に”翻訳”することができない限り、アイデアは学術に昇華されない。

そう考えると、いくら器用で実験ができても、大学院進学は何らこの学生のタメにはならなかったではと考えてしまう。よって、受験を辞退してもらった方が良かったのかもしれない。

 

そういう意味では、果たしてこのFラン大学に研究という概念が本当に必要かとさえ思ってしまう。正直に言うと、Fラン大学の学生は、先生の手足にしか結局なれないのではないだろうか。Fラン地方私大でもその「特性」を出すためには、研究が必要だと自分に言い聞かせてはいるが。。。。。

 

Fラン大学に研究は必要か。

その答えは、学生的には〇、教員的にも〇、しかし、文科省的には△、世間一般的には×(どうでもよい)。

教員の自己満足、学生のやった感、だけの成就のためにFラン大学での研究は行われているのかもしれない。

 

嗚呼、弱気な自分。

研究でFラン大学を立て直そうとしていた、Fラン大学就任当初の私のモチベーションはどこに行った?

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