日記「今日見た映画 2014」51『HUNGER ハンガー』 | やりすぎ限界映画入門

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■『HUNGER ハンガー』
☆☆☆☆★★[90]

2008年/イギリス=アイルランド映画/96分
監督:スティーヴ・マックィーン
出演:マイケル・ファスベンダー/リーアム・カニンガム/リーアム・マクマーン/スチュアート・グレアム/レイン・メーガウ/ブライアン・ミリガン

■2014年 劇場公開作品 51本目

■第2稿 2020年 4月21日 版

初めて『HUNGER ハンガー』を見た「3年前」、「知らなかった」ことに対する「不安」「恐怖」を、本当に「鶏」だったので、「あまり感じなかった」。「かなり」「酔っ払ってた」ことに「反省」「懺悔」「償い」しかない。

『ダイ・ハード』にも出てきた「北アイルランド解放戦線」の “本物” の話だったが、何で牢屋で、「おしっこ」を床に流し「うんこ」を壁に塗らなければならなかったのか? 「北アイルランド」で何があったか「知らなかった」ことが、ものすごく「不安」になった。

「不安」になって調べ、「ボビー・サンズ」が「実在の人物」で、『HUNGER ハンガー』が「衝撃」殆ど「実話」だと思い知り、さらに「反省」「懺悔」「償い」だった。

映画の凄さは映像の迫力で、「うんこ」「おしっこ」の「汚さ」「不衛生さ」が、「臭ってきそうな」衝撃だった。何でこんなことになったか完全にまだ調べきってないが、「イギリス」「アイルランド」で何があったか調べずにいられない心境になった。まさに調べずにいられなくなることこそが、「スティーヴ・マックィーン監督」の意図なのだろう。

「植民地」「統治」「独立」と「戦争」を繰り返してきた歴史を多少知ったが、戦争によって起きる「支配」「反逆」で、隣国の人間達が殺し合う「哀しさ」「虚しさ」を感じた。「隣の家にいたような人」を牢屋に入れ、暴力で血まみれに痛めつけた「現実」、報復に痛めつけた人間を殺してきた「現実」、こんなことしても「何もいいことない」としか思えなかった。

「うんこ」「おしっこ」のストライキが効果なくて、最期「断食」の「ストライキ」を決行するのだが、止めようとした牧師に「共感」せずにいられなかった。

最期は「マイケル・ファスベンダー」が見た「夢」か、息子の「今」か、どちらにも見えるが、子供の頃は誰も将来「刑務所」に入って床に「おしっこ」を流し壁に「うんこ」を塗る大人になるとは思わなかっただろうと思うと、「馬を殺した話」を思い出して切なくなった。ものすごい「反戦映画」に「震撼」「驚愕」「絶句」した。


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