"楽音楽"の日々

音楽、映画を中心にしたエンタテインメント全般についての思い入れと、日々の雑感を綴っていきます。


テーマ:
いきなり、ジャズのビッグ・バンドのご紹介です。
Duke Ellingtonでもなく、Count Basieでもありません。

高橋達也と東京ユニオン(Tatsuya Takahashi & The Tokyo Union)の、1977年リリースの「北欧組曲(Scandinavian Suite)」です。

$"楽音楽"の日々-Scandinavian Suite

男性の方は、ズームしてアルバム・ジャケットをご覧下さい。
「お尻フェチ」の私としては、看過できないデザインであります。


おっと、ジャケットではなくて内容のご紹介を。

ニューヨークのバークリー音楽院を経て東京ユニオンにテナーサックス奏者として入団した三木敏悟が自作を楽団の為に提供したことで、当時の日本のジャズ界で注目されていたThree Blind Miceレーベルの藤井武プロデューサーに認められました。
で、Three Blind Mice7周年記念盤として全曲三木敏悟オリジナルで制作されたのが、このアルバムなのです。

アルバム・タイトルどおり、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンの北欧が生んだ著名人をモチーフにして作られたトータル・アルバムなのです。

1曲目は、三木敏悟の出世作「白夜の哀しみ(Midnight Sunrise)」です。
エイト・ビートのジャズ・ロック風の曲です。
素人のビッグ・バンドには難しい早いパッセージのアンサンブルが、見事です。
Swingしないビッグ・バンドの典型でしょう。

で、2曲目から続く4曲が、北欧関係です。
「エドワード・ムンクの肖像(Sketches Of Munch)」は、三木敏悟とバークリー時代の同期生だと言われているミッキー吉野(Mickey Yoshino)のシンセがファニーなそろを聴かせてくれる5拍子の曲です。

「グレタ・ガルボの伝説(The Legend Of Garbo)」は、当然「伝説の名女優」グレタ・ガルボをモチーフにした曲です。
東京ユニオンのリーダー、高橋達也のテナー・サックスがメロディとソロを奏でていて、曲の美しさを引き立てています。バックを支えるドラムスとギターが見事です。
この美しいメロディは、2年後に三木氏のプロデュースによる中本マリのアルバム「Aphrodite」で、見事な歌曲になっています。
いずれ、ちゃんとレヴューする予定です。

「アンデルセンの幻想(Andersen Fantasia)」は、ワルツとエイト・ビートが基本になっていて、目まぐるしく変わるリズムがアンデルセンの多彩な作風を表現しているようにも思えます。

「シベリウスの遺言(Sibelius' Testament)」は、シベリウスの代表作「フィンランディア」のメロディを冒頭とコーダに使った意欲作です。
このアルバムで、唯一の4ビート・ジャズです。しかもかなり高速ですね。
普段4ビートばかり演奏しているバンドのメンバーはとても楽しそうで、一番生き生きしているように聴こえます。


アルバム・ラストは、「遊ぶ子供たち(Children At Play)」です。
この曲だけ、動画サイトにアップしてありました。


高橋達也と東京ユニオン 「Children At Play」



曲は素晴らしいんですが、残念ながらバンドのドラマーがファンキーなグルーヴを出せなくて、原曲が意図する雰囲気を出せていません。


全体を聴いてみると、三木氏が作り出す緊張感溢れるハーモニーとそれを再現するバンドのアンサンブルが見事です。
逆に、「ビッグ・バンド」という括りが手かせ足かせになっていて、三木氏が意図する音楽を表現しきれていない部分も多々あります。

それを改善すべく名うてのミュージシャンを集めて録音されたのが、翌年の「海への誘い(Back To The Sea)」なのです。
この作品については、次の機会に。


北欧組曲/シベリウス

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