—アンドロイド—


世界と僕の心ははかすりもしないで共存する

それは流れる川の如く

知ろうとしても掴む事が叶わないうちに心は離れていく

凍結させれたのなら教え合う事も出来たのだろう


離れ離れの心達をくっ付けたくて

無理矢理に激流へ飛び込んだ


痛くて苦しくて…

だけど存在したいと吠え始めたんだ

流れる激流にやっとの事で僕も参加できたけれど

それは体だけ飲み込まれているだけで

追い付かずにいる感情と心の崩壊を感じていた

激流は僕を飲み込んで混乱しながらゆっくりと流れ出した

必死に繕う存在意義


世界と繋がる為には

笑うことも悲しむことも

怒ることさえ演じなければならない

僕には何の感情も無かったから


只ひとつだけあるのは…

濁流に飲まれ苦痛を感じてでもいいから存在を知って貰いたかった

それだけで

苦痛を防ぐ為の盾となるには十分だった


存在への意味をなさない事は罪


存在理由は

僕と世界との繋り