願書提出から2週間くらいで最初のオファーが来た。
しかも5校のうちで一番レベルの高い大学から。
”この大学からオファーが来るということは、他の大学からも来るよ”という息子の言葉通り、他の4校からも次々とオファーが来た。
初めは小躍りしたい気分だったけど、そのうちにゆっくりと疑問が沸き起こってきた。
1.息子のASの成績から考えてオファーが来るとは考えにくい大学からも来ているということは、オファーというのはほぼ誰にでも出しているのではないか?
2.Prediction(最終予想グレード)を学校がかなり底上げしてくれたのではないか?
3.公立校出身者はかなり有利なのではないか?(息子は公立校)
この3つの予想はほぼ当たっていたということが段々とわかってきた。
オファーはトップ大学は別にして、定員数の10倍は出していると思う。
大学側からすると、オファーを出しても来てくれる保障はどこにもないのだから、そりゃー出すだろう。後で切り捨てればよいだけの話。
PredictionはASのグレードから2段階くらい底上げしてくれたよう。1段階は普通として、2段階上げるって上げすぎ??学校の出すPredictionの信頼性はあまり無いと言われる由。
公立校はかなり有利というのは妥当なところ。まともに勝負していたら大学は私立校(+グラマー)出身者で埋まってしまう。
オファーには6月の最終試験でこのグレードなら合格という条件がついている(コンディショナルオファーと言う)。
求められたグレードを取れれば合格、取れなければ不合格だ。
求められているグレードは決して高くはないのだけど、息子にとっては難しいかもしれない、というレベルだった。
オファーが来たあとにすることは、オファーを持っている生徒のみが参加できるオープンデーに参加すること。
まだ見ていない大学のうち、2校を選んで親子で学校訪問してきた。
質疑応答で出る質問も、寮の選び方や就職先などかなり具体的で、真剣にこの大学への進学を考えている生徒や親が多かった。
日本の受験システムと違うのは、オファーがあった大学全てをキープできるわけではなく、5月初めまでに第1候補(Firm choice)と第2候補(Insurance=滑り止め)を選んで、残りは放棄しなければいけない。
何でもすぐに満足してしまう性格の息子は訪問した2校をすっかり気に入り、これらを第1候補と第2候補にすることにした。
私は一番最初にオファーをくれた一番レベルの高い大学へ行ってほしかったけれど、息子は見学にも行かず、2番目にレベルの高い大学を第1候補とした。
ちなみに第1と第2の順番を決めたら、その後は変えてはいけない。最終試験でどちらの大学にも合格できるグレードが取れたら、必ず第1候補として選んだ大学に行かなければならない。
やっと目標とする大学が決まったのが4月半ば。
あとは求められたグレードに向かって頑張るしかない
・・・・と思っているのは親のみで、本人はお気楽モード全開
”今頑張らずにいつ頑張るんじゃ―”
と叫んでみるものの、生まれつきお気楽者のオランダ人ダディのDNAと、誰も頑張らないイギリスで生まれ育った上誰もがんばらない公立校出身という環境的DNAが99.99%を占め、”努力、根性、向上心”の塊である日本人のDNAは0.01%程度に隅の方に追いやられているお気楽息子には通じない。
2月にあった学校の模擬試験の結果はかなり上がってきているとはいえ、まだまだ求められているグレードには手が届かない。
試験まであと3か月。
考えた末、英語の家庭教師をつけることにした。英語はどちらかと言うと得意科目のはずだけど、出来不出来にかなりムラがあり、試験でどうすれば点が取れるかというテクニックがわかっていない。
家庭教師サイトで一番値段の高い家庭教師を選んで来てもらうことにした。
これだけの値段(1時間60ポンド)を取るということは、自信があるのだろうと予想してのこと。
現れた家庭教師はなんとアメリカ人らしかったが(はっきり聞いていないけどアクセントがアメリカン)、ネイティブには変わりないし、イギリス人の生ぬるい家庭教師より良い感じ。
数学の家庭教師2人(1人は父親)、英語の家庭教師1人、地理はご自身でどうぞ~、という体制で、最後の3か月を乗り切れるのか?!
試験はすでに目前に迫ってきている
2017年サマースクール、ホームステイ、語学学校、小中高生正規留学のお問い合わせは、ぜ~んぶ新サイトより、お願いします!