「和料理 日和」(☆☆)
http://hiyori.sitemix.jp/
鎌倉駅脇の素敵で小さな和食屋さん。
子連れも可能な暖かなお店です。
メニューは月替わりですので、毎月訪れたいお気に入りになりました♪
住所:鎌倉市小町1-6-2田口ビル2F
電話:0467-24-4499
定休:水曜・第2火曜
営業:11時半~14時半/17時半~21時
なんと「コム アン オワゾー」
の2階でした。目の前がコインパーキングであるため車移動の我が家は便利です。
向かって左の階段を上がると和食にしては珍しいマークを掲げた木の扉があります。
中は小さくテーブルと駅側の窓に面したカウンター席のみ。
テーブルの上には漆塗りの木のプレート。カウンターとの間には滑り止めを挟んでくれています。
箸は使いやすい先端が塗りになっているもの。
10年3月6日夜の来訪。
実家の黒猫の面倒を見ながら夕食は「蕎麦 梵蔵」へ。しかし、事前の電話にも出ないし、店に到着しても表の明かりが消えていました。ということで、行きたいお店リストからここを引っ張り出してみる。電話すると大丈夫でした。
6人の奥様方とご夫婦が先客。娘と一緒にカウンターに座りました。
黒烏龍茶 600円
のみものはこれに。
こもれび会席 3900円
昼は7品2800円と8品3900円、夜は8品3900円と9品4500円のコース。月替わりだそうです。
先付け)
蛍烏賊の辛子酢味噌和えです。味噌の味わいの良い蛍烏賊、わかめ、そしてホッキ貝。それに白い透明な紐みたいのが。これは海の糸というもので海藻成分を固めたものだとのこと。ポリポリした独特の食感は美味で、娘がはまっていました。調べてみると海糸草というらしいです。辛子酢味噌はほど良い味わい。それに食べられる花びら。
八寸)
左から、茹でたタコとアスパラ。甘くネットリした黒ゴマのソースがかけられています。
真ん中は小松菜と鶏ささみのお浸し。さっぱりした口当たりです。
右はセリの白和え。セリの香りがほんのり良い感じでした。クコの実つき。
向付)
刺し身の3点盛り。とろりと柔らかなマグロの赤身、やや肉厚でとても美味しいと思った平目とその縁側、とろんとした生湯葉です。醤油もさっぱり目で美味しい。
ツマは大根と茗荷でした。
鰆の菜種焼きとおっしゃられていました。
西京焼きにしてある鰆、これがやはりとても美味しい。上に乗っているのはスクランブルエッグのようで、バーナーで炙ったような焦げ目がついて固まっています。
下には茹でた菜の花、上には酢漬けの茗荷です。
煮物)
炊き合わせは蓋を開けると木の芽と出汁の良い香りをまず楽しめました。
尻尾つきのエビ、シャクシャク美味しい竹の子、わかめ、高野豆腐です。
この海老がどう下ごしらえしているのか、とても美味しい!!
揚げ物)
間に桜の葉を挟みあられをつけて揚げた鰆です。塩気が少しある桜の葉の塩漬けですから、そのまま食べても美味しいのですが、やや塩気的には薄めですので、一緒についてきた抹茶塩でいただいたり、レモンを絞ったりするのが良さそう。
一緒に素揚げした黄色いパプリカとしし唐。これらも揚げ方は絶妙です。小さなお店だからこそ出来る手抜きせずひと品ひと品を大切に作る料理人の姿勢がうかがえます。
ご飯・留椀・香の物
炊き方も心地よい白米。これを自家製のジャコ山椒でいただきます。少し柔らかなジャコでとても美味しく、娘も家内も病みつきに。お土産に買って帰りました。
留椀はなめこの赤出汁。
香の物はキャベツ、ニンジン、キュウリです。
水菓子
ああ、写真を撮り忘れています。蓬のゼリー寄せ。レモンのシロップでした。
ご飯・留椀・香の物・ジュース・揚げ物又は焼き物のセットメニュー。
娘の水菓子は通常つかないのですが、サービスで出していただきました。杏とレーズンと小豆の羊羹のような和菓子。杏の酸味が最初に感じられますが、小豆の甘さへとかわって行きます。
小さな店だから出来るお客に向き合った料理人の姿勢が好ましいお店です。
月が変わったらぜひまた来たい。
10年4月5日に再訪しました。
本日夜は家族でこちらに。
20時前で先客は奥様方6人。今日もカウンターに。
こもれび会席 3900円
ホタテをつぶして固めた豆腐とさっくりと柔らかな竹の子。上には空豆です。
和風出汁の餡をかけてあっさりと美味しい。
八寸)筍と烏賊の木の芽味噌和え 蕗の土佐和え 小松菜、椎茸、お揚げのお浸し
奥が筍の木の芽味噌和え。小さなサイの目状のコリッとした竹の子を総会で美味しい木の目の入る味噌で和えています。
左は蕗の土佐和え…と聞こえました。あっさり目の蕗の煮物に削った鰹節です。
右は三つ葉のおひたしにはマイクロトマト入り。
向付)季節のお造り
内容は前回と同じ。マグロの赤身、平目、生湯葉です。
今日の醤油は甘く感じました。体調によるものかな。
焼き物)イサキの木の芽焼き
西京焼きのように漬け込んだイサキに木の目をつけて焼いているようです。
相変わらずこの焼き物が美味しいなぁ~。
添えられているのは酢漬けの茗荷。これは苦手。
煮物)穴子と白菜の博多蒸し
穴子と白菜の博多蒸し…と聞こえましたが、博多蒸しを調べると切り口見せるものだとのこと。そんな感じではなかったかな。
柔らかな穴子に白菜、上には紅葉方のお麩、えび、細いアスパラです。餡が掛けられています。
揚げ物)白アスパラの天ぷら
天ぷらの中にはとてもジューシーで美味しい白アスパラ。赤パプリカとしし唐もそれぞれに素晴らしい。
抹茶塩でいただく。
ご飯・留椀・香の物
今回もジャコ山椒で。留め碗は赤出汁でなめこが具。
水菓子)道明寺の桜餅
塩気のある桜の葉の塩漬けで包んだ桜餅。下にはアスパラのピュレだったかな?
14年4月26日夜の来訪。
娘は末弟一家と東京国際フォーラムの松任谷由実コンサートに行って不在。姪の代打の代打で、2回目になります。
夫婦で「一平」かと考えたが、満席のためこちらに。こちらもぼくらでちょうど満席でした。
奥様はいらっしゃらず、調理し学校卒業したての久木野くんという子がホールをやっていました。
よいつき会席 4900円
9皿コースです。
突き出しには山菜。ざくざくした食感の良いおかひじき、ワラビ、コゴミ、むっちりした桜麩、繊細なうるいです。胡麻和えということですが和えられてはおら ず、したに胡麻のペーストが盛られていました。これがまたピーナツペーストのように濃厚。雑味出るほどでパンチがある。これは美味い!!
八寸はかわらず3品盛り合わせ。
右はツブ貝の磯煮。わかめがとにかく美味しい。
奥は小松菜、タケノコ、シイタケのお浸し。上には花カツオです。
左はしらすと青海苔の玉子豆腐。優し~い味。
御椀はグリンピースの擦り流し。中央には朧桜のしんじょう。周辺を赤く色付けた百合根も。
お刺身。縁側も盛り込んだヒラメ、脂のないさっぱりしたマグロ、とろとろの生湯葉。これは定番です。
山椒焼き。魚は何だっけ? これは不思議と煮物と焼き物の中間みたいな感じでした。ぽそぽそしていて、これはちょっと好みではありません。
蒸し穴子。白菜とミルフィーユのように重ね合わせたブロックで。上にはサイマキエビとざくざく食感のうれしいインゲン。
この日一番良かったのは天麩羅。
ズッキーニとエリンギの袱紗揚げです。お餅のシートに帆立のしんじょうを塗り、ズッキーニやエリンギを巻いて揚げたもの。つける抹茶塩もメチャクチャ美味い。
上にはシシトウとパプリカの天麩羅も。
ご飯はナメコの赤出汁や浅漬けの香の物、ちりめん山椒と一緒に。これもかわりありません。
デザートは2種類からの選択。ぼくは定番のヨモギ羹。杏の酸味が美味しいのです。
家内は季節のデザート。ヨモギと豆乳をゼラチンでよせたもの。そこにレモンのシロップ。
16年7月18日昼の来訪。
昼は娘を塾へと送った後に、家内と鎌倉に。
車をいつものところに停めて、すぐ目の前がここなので、こちらで食べることに。
ひなた会席 3000円
7皿のコース。コスパ良過ぎです♪
桃の白和えです。上にはクリームのように白和えが載っています。
サツマイモ、スモモ、稚桃、そして上に枝豆、
3皿の八寸。
左から鎌倉野菜のほうれん草と油揚げとキノコのお浸し、
中央は小ナスの含め煮。
味はイチヂクの白ワイン煮。
イサキの幽庵焼き。
しっとりとした煮魚に近い仕上がり。美味しいですね~。
冷たい炊き合わせ。
冬瓜、インゲン、カボチャ、ミニトマト、オクラ、エビ。柚子が香ります。
ジュレはちょっと濃い味。この店にしては珍しい。
鱧の龍竜眼あげ。長ネギを巻いて揚げていますが、外側はフリットのようにカリッと揚がっていました。
上質な抹茶塩でいただきます。
家内はミニトマトの甘露煮。ジュレがかかっていました。それに生と思われる甘いトウモロコシの粒。
和料理 日和 (懐石・会席料理 / 鎌倉、和田塚)
★★★★☆ 4.0