現在はお蕎麦屋さんではなく「cafe ICHI」として営業されているようです。

 定休日も水曜日になっているようですのでお気をつけください。

 記録はそのまま残しておきます。(10年7月4日)

 

「蕎麦 いち」(☆☆)
横浜発 驢馬人の美食な日々-SobaIchi
 素揚げ野菜をつかった2種類の蕎麦で名を馳せる山梨の蕎麦カフェ。

 地の野菜が本当に力強く、十割の蕎麦もとても喉越しが良い。

 そして、元は病院だったという古民家もこの店が僻地にありながらも光り輝く要因だと思います。
 
住所:山梨県北杜市高根町箕輪1830
電話:0551-47-4173
定休:月曜(祝日は翌日)
営業:11時半~15時
 
 インターから走ることしばらく、どうしてこんな場所に?という奥地にお店がありました。
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 いろいろと生えた木の手前にささやかな木の看板。
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 その奥に日本家屋が見えます。山梨県独特の藤村式建築という造りの建物で、昔は明治病院という病院だったようです。その看板は今も入り口の上に残っています。
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 ご自分らで修復されたというお店は、入り口が現代的なカフェに改造されています。枝の取っ手のついたガラスをはめ込んである木の扉。周辺の壁は白く塗られ、丸太などで飾っています。
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 入り口を入ると受付というかキャッシャーというか。いろいろな現地の作家の陶芸品なども売っているようです。向かって左側がダイニングです。

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 ミシミシとしなる床でテーブル席が並びます。いわゆる古民家改造カフェの雰囲気。明るい窓に向かうカウンターの席、4人掛けの木のテーブルなど、いろいろです。

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 4人以上の団体はダメというのも構造上仕方ありませんね。
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 中央には色合いの良いガラス瓶に刺された緑。年代物のはかりの上にはクッキーのような自家製のお貸しが置かれていました。これ、食べられるのか聞きましたら、飾りだそうです。

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 実際のデザートは手前側のスペースにセルフで取るように置いてありました。

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 お茶やお絞りもセルフ。お茶はそば茶です。温かくおいしい…。この日は小雪がちらついていたのです。

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 テーブルの上には編んだ籠に味わいのある木の箸。
 

09年12月31日の来訪。

 朝8時実家から車3台で出発。第3京浜から環状8号線をあがり、中央道を進んでこちらへ。
 子連れ可能と年末31日まで営業なのは事前に電話で確認していました。
 11時半前に着いたので玄関は当然閉まっていました。15分ほど待ちますが、すでに先客が二組。玄関のところに名前と人数を書くところがありそこに記入。4人以上の団体さんはお断りなので各家族ごとに席を申し込む。ただし、この日最初だったので、全員まとめて奥の小部屋に詰め込んで入れさせていただきました。
 もう一つの玄関のスペースのような場所で、テーブルが二つ。ここに13人で。
  
素揚げ野菜のとろろそば 1570円
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 ざるに盛られた蕎麦は十割蕎麦です。細目でしなやかにして歯ごたえがよく、のど越しもよい。
 つける汁はここならではかもしれません。どんぶりに素揚げした地元の野菜が最初から入っているのです。そばつゆは甘さと辛味のバランスの良いもの。黄身がとろりと流れ出すようなポーチドエッグを落としてあります。この野菜たちが大変美味しい。そして、この底にはとろろが潜んでいます。途中からとろろを持ち上げて絡めながら食べたり、玉子の黄身を絡めながら食べたりと変化が楽しめます。純粋な蕎麦食いにはもしかしたら邪道に取られるのかもしれませんが、そばの料理としてぼくはこういうのが好きです。
 
揚げなすのおろしそば 1570円
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 こちらは主に茄子をメインとした野菜が入っていました。とろろや玉子はなく、ここには大根おろしが潜んでいました。大根おろしといってよいのか、かなり荒めのおろし方らしく小片がいくつもあります。そしてそれがとても良いのです。
 
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 実はもりそばはないのですが、子供用にハーフを作っていただけるとのことで子供たちはそれをお願いしました。
 ざるに盛られた蕎麦と露の入った器と河豚の器に大根おろし。結構辛いので子供たちはダメでしたけど、大人は喜びました(笑)。
 
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 蕎麦湯は濃厚白濁系でどろりとしています。野菜と一緒に全部汁を飲んでしまっていたので、娘の汁を飲んでみました(^ε^)
 
プリン 420円
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 カラメルソースは自分で好きなだけかけます。表面は滑らかでクリーミーな自家製プリン。
 
かんてん 420円
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 黄な粉はかけ放題です。苦手なので写真だけです。
 
 ところでお手洗いは一番奥の簾の向こうに一つ。
 昔ながらの汲み取りに洋式水洗便器をかぶせたような外観でした。

 

いち (そば / 北杜市その他)
★★★★ 4.0