「箱根吟遊 武蔵野本館」（☆☆彡）
http://www.hakoneginyu.co.jp/
「武蔵野館」が東南アジアのリゾートを手元に和の良さと組み合わされて再生した旅館。
半年から１年待ちと予約のとりにくい宿に上り詰め、今は箱根でもトップクラスの宿です。
一面緑となる箱根連山を眺める露天風呂が全客室につき、部屋出しでいただく料理も極上であるため、まさに極楽。価格帯は「強羅花壇」よりもリーズナブルなのが人気の秘訣なようです。
家内はとても気に入り、また来たい…ともらしましたが、予約がとりにくいのが難点です。
住所：足柄下郡箱根町宮ノ下１００－１
電話：０４６０－８２－３３５５
宮ノ下温泉でも、駅への上り口のちょっと手前に右へ入る脇道がありこちらへ。
屋根の美しい平屋の建物に見えます。
傾斜沿いに和風の門と軒が連なり、数台の車が停められていました。どれも高級車です。
そこに連なる旅館本館は和の建築物でありながら、気がつけば玄関の看板は金属工芸によるものだし、ちょっとした小物は東南アジアのものが多いバリチックなもの。
出迎えの方に荷物と車を預け、出てきてくれた仲居さんに荷物を預けて中へ。
最初に入る風除けのスペースにはサルの石像？と観葉植物。
さらに中に入る玄関には大きく飾り付けられた花が出迎えてくれます。
靴を脱いでレセプションにあがると、そこは光の具合が美しい琉球畳敷きへスペース。天井は東南アジアテイストのある木の作りで開放的に。
向かって右はまるで景色を切り取ってはめたような美しい緑。箱根連山の鮮やかな緑が美しい陽光とともに飛び込んできます。そこには大きな観葉植物を両側に配し、２脚の椅子と植物を中央にはやしたテーブルのようなオブジェ。二人のためのプライベートリゾートという演出でしょうか。綺麗です♪
まずはそことは反対のレセプションで宿帳に記入。少々説明を受け、いったんテラスのほうに。ゆったりした東南アジア的なソファに観葉植物が琉球畳の上に置かれています。
テラスからの眺めも素晴らしい。先ほどは平屋に見えましたが、斜面というか崖に建てられているため実は入り口が最上階の５階なのです。
梅雨の合間の晴れの日。晴れ女親娘に感謝です（笑）。一面の緑は目に優しく素晴らしい。もちろん、ここで記念写真を撮っていただく。逆光になるのが玉に瑕ですが。
テラスをそのまま歩いてウェルカムドリンクをいただくラウンジへ。
「吟遊詩人」という名前のラウンジは観葉植物を中央に置いたテーブルにクッションを添えたソファ。
ウェルカムドリンクは冷たいもので。ベリーのフレンチソーダでしたでしょうか。娘にはリンゴジュース。
ここに連なるようにバー「忘憂」が眺望を見るカウンター５席があります。
少したってお迎えが来ました。
館内はすべて畳敷きで、スリッパや靴なしで歩くことができます。「あらや滔々庵」と同じですね。中央の吹き抜けに面したエレベータで移動しましたが、エレベータも畳敷きですね。
部屋は３階の一番奥の角部屋「遊星」。
扉を空けるとまずどこまでも遠くへ続く異次元に来たような錯覚に陥りました。これが壁にかけられた明かりの効果だということに気がつくのに少々かかる。そしてすぐに蓬のような香りが。不思議なお部屋です♪
廊下を進んですぐ左が和室。真ん中に穴の開いた半分に分割できる卓を中央に。床の間には古い引き出しのある小さな収納箱。ブラウン管のテレビも置いてあります。
こことふすまによって仕切られている左奥が掘りごたつ形式のテーブルを備えたダイニング。３人ですので椅子は３つ。こちらにもＤＶＤプレイヤー付の液晶テレビが置かれています。食事などはここでいただく。
ダイニングはそのまま大きく開け放たれるガラス扉によって屋根のあるテラスへ。木製の床で一角には檜の湯舟。見える風景はやはり箱根連山の緑一色です。湯舟にはフグのような置物が置かれ、その口からは温泉の湯が絶えず流れ出ていました。
朝などは鳥のさえずりと流れる水音のみが聞こえる。癒しの時間ですね～。
テラスにはソファと照明代わりになる中から光る大理石文様のテーブルも。クッションまで含めて水に濡れても大丈夫な素材だということ。冷蔵庫は中にもあるのですが、テラスにも小さな冷蔵庫が置かれているのですから凄い。
湯舟の右、先ほどの廊下の突き当りには洗面所と洗い場スペースもあります。銅製のボールのような流しを使った洗面所はとても美しい。タオルヒーターも壁にあって便利ですし。
トイレも最新型で、扉を開ければ明かりがつくし、便座から立ち上がると自働で水洗する。凄いなぁ。
お部屋に到着して一通り説明を受けた後、売店でも売っているお土産３種に、緑茶をいただく。
部屋の鍵もこのときいただきました。
部屋には作務衣が置かれていましたが、娘のためにも子供用を持ってきていただけました。プーさん柄です。
長いのでさらに続きます。