「モリモト ゼックス」 の消えていた写真を直しておきました。

 この時期は写真の容量がいっぱいであったため無料サービスを利用していたのですがそのサービスがβ版で終わってしまったという経緯があります。この時期の写真のない店を全部直さないといけないのですが、機会がないとなかなか直しません。怠け者なので…。


「restaurant morimoto XEX」(☆☆)
http://www.ystable.co.jp/morimoto/
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 三代目和の鉄人森本正治氏がXEXと手を組んで日本凱旋を05年9月30日に果たした。

 ニューヨークスタイルの斬新な和食は一度食べておきたい料理と美麗な皿の数々が並ぶ。

 その空間の作りや接客も最上級な一軒です。
 
住所:港区六本木7-21-19 I.K.Nビル
電話:03-3479-0065
定休:無休
営業:18時~22時半
 
 店は通りに面した場所にウェイティングバーのスペースです。ガラスの壁の中には趣きあるレンガの柱。店の造りは黒を基調とし照明効果が素晴らしい。黒と金で違いがあるとはいえ「シャートーレストラン ジョエル・ロブション」の内装と同じようなスタイリッシュな空間に見えます。

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 入り口は手前にはなく、通路を奥に入っていったところ。真っ黒の自動扉で本当にここかとちょっと躊躇します。秘密倶楽部のよう。
 

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 中に入るとまず目に入るのは左手奥へと続く白木の寿司カウンター。
 目の前にはどうやら和室があるようですが、巧妙に区切りがなされています。会員制のスペースもあるとのことですので、このあたりの空間構成にXEXは長けているのでしょうね。
 円形の鉄板焼のスペースもあるらしいのですが、ぼくらが食べたのはシャンデリアが下がり、水が流れる銀色の階段を降りた場所にある地下の個室スペース。

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06年2月8日ディナーの来訪。

 18時の予約でしたが、10分くらい遅れました。幸いなことに駐車場はどこかに用意されているらしく、店の前に着いたところで出迎えのスタッフが持っていってくれました。
 外の寒いところに彼のための七輪が置いてありました。寒い中ご苦労様です~。

 

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 飲み物は親父が日本酒を頼むと「森本」というオリジナルのお酒がワイングラスで出てきました。美しいフォルムのグラスです。味見はしていませんですよ。車ですので。

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 ぼくはジュースなどをそちらは充実はしていませんでした。

 

鉄板”teppan”tasting course  8. Debruary. 2006 
 
slicer)神戸牛の刺身と彩り野菜 Kobe beef sashimi with seasonal vegetables
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 さしの入りの美しい神戸牛のスライス。直前に昆布出汁を用いたニンニク醤油の特製ダレをまわしかけてくれます。口に入れるとまさに体温で脂が溶けていきます。牛の旨味と脂の甘みがふくよかに口腔に広がります。これに生の玉葱を中心としたシャキシャキの生野菜。最初の皿としてはまずまず満足です。
 
cold appetizwe)本日の新鮮魚のカルパッチョ today’s carpaccio
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 美しく大きな肌色の陶器の皿。ほんのりと桃色の彩が美しい美麗な皿には氷が盛られ、その上に真鯛のカルパッチョと菊の花びら。カルパッチョはオリーブオイルを用いず、アヒアマリーユ(?)というチリソースと梅のタレがちょんとのせられて緑の葉が添えられるという趣向。身の弾力があり淡白でやさしい味わいの真鯛に梅の味のタレが変わっているという印象ですが、醤油に山葵を越えるものではないか。あくまで変り種を楽しむという程度にとどまっている。
 
mozzarella bar)オイスターフォアグラ oyster foie-gras with teriyaki jus
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 これも大きく深い緑色の陶器の器で。底には大振りの塩が敷かれ、その上に蒸し焼きされた小振りの牡蠣“kumamoto”が。ワシントンからの逆輸入だそうです。その上にはソテーされたフォアグラ。芳醇な旨味の詰まった牡蠣にフォアグラが持つ濃密な脂が加わり、そこにさらに味の濃いテリヤキソース。深い器には理由があってスターアニスとシナモンがさされており、香りがたゆたんで牡蠣を包み込んでいます。これでもかという重ねられた香りと味はこの店のスペシャリテというに値するが、少々ぼくには濃すぎるかも。

 

teppan I )伊勢海老のロースト roasted “Ise”lobster with yuzu flaver chardonnay wine sauce

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 鉄板焼きで焼かれた伊勢海老のロースト。ソースは白ワインを使いクリーミーでフレンチ的仕上がりになっていました。柚子の香りは比較的弱めか。伊勢海老の味噌も鉄板で焼かれてちょろりと添えられています。これがまた海老味噌特有の味わいに香りを持っていて良いものに。
 
sarad)グリーンサラダ house greem salad with yuzu dressing
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 小振りな葉っぱもの中心のグリーンサラダ。黄色と赤のプチトマトを添えています。ドレッシングはさっぱりした酸味のもので、これも柚子を使っている割にはそれほど感じさせません。ありていにいえば平凡。このお店では出さない方が良いのでは?と思ってしまいました。
 
teppan II )小影牧場厳選 前沢牛 フィレまたはサーロイン Maezawa beef filet mignon or sirloin
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 これが面白い。まず出てくるのはつけるタレの皿。山葵と大根をおろしたものを添えた醤油、レモンと大葉とライムを刻んで加えた醤油、粗塩の3種がえんどう豆のような皿に出てきます。メインの肉も鮮魚と同じ模様の大きな皿に。鉄板で焼いた表面がカリッと固めのナンの上に前沢牛のサーロインのサイコロステーキ。薬味として漬け込まれたにんにくも。それに珊瑚茸という舞茸とほぼ同じ食感と味のキノコのソテーに、野生のルッコラであるセルバチコのソテー。これらはどれも素晴らしく美味しい。鉄板焼の肉は粗塩で食べるのが好きな自分ですが、他の2種も心地よく肉と合うものです。さすがは鉄人のメニュー。
 
carbo)ひつまぶし “hitsumabushi”cha-han
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 鉄板焼き特有のもっちりした食感の炒飯ですが、その味の組み立ての基本はうなぎの蒲焼というひつまぶしスタイル。量が少なめですのでちょっとこれ単体では物足りないような気もします。香の物にはジャコ、蕪、きゅうり。ほうじ茶もついてきました。
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 メニューにはリストアップされていませんでしたが、これに味噌汁もつきます。赤味噌ベースの伊勢海老の頭の味噌汁です。先ほどのローストのものだそうですが、これはうれしい。

 

 デザートは2階へと移動してサロンでいただきました。

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 2階へは足元が光る階段で。

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 サロンは絨毯の上のソファに。

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 一角には暖炉が本物の薪で炎をたたえています。

 

dessert)パティシエおすすめデザートの盛り合わせ morimoto special dessert plate

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 デザートは解体されたような苺のミルフィーユでバニラアイスがのっています。ヴァニラとチョコレートのソースで。上に大きく飾り付けられたせんべいのようなクッキーも女性にはうれしい演出ではないでしょうか。
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 コーヒーはカプチーノをいただきました。これは普通か。
 

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 ちなみに地下のトイレまでもがスタイリッシュ。タイル張りの壁のデザインと照明ときたらトイレとは思えません。一方、2階のトイレは個室で広くきれいなのですが、趣が異なります。これはもともとあったお店そのままだからだそうで、この店の開店に当たり、デザイナーにより改装されたのが地下と1階だけだということ由来だそうです。なるほど、暖炉もそのつながりかと思いましたが、それにしても2階だってものすごく良い雰囲気…その頃からデザインには力が入っていたんですね。
 
 実は味の方はぼくの好みとちょっと外れているのですが、その接客の良さと雰囲気の素晴らしさはきっと素敵な時間を過ごせるのだろうと思わせてくれます。

 

森本 XEX (モリモト)