横浜発 驢馬人の美食な日々

横浜在住の“ろば~と”が行くグラン・メゾンからラーメン屋さんまでのグルメなデータベース


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「千ひろ」(☆☆☆)

横浜発 驢馬人の美食な日々-Chihiro

 

 祇園の小路に入り込んだ場所に静まり返った京都らしい緩やかな空間。
 「美食の王様」でも高い評価を得ている京都割烹の店です。

 白木のカウンターでご主人の料理を見ながらいただく和食はまさに至福の時をもたらします。
 
住所:京都市東山区祇園町北側279-8
電話:075-561-6790
定休:日曜
営業:12時~13時/17時~20時半
 

 場所は非常にわかりにくい。近くから電話で伺い、祇園ホテル真向かいの小路を入っていくと喧騒を忘れ去ったような場所に辿り着きました。
 京都らしい塗り壁に白い暖簾がたおやかな佇まいです。
 中に入ると清潔なお店で開店したばかりなのではと思えるほどに綺麗。白木のカウンターに案内されました。ご主人が快く迎えいれてくれます。

横浜発 驢馬人の美食な日々-Chihiro02

 飲み物はウーロン茶。

 

05年初秋の京都旅行で訪れました。

 当初20時からの予約だったのですが、家内のお腹すいたコールがあり、19時に変更していただく。

 
 事前に注文してあったのは15000円コース。
 それを特別に聞かれることなく、冷たいソフトドリンクだけお願いして料理は始まりました。
 

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 最初は焼き帆立貝柱に種無し葡萄の酢の物のグラスです。

 大きさからするとピオーネか巨峰みたいです。それが3個、薄くスライスされています。上には紫蘇の花。清楚で美しい感じですが、味は甘美。葡萄の切り身の技量にも驚かされますが、紫蘇の花の香りと合う。底に沈んでいる焼いたホタテ貝柱も淡白ながら美味しい。
 

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 2品目は明石の蛸の煮物。

 蛸の色素が移るほどに一緒に煮込まれた赤い大根が添えられています。煮方は絶妙。ねっとりした皮際のゼラチン質がたっぷり楽しめる具合は最高です。蛸自体も良いのでしょうが、驚きの出来でした。
 

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 3品目は鱧の刺身。

 カウンターの目の前で骨きりしていらっしゃいましたが、生の鱧は初めてです。優しい甘さと旨味がこの鱧にはあります。す、すばらしい…。上には山葵と梅。付け合せには新鮮な生の海苔、シャリシャリとした感触の残る山芋のとろろとオクラ、そして鱧の浮き袋です。浮き袋は純粋に食感を楽しむ。クニュッとした感じは面白く、鱧の身の方との対比で身の味の良さがまた再認識されます。これら細切りにされた塩昆布を巻いて食べたり、ポン酢醤油で食べたりと自由に組み合わせられます。気にいったのは梅だけで鱧の刺身を食べる方法です。この瞬間にもう評価は決定付けられていました。

 

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 4品目は椀です。

 金色の粒の入った餅、豆腐に似た外観の魚のすり身、生椎茸。出される直前まで細かく味の調節を御主人が目の前でされています。柚子の利いた和風だしの優しい味わいの温かいものがきてホッとします。ちなみに黒いお椀の蓋の内側には金色の絵が描かれていました。
 

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 5品目は甘鯛の煮物とおぼろ豆腐。

 甘鯛はやはり皮際が美味く絶妙。しっとり美味しく、ポン酢醤油をつけて食べるのもまた格別。おぼろ豆腐も滑らかな口当たりです。醤油の皿ですが、ちょうど醤油が入って少し透けるくらいに2羽の向き合った孔雀の絵が描かれていました。こんなところに遊びがあって良いですね。
 

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 6品目はグラスに入れられた湯葉。

 湯葉というよりも豆乳に近く、トロリとした大豆のタレを飲むみたいな感じです。

 

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 7品目は3つの小皿で。

 淡い金色に輝く微細な粒の鱧のこ。

 山形産だだ茶豆。

 秋刀魚の生姜煮。

 だだ茶豆は小さなレンゲですくって食べると香りが素晴らしい。鞘はなく剥いてあり、柔らかい茹で方のため口にいっぱい含んでもすぐになくなります。鱧のこは適度な塩と日本酒の具合です。筋など一切なく繊細。秋刀魚の生姜煮は生姜の風味がすばらしい。
 

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 8品目は焼き茄子の胡麻ダレがけ。

 滑らかな胡麻ペーストですが、粒も残り香ばしさはまるで胡桃も入っているのではないかと思わせました。焼き茄子は綺麗に皮が剥いてあります。入念な作業に愛を感じますね。焼きなす自体の香りは穏やかで味も繊細。また、さっくりしたインゲンが上から振られていました。
 

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 9品目は松茸の天ぷらならぬフライ。

 経験不足で申し訳ないが、最初外観から椎茸かと思ってしまった。かさがかなり大きなもので、石突の方を食べてその香りに気がつきました。天ぷらよりもフライというのも面白いが、その方が美味しいとご主人はおっしゃられます。まあ、松茸を天ぷらで食べたことすらない自分ですので比較できません。塩でいただきますが、カボスを絞って振りかけても良い。

 

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 10品目は止め椀。

 生姜の利いたあたたかい汁に剥き身の無花果。これを覆うくらいの細かな小ネギがかけられています。無花果を温かい汁に入れて食べるとは驚き。その甘さは至福。黒い椀ですが、椀も蓋にも内側に絵が描かれています。月と鳥でした。

 

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 食事は鶏肉とシメジの炊き込みご飯、わかめと豆腐の冷たい味噌汁、香の物です。

 炊き込みご飯はやや水分が多くちょっと好みから外れていました。

 香の物はキュウリ、茄子、蕪です。キュウリには隠し包丁が入れられ蕪は穏やかに美味しい。茄子はまるで果実を食べているようです。

 冷たい味噌汁というのは珍しいのですが、この時期だけだそうで、冷汁もここだと良い心配りに思えます。
 

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 最後にジュース。オレンジとりんごと香水梨のジュースだそうでこれが自然に十分な甘さと素晴らしい口の中の広がりを見せます。「千花」でもしめはこれだそうですね。

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 最後にほうじ茶。
 

 ちなみにトイレも綺麗。竹ざお型の小便器とタンクのないジェット水流式の便器が並んでいました。少し前の型なのか自動で蓋は開きません。

 総評は☆☆☆(三ツ星)です。ぜひまた京都に来たときには伺いたい。

 昼間だと1、2組しかいないそうですので、空いているから子供もOKかもしれないそうですし。

 それにしても、実はやってしまいました。「千ひろ」の貸切。
 本日は偶然のめぐり合わせでお客はぼくら二人だけ。すべての人がぼくらのためだけに働いてくれているという不思議な日でした。
 こんな日は今の時期と1月ごろにたまにあるそうです。

 
 見送りも路地を出る最後までご主人自らしてくださいました。名店の驕りなく、京都らしい心遣いですね。

 

 

13年10月13日夜の来訪。
 8月31日に電話で予約しました。
 18時半予約ですが、道が混んでいて18時50分前にようやく到着。入って左にある個室でいただきました。

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 掘りごたつ形式の部屋で、窓の外には小さな庭。
 
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 飲み物はペリエ。家内はノンアルコールビールを飲んでみていたが、夜に調子を崩していました。飲みなれないものを飲むから…。
 
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 最初は黒豆の擦り流し。黒豆と言いつつも緑色してますね。
 上に浮いているのは鱧の巻き煮。ミルフィーユ状の鱧で、山椒がちょっぴり香ります。
 すり流しはクリーミーな口当たりで生クリームも浮いていますが、黒豆自体も入っています。これが、柔らかいのに味が濃いのです。
 
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 皿の上にも荒れているのはざっくり短冊に切っただけのバイ貝。味付けは結晶の塩だけ。貝のもつゴリゴリした食感と旨味が素晴らしい。
 

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 八寸のように小さな5種類の椀が黒い盆の上に柿の葉を飾り置いています。
 奥は鯛の白味噌和え。白身の旨味は水分が抜かれて凝縮され、白味噌で甘い!
 時計回りにイクラの粕漬け。通常のいくらよりも固い食感。酒粕の味わいが濃厚ないくらの旨味と融和して面白い。
 素揚げした銀杏。大粒で苦みの少ないもの。シンプルに塩だけで美味しい。
 松茸の軸とジャコを炊いたもの。
 最後は鱈の肝の煮凝りです。

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 鱧の焼き霜造り。
 その上に乗っている梅肉は生クリームでも混ぜているのか優しい口当たりです。それに紫蘇の花の香りがまた秀逸。
 いただくのは醤油か、千切り状の細い塩昆布。
 8年前と同じく、プリッとした食感の浮き袋もついています。
 横には山葵と生海苔。
 
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 羽ガツオのさし身。
 秋から冬が旬で、吸収から山陽でとれるらしい。
 その身の照りが素晴らしく美しい。舌触りも滑らかで素直に美味しい。
 下ろした生姜、スプラウト、菊の花がついています。写真では見えませんが、下には擂り下ろした山芋。
 
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 美しい黒と金の塗りの椀で。蓋を開けると驚くほどに香る松茸。
 澄んだ汁は見た目とは裏腹に昆布が濃く美味い! それに柚子の皮。
 具はふっくらした貝柱のしんじょう。これも旨味の固まりですね~。
 松茸もかさが大きく、香りが凄い。
 
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 鰆の塩焼き。皮はバリッと薄くクリスピー。その身はしっとり火が入っていて良い味です。これを塩をつけていただくのですが、この塩が美味しい。
 横に添えてあるのは塩茹でした落花生です。
 
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 とても美しい一皿です。金で絵を描いた黒塗りの皿に白いものが。
 これ、生湯葉をペーストにし、種無しの巨峰をくるんだもの。巨峰の甘さを感じつつもデザートではない不思議な感じの食べ物…後から大豆の味が追いかけて来ます。上には髪の毛のように細く切られた海苔で、この香りも印象に残ります。
 
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 天麩羅は天然舞茸。塩でいただきます。酢橘を搾っても良い。
 
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 子持ち鮎の塩焼き。切れ目から見える中の子が溢れそうプルーンの梅酒漬け。シンプルだなぁ。
 ここから娘はお腹いっぱい
 
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 焼きなす。皮をむいてあり黄色い部分だけです。その茄子の香りが凄い。一緒には満願寺唐辛子を焼いたものです。
 擦り胡麻の効いたサッパリ醤油ダレでいただく。
 
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 驚くほど冷たい無花果。皮を剥いて」、とろけるような口当たりの無花果に仕上がっています。
 上にかかっているのは煎った香りも香ばしい胡麻が粗目に擦ってかかっており、プチプチした食感がとろけるような無花果とあっていて美味。
 
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 ごはんは鱧カツ丼。鱧を上品に揚げた鱧カツで、そこには先ほどの梅ペーストが塗ってあります。
 エノキと豆腐の味噌汁。合わせ味噌でしょうね。
 香の物は白菜とキュウリ。
 
横浜発 驢馬人の美食な日々-Chihiro30
 最後の締めは昔もいただいたオレンジとりんごと香水梨のジュース。

 本日いただいて改めて感じたのは素材を重視し、手を加えすぎない引き算の凄さです。
 また将来来れるでしょうか。
 
 帰りは大将にまたもや通りまで送っていただく。タクシーを見つけて帰りました。

 

割烹 千ひろ 割烹・小料理 / 祇園四条駅三条京阪駅三条駅
夜総合点★★★★★
5.0

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