ヨガインストラクター+天城流湯治師で時々ナース ☆ 広島 リンパ痩身ヨガ

『自分の身体は自分で守る♡』
天城流湯治師の知識と技とヨガのエクササイズとナースの経験から、自分の身体に気づき、向き合い、ケアする方法を楽しく伝えます。
3つのパワーで届けます♡

広島のスタジオ103にて、『リンパ痩身ヨガ』を行っています。


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             空11  

      

15年くらい前だと思う。

まだ、緩和ケアという言葉もなく、ターミナル・ケアという言葉をその頃知った。

彼女と出会ったことで、私は緩和ケアという道を歩いている。



その人はひどく悲しんでいた。

入院してから、2~3日経っていたが、泣いてばかりいた。

受け持ちのナースはどう声をかけていいか分からず、困り果てていた。

私もその泣いている姿を見て、心が痛んだ。


彼女はまだ、40代だった。

子宮ガンの手術後、退院していたが、再発して、再入院された。


ナースみんなが、彼女の心配をしているのだけど、遠巻きにしか、

見れず、声がかけれずにいた。


悲しんでいる彼女をそのままにしておけなかった。

受け持ちのナースに「一緒に受け持ちにならせてね。」と言って、

その日、仕事が終わってから、彼女の傍に座った。


彼女は泣きながら、話始めた。

外来で痛いと先生に言っても、なかなか信じてもらえず、悔しかったこと、

まだ、子供が小さいから、自分が今死ぬわけにはいかないこと、

今から、どうしたら分からないと・・・

自分は何も悪い事してきていないのにと・・・

それは魂の叫びだった。


私は彼女と一緒に泣きながら、ただ、話を聴いていた。

彼女の辛い気持ちが悲しみが、悔しさが心の底から、分かったような気がした。

彼女に今日から受け持ちナースになったから、傍で支えていく事を約束した。


その時、彼女は泣きながら、微笑んでくれた。

私はとっても嬉しかった。

「何か今、して欲しい事ありますか?」と問うと、

「アイスクリームが食べたい。」と言った。


売店でアイスクリームを買ってくると、

「美味しい・・・」と言って、また、微笑んでくれた。



患者さんと看護師という関係でなく、私と○○さんという、

人間対人間という関係になった時、信頼関係が生まれると思う。

その患者さんに、看護師が『心からの関心』を抱いた時に関係が

変わる。


患者さんの辛くて厳しい状況は変わらないのに、患者さんは希望を

持つことが出来、病気と闘っていこうという気持ちになれる時がある。

傍に心から支える人がいれば・・・

支える人は家族でも、恋人でも、看護師でもかまわない。


いつも傍にいるよ・・・

と心から言ってくれる人がいれば、人は希望を持つことができる。









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絵本



今の病棟は急性期病棟なので、月曜日に入院が10人くらいあって、火曜日にその患者さん達が

検査を受けて、また、水曜日に入院が5~6人あって、木曜日にその人たちの検査があって、

週末にかけて、徐々に退院されて行き、また月曜日がやってくる。


その忙しさの中で、静かに取り残された患者さん達がいる。

ガンの末期で退院出来ない人達・・・

もちろん、検温や身体を拭いたり、日常の援助は怠ってはいない。

でも、彼らのそばに座って、ゆっくり話を聴く時間はない。


この間から、とても気になっている患者さんがいた。

70歳後半で、ガンの末期で、腹水が溜まって、お腹がパンパンでほとんど身体も動かせない。

彼女はいつも、「お腹がね・・・しんどいね・・・」と静かに訴える。

腹水は抜いてもすぐに溜まってきてしまうので、対応が難しい症状だ。


彼女の寂しそうな瞳が気になっていた。

でも、忙しい事を理由に彼女と関わっていない自分が嫌になっていた。


そんな中、友達の誕生日のお祝いで、レストランに行った。

デザートを注文する時、とても迷って、注文を聞きに来ていた女の子に相談した。

その時に誕生日のお祝いである事を言ったら、運ばれてきた小さなケーキには

一本のローソクとチョコレートに 『HAPPY BIRTHDAY』の文字が添えられていた。

彼女の優しい思いやりと彼女の飛び切りの笑顔で、とてもいいお誕生日になった。


その優しい気持が、多分、伝染していたのだろう。

次の日、私は気になっていた患者さんに声をかけた。

「氷水が飲みたい・・・今は氷水が一番なの・・・」

氷水を作って行って、彼女に飲ませた。

「あぁ、美味しい・・・」

しばらく、見守っていると、彼女が話し始めた。

「天国に行くまで、氷水飲める?・・・」

彼女は水を飲みすぎると、お腹が張るからと、かなり水分を制限していた。


「飲めますよ。もう、先生は無茶されないから、天国に行くまで、氷水飲めますよ。」と私が言うと、

「あぁ、良かった・・・」と安心したように微笑んだ。

「あのね、息子がね、私が話があるって言っても、まだ、早いって言って聞いてくれないの。」

と言った。

「それは辛いね。今、話したいことがたくさんあるよね。

息子さんも、分かっていても、辛くて聞けないのかもしれないね。

分かりました。私が息子さんにお母さんのお話聞いてくださいって言ってみるからね。」

と約束をした。


夕方、息子さんとお話をした。

私がお母さんの思いを告げると、

「昨日、先生から説明を受けるまで、そんなに悪くなっているとは思っていませんでした。

でも、もう、そういう話をする時期が来ているのですね。

分かりました。妻も子供も来ているので、みんなで話をしてみます。」

と言いながら、静かに、ひとすじ涙を流されていた。


その夜、たくさん話をされたようだった。

次の日、私が行くと、彼女が

「お世話になったね。」と言った。

「とっても優しい息子さんだしお嫁さんだね。○○さんは幸せだね・・・」

彼は一人息子だった。

息子さんと話していて『ラヴ ユー フォエバー』 の絵本がピッタリだと感じた。

「あのね、おせっかいかもしれないけど、この本とってもいいから、お母さんに読んで

あげて下さい。」とお願いして、手渡した。


この間行った学会で、『絵本から学ぶスピリチュアル・ケア』という演題があった。

『スピリチュアル・ケアの目標は亡くなっていく人が心から、ありがとうございました。

いろいろお世話になりましたという言葉を遺してもらうこと。 

自分の人生を肯定していないとこの言葉が言えない。

出来るだけ、短時間でその方の人生を肯定してもらうためのツールとして絵本を

使う。』


「絵本をね、一人で読む時と、お母さんに読み聞かせしている時とでは違うのです。」

息子さんはここ数日夜、泊まってお母さんのそばに付き添っている。

まるで、絵本の中の母子のように、寄り添っている。



出来ない出来ないと落ち込む前に、やっぱり患者さんのそばに行かないと駄目だね・・・

そのことを教えてくれて、ありがとうございます

あなたが天国に旅立つまで、そばで氷水を飲ませてあげるね。

約束するよ・・・








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