櫻井幹也オフィシャルブログ「理想論」

ボイストレーナー・シンガーソングライター


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20161007a
 

「はぐれた鳥」

 

作詞・作曲:櫻井幹也

 

 

曇り空を見上げていたら
群れからはぐれた鳥がいた

 

お構いもなしに仲間たちは

先へ先へ急いでいた

 

疲れてても休めない

そんな事分かってる


けど何一つ

やる気にならない時は僕にもあるよ


 ただ ただ ただ

 笑って歌いたいよ

 初めて作った唄を歌った時のように

 

 ただ ただ ただ

 がむしゃらに伝えたいよ

 あの日と同じよに僕は唄を届けたいよ

 

夢見るだけで生きていられた
あの頃がやけに懐かしい

 

お構いもなしに時間だけは

先へ先へ過ぎていくよ

 

疲れたなら休めばいい

そんな事分かってる


けど何かから

また急かされる時は僕にもあるよ

 

 ただ ただ ただ

 笑って歌いたいよ

 初めて作った唄を歌った時のように

 

 ただ ただ ただ

 飾らず伝えたいよ

 あの日と同じよに僕は唄を届けたいよ

 

雨雲はいつの間にか消えて
一筋の光を注いだ

 

はぐれた鳥に気づいた群れは

速度さげて迎えに行った


*****************


再結成を発表してから、

早くも1ヶ月が経とうとしている。


この1ヶ月、

弘と共に2年ぶりに、

カケラバンクの新曲を作っていた。


パソコンの前で、

ギターを持って、

集中して言葉が降りてくるのを待つ。


久々のこの構え。

 

懐かしいから最初は照れ臭かった。

 

けど、

久々に自転車を乗るように、

何ヶ月もブランクがあっても、


ぎこちなさも無く、

体は自然に曲作りのモードになれた。


作詞は左脳の論理的な作業だっ、

て言う人もいるけど僕は全然そう思わない。


曲を作ろうと集中して、

静かな部屋で目を閉じてたり、

好きなミュージシャンの音楽を聞いてたり、

好きな本を読んでたりすると、


ふいに絵のような夢のような、

あるシーンがフッと頭に浮かんで来る。


そしたら音楽鑑賞や読書をやめて、

パソコンの前に座って、

その光景を言葉にしていく。


その場所の色や、

その場所の温度や、

その時の自分の気持ちなど、


「質感」を言葉に変えていく。


これって右脳的な感性でもあると思うから。


そしてそこからは、


「この言い回しは、

3年前の曲で言ったなぁ」


とか、


「これさっき聞いてたミュージシャンの影響受け過ぎやなぁ」


とかを感じると、

一瞬で冷めてしまう。


僕は既視感にテンションが下がってしまう。


誰も知らないような、
新しいものを見つけるとテンションが上がってしまう。


平凡になかなか感謝が出来ない。


だから、


今の気持ちに一番近い言葉を、

もう一度探す作業が始まる。


時々行き詰ってギターを弾いて、

適当なコードで適当なメロディを歌う。


口が気持ちいいフレーズが一瞬出たら、

そこに当てはめていく。
 

で又前後との文脈を考えて、

全体を整えていく。


粘土でイメージを闇雲に作っていくように。


こねくり回したり、

一回潰したり、

細かい部分を模様付けしたり。


よく、


作詞が先ですか?

それとも作曲が先ですか?


って色んな方に今まで沢山聞かれて来たけど、


左脳と右脳と同じように、

とっかかりが作詞でも、

そこに乗せていくメロディラインによっては、

言葉たちはドンドン変わって行くから、


白ごはんから食べますか?

それともおかずからですか?


って質問ぐらい、

いつも答え辛さがあった。


先に白ごはん全部を食べる訳なんてないし、

おかずと交互って訳でもないから。


「同時です」ってのが一番しっくりくる。


曲作りを3時間ぐらいしてると、

お坊さんの瞑想に近い、
 

「平穏」な状態に心が近付く。


20161007b


瞑想とは、


脳の一番表面にある、

理性など社会生活で活躍する、

「大脳新皮質」が、


その内側にある、

感情や欲望を司る、

「大脳辺縁系」をコントロールする作業だと言われている。


20161007c

 

そして目を閉じる事によって、

大脳辺縁系と大脳新皮質の、

境目にある「帯状回」が、

恐怖や不安などを感じる時に、

活躍する「扁桃体」をコントロールし、

リラックスし意欲が湧いてくるという。


今年の夏ごろ、

この回路から、


「そろそろサビて来ましたよ!使って下さい」


って指示が来たから、

僕はカケラバンクに戻ってきたのかもしれない。


曲作りやライブ以外で、

この「平穏」を作れるものが他になかったから、

また僕はミュージシャンの世界に戻ってきたのかもしれない。
 

初めて唄を作った20歳の時と同じように、

その感覚を2年ぶりに体感して、


「やっぱ曲作りは生き甲斐やなぁ」

 

って再確認した。


そして、


「早くライブがしたいなぁ」


って気持ちも久々に湧いて来た。


そう。
 

瞑想と曲作りの一つ違う所は、

作品が生まれるという事。


その形になったものを次は、

ライブで誰かに伝えて、

他者と共鳴したくなるという事。


性別も年齢も環境も違う人と、

一緒に笑ったり涙を流したりして、

感情を共有するライブは、

「生」をダイレクトに感じさせる。


11月久々にそれを作り感じられると思うと、

ワクワクしてきた。


快楽に関わる「側坐核」が活性してるんだと思う。


僕も弘も鬱というものを経験した。


いや経験できた。

 

だからこそ今、

歌える歌がある。


だからこそ今、

作れるライブがある。


だからこそ今、

来てほしい人がいる。


だからこそ今、

伝えたい人がいる。


ただただ強くそう想ってる。

 

でもこの先もこの初心は忘れる。

 

今まではその度、

嫌な気持ちになってた。

 

それを何十回も経験した。

 

だから新曲「はぐれた鳥」に言葉として閉じ込めた。

 

「歌いたいよ 初めて作った唄を歌った時のように」って。

 

この先僕らは何十回何百回と、

この唄を歌っていくと思う。

 

初心は必ず忘れるけど、

今の僕らは安心してる。

 

その時に歌えばいい唄を今ようやく作れたから。

 

 

※上記写真:櫻井幹也(京都・中京区)

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20160822a


「先生歌ってください

そしてサポートしてください」


3週間前生徒のお一人から、

ライブへのお誘いがあった。


京都に戻って来て2年半。


ミュージシャンとして、

色んなお誘いはこれまでも、

沢山あったものの、

ほぼ全てを断って来た。


ボイストレーナーとして、

一児の父親として、


自分の事よりも、

次世代に愛を注ぐ事を決意し、

この2年半生きて来た。


けど、


2年ほど育てて来た彼の、

生まれて初めての単独ライブ、

という大事なステージに招かれた時、


何一つ迷いもなく、

「いいよ」って即答してしまった。


だって、


ちょうど10年前、

僕が生まれて初めて、

単独ライブをしようと決意した時、


当時の先生が、

サポートとしてベースを弾くと言ってくれ、


当日僕の背中を後ろから、

押してくれた事が今の僕を、

作ってる事を忘れて無かったから。


その時と同じライブハウスで、

彼もスタートを切るという、

不思議な「巡り合わせ」に、

僕は何の躊躇もなく「恩返し」のつもりでOKした。


数曲彼のサポートギタリストとして、


そして、


櫻井幹也として2曲程歌わせて貰う。


この3週間、


「何を歌おうか」


当日の事を考えてた。


そして今までの自分の曲の、

歌詞を片っ端から読んでいた。


そしたら、


あれもこれも正直に歌いたくなっていった。


いっとき、


もう過去の曲は過去の自分。


あの頃の気持ちにはシンクロ出来ない。


当時の自分の歌詞を「若いな」って見下していた時期があった。


そんな想いが見事に、

全部吹っ飛んで今の、

自分の気持ちと同じ事を、


20代の俺も感じてたんやなって素直に思えた。


そして、

20代の彼や彼のファンに、


今の自分なら、

押し付けがましさもなく、

穏やかな気持ちでこの歌を、

届けられるだろうなって心から思えた。


いっそ、

僕が生まれて初めて単独ライブをした時に、

歌った歌を歌えばいいんだと思えた。


10年前の僕の想いにシンクロして、

10年前の先生の想いにシンクロして、


そしてもう一つ。


10年後の彼の想いにもシンクロして。


そう。


10年後もしかしたら、

彼が僕と同じように、

また新しい誰かのサポートを、

してるかもしれない。


その時の想いも想像して歌おうと思えた。


きっと僕は当日、

1人で歌ってるけど、

もう1人じゃないと思う。


僕の体には、

あの人やあの方や、

あの子やあいつがやって来て、

一緒になって歌ってくれてると思うから。


ライブの後、


僕の一部が、

沢山の人に占められて、


僕が端っこに追いやられて、

僕は僕の「一部」になれたなら、

そのことを改めて「幸せ」だと思い、

自分が歌えてる事に心から感謝をするだろう。


そしてその帰り道、

溢れ出て来る想い達を抑えきれず、

きっと新しい歌を作りたくなってるだろう。


自分の為じゃなくなって、


今これを読んでいる「あなた」に、

歌いたい言葉達をつづった、

新しい歌を作りたくなってるだろう。



********************************


「舩越貴矢

1stワンマンライブ~未来の自分に追いついた~」


[日時]9月15日(木)

 OPEN 18:30 / START 19:00

[場所]京都・三条「和音堂」

[料金]2000円(ワンドリンク付)

[予約]info@kakerabank.com
へ[1]お名前[2]ライブ日[3]人数
を明記の上送信して下さい。
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