『酔いどれ犬』
著 者:樋口明雄
出版社:徳間文庫
評 価:★★★☆☆
- 酔いどれ犬 (徳間文庫)/樋口 明雄
- ¥660
- Amazon.co.jp
あらすじ(裏表紙)
一度だけドラマの主役を射止めたが、最近は声もかからず、妻にも逃げられた鳴沢。今では過去の栄光を捨て、自堕落な日々を過ごしている。そんなある日、飲み友達が殺された。どうやら、巨額の保険金がかけられていたらしい。事件後、見に覚えのないはずが、なぜか鳴沢の周辺を嗅ぎまわる者たちが現れはじめる。不穏な空気を感じつつも、独自に死の裏を洗うと、意外な事実が見つかり……。
感想
おもしろかった。
…ただ、樋口さんにはつい過剰に期待してしまうから、正直少し物足りなく感じた。
あの臨場感、迫力と緊迫感に溢れてついつい読む手を止められない、あの感覚を。
主人公やその仲間、ヤクザの水尾、警察の蟻塚たちが人間臭くてイイ味出していた。
真実は悲しいものだったけど、生きる希望を見ることができた気がしてよかった。