おくやみ、ふたたび

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 鈴置さん、戸谷さんの訃報の件を書いたばかりの気がするのですが、曽我部和恭さんが亡くなったことを拍手で教えていただきました。
 最近、キャストなどでお見かけしないなと思ったら、2000年に引退されていたのですね。声の衰えを自覚してとのこと。(Wiki、ほんと便利だな)
 声は体の中で一番老化がゆっくりと来る器官と何かで読みました。きっと、視聴者レベルでは気がつかない程度だけど、潔い引き際でいらしたのだと思います。


 私、アニメ見ない期間がずいぶんあって、2年ちょい前からまた見だした時、キャストが知らな人ばっかりでびっくりした覚えがあります。若い世代向けのエンターティメントとして主役はどんどん若い世代に交代していくのは仕方ないし、世代交代していくべきだと思うにしても、ベテランが脇にいるといないでは大違い。ハガレンでも、内海賢二さんとか柴田秀勝さんがいることで、奥行きが出て、ドラマがしまります。(お二人は曽我部さんより一回り上ですが)
 ベテランと言われる皆様には、いつまでもお元気でご活躍いただきたいなあ、と、願ってます。


 曽我部さんのご冥福を心よりお祈りします。

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ダージリンは死を招く

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 久々にコージーミステリを読みました。

『お茶と探偵1 ダージリンは死を招く』(ローラ・チャイルズ、東野さやか訳/ランダムハウス講談社文庫)。
 最近のコージーミステリには、大体、「○○探偵」というキャッチがついています。この本の場合は「紅茶」です。

 主人公のセオドシアは36歳、独身。かつては、広告業界でバリバリのキャリア・ウーマンとして働いていましたが、現在は、故郷のチャールストンでティー・ショップを営んでいます。もちろん、かつてのキャリアを生かして、インターネット店舗を計画したりと、なかなかのやり手です。
 セオドシアを助けるのは、アメリカ屈指の茶葉鑑定人のドレイトン、うっとりするようなスイーツを作るパテシェのヘイリー。精神的な助けとしては、ダルメシアンとラブラドールのミックス犬のアール・グレイ。(老人ホームや病院を訪問する公認セラピー犬で、セオドシアが心から誇りに思ってるあたりが犬バカとしてはたまりません)

 コージーだからして、目のさめるような推理バトルとか、驚天動地の大どんてん返しなどはないのですが、1冊通して楽しく読めました。
 紅茶探偵として紅茶の薀蓄は書かれていますが、さらっとしています。
 たぶん、イギリスで紅茶探偵が書かれたら、もっとコッテリと、少し嫌味な感じがするのではないでしょうか。
 でも、この本の舞台はアメリカ、チャールストン。
 日本での「日本茶」、イギリスでの「紅茶」は、アメリカでは「コーヒー」です。もちろん、日常的に紅茶を飲む人はいるでしょうが、感覚としては、日本人の紅茶に対する感覚と少し似ているのではないでしょうか。(一般庶民のメインストリームではないということで)
 舞台のチャールストンも、いい感じ。
 今もイギリス植民地の雰囲気を残し、歴史ある建物も残っています。セオドシアのティーショップもその一画にあって、町並みに溶け込んでいい雰囲気なんだろうな、と、思いながら読んでました。
 それでも、歴史ある地区や建物とはいえ、さほど重い感じがしません。これもアメリカならではの軽やかさなのでしょう。

 コージーは、リラックスしたい時に読むもの。
 そんな意味では、とてもよく出来たコージーミステリです。


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