退職金

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 退職金の制度が変わるそうで、会社で説明会がありました。
 詳しい説明は1時間半かかるので(説明会が1時間半だった)ぶっ飛ばしますが、新制度では退職金の内20%が確定拠出金(DC)というものとなるそうです。


「来年、みずほ銀行に皆さんそれぞれの口座を作って振り込みます」


 えっ!? 退職金、今、もらえちゃうの!?


「DCは皆さんご自身で運用していただきます。商品は毎日変更可能、変更もインターネットから簡単にできます」


 はい?


「ご自分の才覚で、もらえる金額が増えたり、もしくはすっちゃったりするので、がんばってください」


 えー、つまり、会社は個人個人が儲ける予定額を差し引いた金額を口座に入れてあげるから、予定額まで自分でがんばって儲けなさいね、ということですね。
 ちなみに、特殊口座なので、自分の口座ではありますが退職時までは引き出しはできません。
 どうせすぐ手に入るわけでないなら、人生バクチだ! ハイリスクハイリターンの外国株にでもしてみようか。(ウン十年後に「ばかばか、過去の私のバカ!」と、いいそうな予感がもりもりです)

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アンブレイカブル

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 TVで見ました。『アンブレイカブル』。
 わわわわ、面白いではないの!
 公開の時の低評価も、見れば納得です。この映画、オタクじゃないと本当の面白さは実感できない気がします。
 『シックス・センス』は、ものすごくシナリオがうまかったので、普通に一般の人が面白く見られる作品でした。そういう前提で見に行ったら、そりゃツラいでしょう。例えてみれば、釣りバカを見に行ったのに、スクリーンで上映されたのは『X-MEN』だった……てなもんだもんねえ。


 この映画は、アメコミを、少なくともヒーローものの構造を知らないと楽しめない物語です。
 公開当時の宣伝には、チラリともアメコミに触れたものはなかったような気がしますが……ダメだよ~。アメコミを知らずして、作品の真髄は楽しめないんだから。(細かく知ってる必要はありません。私もそんなに詳しくないし)
 映画会社があさっての方向で宣伝してくれた結果、私は結構まっさらな状態でこの映画を楽しめました。


 そして、ラストで知った、ヒーローの構造についての衝撃の事実。


 まったく、日本じゃウケないだろうなあ、この映画!(笑)
 微笑みながら、心の中では傑作のハンコを押してみました。


 しかし、冒頭のコミック(アメリカ映画なので、この場合、アメコミ)についてのナレーション。
 コレクターは平均して3223冊の本を持っているそうな。アメコミの薄さだから3223冊でもいいんだよね、と、ちょっと遠い目になりました(笑)。

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花子と寓話のテラー File;1

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 うわー、面白いです。『 花子と寓話のテラー File;1』(えすのサカエ/角川コミックス・エース )。


 私立探偵・亜想大介は、二つ名を持つ。その名も、寓話探偵。


 ホラーとかキライなくせに、「都市伝説」と「寓話探偵」という切り口が面白くてペロっと読んでしまいました。
 都市伝説ってたぶんに強迫観念だと思うのですが、その強迫観念をうまく料理しています。たとえば、格子のタイルを黒だけ踏んであちらに行くなんていう遊び。それが過ぎると寓話と遊んでいることになるのかもしれません。
 亜想大介は二つの寓話に憑かれています。ひとつが「しゃっくりを100回すると死んでしまう」、もうひとつは「花子」。
 ありがちな名前に騙されて何気なくタイトルを読んでしまうと、ここでも仕掛けがあったことに驚きます。その名前は日本で一番有名な花子、トイレの花子さんなのですから。
 
 口裂け女や人面魚など、おどろおどろしいネタながらも、最後に記憶に残るのは胸の痛みだったりもします。そういう物語たちです。

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「ついにふたりが結婚?!」
 レイク・エデンも今は夏。暑さとダイエットに苦しみながらも毎日クッキー作りに忙しいハンナのもとへ、ノーマンからびっくりニュースが届いた。なんとエデン湖畔にある古い屋敷を土地ごと買い取り、ハンナと設計した「夢の家」を実際に建てるつもりだと言う。
 盛り上がる周囲をよそに、ノーマンとハンナがその家の片付けに行くと、キッチンにはハンナご自慢のレモンメレンゲ・パイの食べ残しがあり、地下室には元所有者の死体が。
 今回も盛りだくさんなお菓子探偵ハンナ・シリーズ第四弾!


 最近、唯一読んでいるコージー・ミステリのシリーズの4作目。
『レモンメレンゲ・パイが隠している』(ジョアン フルーク、上条 ひろみ訳/ヴィレッジブックス)。
 何がいいのかと考えてみたら、アメリカの小さな町のたたずまいが気に入ってるみたいです。
 架空の町レイク・エデンを舞台にクッキー・ショップを経営するハンナが主人公。ハンナの口やかましい母親や、妹のアンドリア、その娘で姪っ子のトレイシーなど、巻が進むにつれてどんどん愛着がわいてきてしまうのが読んでしまう秘密かも。
 住民全体がハッピーなわけではなくて、気のつく働き者のの共同経営者リサのお父さんはアルツハイマーを患っていたり、知的障害者の男の人がいたり、少しビターな部分もあります。ただ、そうした人にも小さな町ならではの、優しいまなざしが注がれています。


 この本、実は途中で犯人はなんとなーく予想がついてしまうわけですが、それでも、人間関係の機微で、最後まで楽しく読んでしまいました。
 次もたぶん、読む(笑)。
 ふと気がつきましたが、秋の夜長にコージーミステリはぴったりですね。
 ぬくぬくと暖かい部屋の中で、読むのは、ちょっと浮世離れしていた方が似合う気がします。

暴れん坊本屋さん(1)

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 すごく面白かったです。『暴れん坊本屋さん(1)』(久世番子/Un poco essay comics)。
 本好きにとっての本屋は、ディズニーマニアにとってのディズニーリゾートみたいなところなので、裏話もいちいち面白いです。


 私も学生時代、本屋でバイトをしていたことがありました。
 時給から言えば洋服屋とかの方が断然いいのですけれど、それでも本屋で働くのは、新刊を誰よりも早くゲットできるのと(笑)、店員割引があったから。
 そんな我が身を振り返ると、やっぱり同じようなことが書いてあってにっこりでした。

 たとえば梢さんとか(名指し)、書店関係者も楽しめる内容なんじゃないでしょうか>


 あと、激しい口絵のある小説にカバーをかけてもらう時の対策とか、すごく参考になりました。(買うのか?)
 そんな妙なトリビアも満載です。

押尾コータロー

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 押尾コータローのライブに行ってきました。


 ものすごく練習すれば20年後くらいはあんな風になれるかも……と、さえ、1ミリも思わない超絶テクニックが素敵でした。
 私は3階席でちょっぴりステージから遠かったんですが(←うそつけ。ものすごく遠かったぞ)、アンコールは、「ずいぶん出てこないな」と、思ったら、いきなり脇の扉から御本人が3階に登場して、ベベベンとギターを弾いてくれました。1曲終えて次2階……と、大変サービスがよろしい。


 私の両隣は望遠鏡で、手元をものっそ熱心に観察してましたよ(笑)。
 DVDじゃ、ダメなのか?

ゴールド

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1101.jpg  少し前に読了した『ゴールド』(藤田和子、アン・メイジャー/小学館フラワーコミックススペシャル)についても覚えてるうちに書いておきます。
 女性週刊誌に連載された作品ですが、前作の『シルバー』の方がラブシーンの露出度が高いかな。(慣れちゃったせいでしょうか)


 ロマンチック・サスペンスというのは、整形が大好きでして、同じ作者の原作付前作『シルバー』でも、やっぱり主人公が整形してました。
 凡庸な顔立ちの女性が整形で美しく生まれ変わって男に復讐する……という『シルバー』とは違って、今回の主人公は、勝手に整形されてしまいます。


 ブロンテは不慮の事故で顔に大怪我を負い、天才整形外科医・クインに治療を受ける。半年後、ようやく見ることを許された鏡の中には、亡き美貌の母親の顔があった。
 クインは、死んでしまったブロンテの母の再現を夢見、前にも同じ顔の女を整形によって作っていた。その女・シャンタルは、ある理由で顔を変えたのだが、同じ顔のブロンテを利用できないかと策略をめぐらす。シャンタルの夫・マーズは、かつて、花婿に逃げられたブロンテが偶然に出会った男であり、事故の前に再会し、不思議な絆を感じていた男だった……。


と、まあ、そんな偶然あるんかい!というストーリーなわけですが、おなじみの高い画力でするすると読まされてしまうロマンスです。
 シャンタル(ミスチーフ)が、これでもかこれでもか、と、悪巧みをして、ひっぱっています。
 同じ顔の二人の女、片方は天使の心、片方は悪魔の心――という図式ですね。


 個人的には変態医師・クインにもう少しがんばって欲しかったところ。
 同じ顔を二つ作るほどの偏執狂なのに、いまいち粘りが足りません。
 『ゴールド』と『シルバー』を比べて、『シルバー』に軍配が上がるのは、フリルのブラウスが大真面目で似合う天使の顔の大悪人・チャールズの存在があるからです。


 やっぱりサスペンスものは、悪役が強烈な方が面白いものなんですね。