フラを踊ってらっしゃるときに打ち鳴らす石=楽器イリイリです。
大勢で鳴らしてらっしゃるのでひとつ疑問が。
自分の石の音は?『聴こえる。』 そうです。
7月7日(日)AM11:00 過ぎ。
下関大丸ハワイアンフェア(7月3日・水~8日・月)の行なわれてる6階催場に着くと
ステージはもう始まっていました。
温かいものに受け入れられた気がしたのは
☆mana☆さんが手を振って気づいてくださったからでしょうか?
それともステージと客席がホタテ貝のようにコンパクトな関係だからでしょうか?
そのステージは、
客席から俯瞰できる足元と空気の動く上半身が両方味わえる 立体的な距離感です。
この距離だと、表現も壁に投影されたものじゃなく周囲から包み込めそうです。
福岡から今日最初のグループを連れていらっしゃった真紀先生は
ソロでもキラキラと舞われました。
ステージの上で、まるでハイビスカスのように闊達なお人柄まで読み取れそうです。
また、ユリのようにしなやかに腰を折り 反転なさるお衣裳がひらっと動くたびに
空気の層が揺れるのを感じました。
先生は☆mana☆さんのお仲間でいらっしゃり、
地方都市間で交流なさってるその横顔に触れたとき
素人から見た フラ という言葉では確かめにくい、
貴重な何かをお互い尊重なさっているように見えました。
一方、
以前もブログに登場してくださった久美子先生の踊りは
まるで海に映った月の長い光が揺らめくように キラキラひんやりと視点の移ろいを誘いました。
6階催場の天井よりも突き抜けた高いところに意識を置いてらっしゃるような気がしました。
それは急遽打ち合わせをなさった☆mana☆さんとの共演で際立ち
☆mana☆さんお2人の予報円を意識させる動きと均衡を保ちながら
より縦方向の動きがしなやかに揺らめく象徴的な瞬間がありました。
目のごちそう。
その☆mana☆さんから『日曜は絶対来てね♪』 とお誘いを受けていたのは
タヒチアンダンススタジオHeimiri さんのご参加とパフォーマンスがあるからで
来ないわけにはいきません。
Heimiri さんのメンバーのご登場に先立って、ステージの隅に楽器が並べられました。
生演奏 !?
まずはCD音源のオテア(打楽器曲)が続きました。
メンバーさんを見上げつつ見下ろす、広角の距離感になったことで
腰のリズムが今まででいちばんダイレクトに感じられました。
林立するダンサーさんの、いつまでもまぶたの裏に残るような量感。
ドラムの音は瞬間を切り崩して断片を投げかけてくるようです。
すると今度は、
『ポ~リ~ネ~シア~♪』 で始まるダンスミュージック。
自分の中で去年からHeimiri さんのモチーフになってる曲です。
そこからアパリマのグルーブに一気に引き込まれます。
後半になるとメンバーさんたちが楽器の前へ。
いよいよ生演奏。
これは自分は初めて拝見する試みです。
そして予想していた音に比べて コロッとした四角い音が響いてきました。
けれどもそのリズムは細かく、ダンサーさんの激しい動きをしっかり伴奏しており
まるで編み物のように伸びていきそうな時間が生まれました。
そしてそれは新たな創造を含んだものかもしれないと感じ、
Heimiri さんのダイナミズムが、大地の揺れからこのとき乗り物のようなものに変わった気がしました。
感覚の喜びと 気高いものに触れた白さが心を覆うのを感じました。
~今朝の録音より~
Studio elektronische Musik (WDR 3 [ドイツ])
techné [57]: Das Glissando [1]
グリッサンド(音を区切らず隙間なく滑らせる)は"音楽的前時代の野蛮な痕跡"なのか?少なくともトーマス・マンは『ファウスト博士』 の中でそのように書いています。今日、電子音楽には芸術的グリッサンドを使用する利用可能なツールがたくさんあります。それらを2回の放送に分けて明確にしていきます。
トーマス・マンはグリッサンドを"音楽的前時代の野蛮な痕跡"と記述しています。最大限の注意による、深い文化的な発見として。そしてPierre Boulez は今日なおグリッサンドを、きわめて貧しい限定的な音素材としています。この限定的な素材は電子音響機器の発明を通じて甦りました。テルミンしかり、周波数オシレーターしかり。そして電子音楽スタジオでは、任意の音にグリッサンドの効果を持たせるためのより音響的な開発が行なわれています。Pierre Henry は作品Apokalypse die Schreie der Seelen で、冥界へのカーテンを開くサウンドとしてグリッサンドを用いています。ホラー映画ではグリッサンドは恐怖の象徴として鳴らされます。Arthur Honegger はオペラJohanna auf dem Scheiterhaufen の中でテルミンの音を炎の象徴として用いています。いくつかの作品ではしかし、グリッサンドはそのような意味を失ってもいます。ケルンやユトレヒトのみならずパリでも、グリッサンドを独立した音楽的素材として用いる作品が生まれています。
1.Iannis Xenakis
Metastasis
弦楽器。片方の音高を固定してもう一方は緩やかに上昇。そこに打音。木の音。弦楽器は何台もの音の束になり、中には下降していく音も。まるで上下にめくれる帯を思わせる。そしてオルガン和音みたいに響く。
2.Pierre Boulez
Poésie pour pouvoir
こもったオーケストラの断片。中空から電子音が濁ったまま下降してくる。途中からは泉に行きついたような反響を散りばめながら。解説かぶる。
3.Johann Sebastian Bach
Johannespassion
荘厳なパイプオルガン。テノールが断崖渓谷のような抑揚で歌い上げる。
4.Wendy Carlos
The Shining (Filmmusik)
ささくれた電子音のようなコーラスがかすれる。低音がブォーンとモワる。ピッチの変わる金属打楽器は、幽霊のようなコーラスをマークしてるみたい。キーボード低音の旋律にコーラス、というか加工された奇声がからみつく。解説かぶる。
5.Pierre Henry
les âmes crient
まるで空気を液体に変えるように静かな低音。狼のような遠吠えがエコー。男のつぶやきと、その影のような囁き。それらは周囲で渦巻くような遠吠えの中心にいる。
6.Pierre Henry
Voile d’Orphée
弦?もしかしたら金属の擦過音と立ち込める反響。駒を指で叩きつけるような打音。金属質の裂くような擦過音と 空気や枠を量るような反響が眩しい。それは下降してくるとジェットエンジンのよう。そこに冒頭の悲鳴のような擦過音が。
7.Iannis Xenakis
Diamorphoses
金属の具体音が静かに継ぎ足される。次にそれは、鳴った先からピッチベンドされ上昇、今度は下降。次第に混んできて、発光する音の頭と尾がキラキラと束になる。さらに雨だれのように増えていくとモビールのよう。さらにさらに、もうしびれるような音の光が分けられないほどにじむ。/回転の不安定な逆再生っぽいヨーーという加工音が。
地鳴りが迫ってくる。建物が壊れるような音。風と軋み。上昇するエンジン音にヒスっぽい音が混じる。発進していくように上昇を続ける。過ぎ去る柔らかい電子音が逆再生なのがリアルなシーンのよう。本体を支えていた柱のようなものが倒れていく想像。金属質の打音の距離感が視界を絞る。ゴングがモワり、甘い音が込み入ってくる。カートを転がすような音。轟音は消え、風鈴のようにチリチリ鳴ってた音の閃光がカートの移動を区切る。逆再生音や、風が巻き込むようにピッチベンドする和音は未来の乗り物を思わせる。ノイズの轟音と色味の近い、車のドアの開閉音。チリチリ音といっしょに連打される。ピンボールのようにはじけて伸びる。未来の乗り物が群れて走るのを思い浮かべた。いっせいにブレーキ。ドアの音。加速し、通過していくものもあり。その音が曲線で重なりモワる。ときどき地面をゴツンと打つような音、ドアの音が。
8.Diana Deutsch
Glissando Illusion
ビープ音が左右ピンポン。重ねた正弦波が大きくうねる。解説かぶる。ピンポンの刻みが加速。/次々にサイレン。
9.Ennio Morricone
Spiel mir das Lied vom Tod
ハーモニカのブルース。バックにジワッと染み入るようなストリングス。
10.Edgar Varèse
Ionisation
鉄板やウインドチャイムが打ち鳴らされ、サイレンがうねる。まるで銃声のような太鼓の乱打。サイレンは猫の鳴き声みたい。
11.Arthur Honegger
Jeanne d’Arc au boucher
解説かぶる。テルミンが一気に上昇、下降。途中まるで机を引く音のように軋む。軽くワウ。するとワウラッとサンサーンスの断片が。ピアノとテルミン。そのまま最後まで『白鳥』 を演奏。/
女性の歌うような嘆き。オペラ。テルミンも炎や熱のように上昇。男声叫び。数秒間。
12.Johanna Magdalena Beyer
Music of the Spheres
加工されたチューバの音が数台で鳴き声のように鳴る。トライアングル。その2つの静かな繰り返し。次にプォァーンという電子音が。 近い2音が徐々にゆっくりスイッチ。それは途切れそうで途切れず、そのまま2台のテルミンの伴奏に回る。トライアングルも。 ゆっくり加速してくる。サスペンスタッチ。2台のテルミンの旋律が一周して元に戻るたびに、部分集合のようなもつれが頭の中に生まれた。でもまたスローダウンし、ほとんど停まりそうに。 揺れながら音を保つテルミン。
13.Kool & The Gang
summer madness
数秒間。
14.Henk Badings
Genese
解説かぶる。遠いチャイムのような音。弱音。こもっていてピッチがゼリーのようにプルプル揺れる。風のような音を追い越して、キラッとした高音が駆け上がる。そしてダブ。たゆたう音。トゥトゥトゥーン、-ン... とはじけて浮遊する。薄くノイズ。サイン波。白い音がサーッと強くなる。いつしか濁った和音が支えるように沿ってくる。エレクトーンっぽい音色で駆け下り、駆け上がる。天真爛漫な電子音はますますはじける。ダブの澱みは風のような音になる。それぞれの余韻が段になって重なるゼリー状の空間。/濁った電子音が仕切り直す。そしてはじかれたように駆け上がり降りてくる。まるで少女が笑いながら逃げていくよう。しばらくするとジャズの即興じみてくる。ミュートしたチャイムが鳴る。力動的な低音が上昇すると、点音になってキラキラ乱反射。さっきはグリッサンドだった低音が、今度は階段状に駆け上がる。そしてプリペアド・ピアノのような音にぶつかる。解説かぶる。
15.Herbert Eimert
Klangstudie 2
一定の音関係のウエーブ。もうひと揺れの、もっと細かく煌く音は水泡のようにプクプク動く。何度も反復するうちに、歪んだ音が全体を濁らせる。
16.György Ligeti
Glissandi
解説かぶる。テルミンのような図形っぽい音の線が綾なす。低音の束がダイナミックに上昇。高音はざらつきながらかすれる。解説かぶる。ときどきフューッと身近に迫ってくる。やがて、しびれるような高音と吠え声のような低音に分かれる。濁った音の塊。破裂音。叩きつける音がカン!からフューィと滑らかに。急接近、そして離脱しながら細かく綾なす。
STARBUCKS に居るように#257
[KPDA北九州 さん×紳士服売り場]
『じゃ、ちょっと4階に行ってきま~す♪』 そうおっしゃった☆mana☆さんを追うことも考えたけど、気持ちをリセットすることにした。シーモールをうろうろ。そして約30分後、大丸4階紳士服売り場のエスカレーター前に通りかかると... ! タヒチアン・ダンサーさんがダンスナンバーを踊ろうとなさってるところに遭遇し、慌ててムービーを起動しました。これぞ断片的瞬間。シックな黒の衣装は計算なさったのか?見方によってはまるで紳士物をおしゃれに着こなしてらっしゃるように見えなくもない。こんなにクールな隠し玉があったなんて、北九州のタヒチアン・ダンサーさんのふり幅は計り知れない気がした。
※KPDA北九州のメンバーさんのことをHeimiri さんだとした記事を上げていたことに関して、読者さまからご指摘を受けました。KPDA北九州さま、Heimiri さま、ご迷惑をかけてしまい本当に申し訳ありません。
【追記 7/18】
ご訪問ありがとうございます。ここ一週間くらいでしょうか?普段のこのブログの倍以上のアクセス数がある日が続きました。アクセス解析をしてみると、北部九州・山口のフラ&タヒチアン・ダンスの世界で影響力のある先生方が、記事のリンクをご自身のブログに貼ってくださってることがわかり、非常に嬉しく思っております。元々自分は、ふらっと迷い込んでくださる方が1人2人いらっしゃればいいかな、と備忘録のつもりでこのブログを始めたのですが、読者の方、そして多くの方に訪問していただける喜びを体験しました。ご訪問いただいたあなたさま、そして先生方、ありがとうございます。
りんぞう