歌人・書家としても有名な
江戸時代の良寛和尚のエピソード
庄屋を継いでいる実弟の
「子どもが家業を手伝わないで遊んでばかりいる。
食事は用意するので、いい話をして
家業を手伝う真人間にしてもらえないか」との相談を引き受けた
2泊3日の滞在の間
その子が良寛さんのご飯を給仕することになり
弟夫婦は同席せず二人だけで食べた
瘻管さんは、3日間一切の説教をせず
反論するつもりでいた子どもは気が緩んでしまい
”この人は何のためにここに来たのか?”と不思議に思う
三日目の夕方、食事を終えた良寛さんは
「ごちそうになりました。帰ります。」と言いだし
ますます拍子抜けした子どもは
何となく玄関まで見送りをする
草鞋の紐を結びはじめたその時
良寛さんが一粒の涙をこぼしているのに気づく
その涙を見た子どもは
「これからは真人間になろうと」決意し後に家業を継いだ
大切なことは
時には、何も言わないで、ただ哀しみをわかって
ずっとそばにいてあげる
その愛情を知れば
やがて自らの足でまっすぐに歩み始める
多くの子どもたちが求めてことかも・・・・