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2016年07月29日 10時00分05秒

2016年7月14日

テーマ:Diary

7月14日(木)
新千歳行きANAのボーイング787で、羽田を昼過ぎに出発。
この新鋭機の窓にはブラインドがなく、ボタンで遮光の具合を調整することができる。
つい八ヶ月前、北海道からの帰りに初めてボーイング787に乗った吉良さんが楽しそうにずっとこのボタンを触って窓の色を変えていたことを思い出す。
今、隣の座席にいるのはその吉良さんの大学の後輩にあたる村上淳志氏だ。

吉良さんとの北海道への往復にはほぼ毎回フェリーを使っていた。
それだと東京からまる一日かかるが、飛行機だとわずか一時間半のフライトで着いてしまう。
これでは北海道に着いた感慨もほとんどない。
空から初めての北海道を眺めた淳志氏が、アイルランドと似たその風景を見て「ダブリンバスが走ってそうだ」と言う。
自分自身、便利な表現なので「北海道とアイルランドはいろいろ似ていて」とつい言ってしまうが、正直なところ本当にそうは思っていない。
北海道には北海道の、アイルランドにはない香りや光の具合、雲のプログレがあり、豊かな森や海があり、まるで違う風土だ。

空港から快速電車で淡々と札幌へ向かう。
新札幌ではサンピアザ劇場の方を見やる。
ここで『宇宙のラジヲ』ツアー公演をしてからもう九年。
その旅の途中に、津軽海峡をゆくフェリーの船上で吉良さんが作った名曲『旅の途中』ももう九歳ということだ。ララライラ。
札幌では北海道大学の近くのビジネスホテルに投宿。
荷物を置き、つかの間の休息ののちライブ会場のアダノンキへ歩いて向かう。
アダノンキは「お酒が飲める古本屋」という不思議なライブ会場。
すでにハンマーダルシマー奏者の小松崎健さんは到着されていた。
健さんと吉良さんは同い年。
本当に体を大事にしてほしいと、会うなりいきなりうるさいことを言ってしまった。

この夜のライブは木村ソロ~小松崎&木村デュオ~小松崎&村上デュオ~小松崎ソロ~村上ソロ、という順番で進んだ。
アダノンキではこれまでに二年前にキラリンケンで一度演奏させて頂いたのみだが、良く覚えていて下さって、ライブの宣伝もたくさんして頂き、小さな店内はすし詰め状態だった。
お聴き下さる方には窮屈で本当に申し訳ないが、とてもありがたかった。

この日ははじめ、自分の26弦ハープ、フィヌーラの機嫌がかつてないほど悪かった。
フライトにくたびれたのか、急な気候の変化に驚いたのか、それとも淳志王子にさんざん「弾きづらい」と文句を言われてしょぼくれたのか。
自分もダブリンで彼の大切なハープを借りて、なかなか適応できないストレスはあったが、そして楽器の感覚の違いから思うように演奏できない悔しさはよくわかっているつもりだが、それはお互い言わない約束だろう?
言われるたびに持ち主がどんな気分になるのか、もう少し考えてほしかったぜ。
それを話のネタにしたら淳志王子から「ぼくを悪者にするな」と言われたが、フィヌーラと俺からしたら彼は立派な悪者だ。
まあ、俺も彼から借りた大切なハープをいつの間にかドルイド集団から蝋まみれにされたまま気づかなかったくらいだから大馬鹿野郎なんだが、俺をカッカさせるのはあんまりいい考えじゃないぜ。
とにかく俺は自分のスーパーなハープ、フィヌーラの機嫌をなだめながら何とか演奏をやり切ったぜ。

ライブとしては、小松崎健さんと淳志氏のデュオが良かったし、三者三様の面白いものになったと思う。
終演後には大好きな札幌の友人知人の皆さんとのつかの間の語らいで、心も和んだ。
アダノンキさんが出して下さった烏龍茶とサラダがくたびれた心身に沁みた。
帰りは健さんと二人で大通公園までしんみり歩いた。それで淳志王子はどこへ行ったかって?そんなの俺の知ったことじゃないぜ。
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2016年07月29日 09時53分01秒

出発まで

テーマ:Diary
2005年9月の吉良知彦 with Rivendellツアー以来、いろいろな編成に形を変えつつほぼ毎年続けてきた吉良さんとの北海道ツアー。
吉良さんには叱られることはあっても、褒められたことはほとんどない。
それだけに、自分自身で少しだけ手応えを感じることのできた昨年11月のツアー最終日、終演直後に札幌レストランのやの二階で「十年分の蓄積はあるね!」とガッチリ握手して下さった時は本当に嬉しかったし、次回はもっともっとマシになって北海道に戻って来ようと心に誓っていた。

この三月の始めに、吉良さんから「今年はぜひ七月に北海道に行きたい」とご連絡があった。
その日程が吉良さんのムシ捕り的希望から来ていることはお聞きしなくてもわかる。
直後にはu-fullのyukaさんもお誘いたようで、三人編成でのツアーがいつの間にか決まっていた。
七月は飛行機も宿も高いしどこも混んでいるからちょっとなあとも思いつつ、それでもやっぱり嬉々として会場を手配し、飛行機や宿の予約を済ませた。

それから間もなく、よりによって自分の誕生日に、吉良さんがライブ中に倒れられた。
そして数日後、夏の長旅となることや、前後のスケジュールを考慮し、吉良さんの今年の北海道ツアー不参加が決まった。
大いに動揺し失望したが、すでにキャンセルできない会場などもあるため、ツアーは決行することにした。
結局yukaさんとフナハシ君、さらには村上淳志氏、自分の四人という不思議なメンバー構成になった。

六月の終わりに、吉良さんから「うらやましくって仕方ないから富良野だけでも行きたい」とご連絡があった。
ただ、その頃にはすでに飛行機代やレンタカー代がかなり上がっていて、「ほんっっとに残念だけど」最終的には諦められたようだ。

そのつい数日後に呼吸すらできなくなるほどのあり得ない知らせが届いた。
訃報?逝去?吉良さんにかぎって、そんな言葉がつながる筈もない。
それからの長い長い十日間の感覚は思い出したくもない。
気持ちの整理がつかぬまま、北海道への出発の日を迎えた。


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2016年07月26日 18時36分53秒

今後のライブ予定

テーマ:Diary
やります!

7/29(金)19:30~ Eggman tokyo east(岩本町、神田)
出演:Dularinn(岡本千佳&権藤英美里&木村林太郎)、月猫とリュート、ライラウルティマ
料金:予約2060円/当日2370円(ドリンク代520円別途)
ご予約、お問い合わせ:info@egg.mte.com
03-5829-6400


8/12(金)19:30~ SONGLINES(渋谷)
出演:イワオの裏庭(光永巌 with 熊谷太輔&木村林太郎)、naomi-on
料金:予約2500円/当日2800円(ドリンク別)
ご予約、お問い合わせ:http://song-bird.net/songlines
03-5784-4186
渋谷区宇田川町41-29 石井ビル2F

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