治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ

前衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。


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 25日、地方創生特別委員会で質疑に立ちました。本来は「特区法」の審議でしたが、少しだけ別ネタも入れながら、地元の話を中心にやりました。映像はそれぞれリンクを参照ください。

 

● 公益法人老人施設福祉協議会

 まず、冒頭、公益法人老人施設福祉協議会の問題について聞いています。同協議会が、「会議費」から飲食費を3300万円支出して、理事クラスが高級料亭や高級クラブで飲食していた事が報じられました。現在、内閣府からの報告要求を受けています。これは大問題でして、場合によっては刑事罰の対象にすらなりそうです。今は調査中とのことでした。

 

 報道によると、関係者は「介護サービスの公定価格の報酬改定や課税問題の根回しのために使った」と言っているようです。厚生労働省の職員で饗応を受けた人間が居る事を示唆していますが、厚生労働副大臣からは「法令上問題のある事は差し当たりなかった。」という答弁でした。本当かなという気がします。内閣府の調査は公益認定法との関係で調査するだけですので、厚生労働省独自の調査をしないといけないのではないかと指摘しましたが、厚生労働省は「内閣府の調査を待つ」という内容でした。ちょっと残念でしたが、本件は追いたいと思います。

 

● 農業分野と技能実習生

 今回の特区法で、農業分野に「熟練農業者」を受け入れる事を可能とするものが含まれています。私から見ていると、どう見ても「単純労働者が足らないから特区で穴を空ける」というふうにしか見えません。昨年の法改正で「技能実習生」の実習期間、受け入れ人数を拡大する法改正がなされ、更にこの特区。どうしても泥縄的にしか見えません。

 

 技能実習生が農業分野で単純労働をやっているケースはもう何度も報じられています。本当に本国に帰ってその技術を生かした仕事をしているかと言えば、そうでないケースが多いと思います。今回、「熟練労働者」を入れると言っていますが、どう考えても、そこでの「熟練労働者」と呼んでいるのは技能実習生を終えた人達であり、何処まで行ってもやっている事は同じでしょう。

 

 私は農業分野での人手が足らない事を放置していいとは思っていません。今、やっているのは「単純労働者は入れない」という玄関口だけを綺麗にしておきながら、抜け道をあちこちに用意しているわけで、そういう制度設計が良くないと思っています。むしろ、「単純労働者を受け入れます。」と真正面からやる方が制度が複雑化せずいいはずですが、玄関口の見た目だけを維持するためにこういう特区をやる事には違和感が拭えません。


● PFIのコンセッション方式と指定管理
 PFI法におけるコンセッション方式では、民間事業者が運営権に基づき第三者に使用許可をすることが出来ないとなっています。何かと言うと、例えば港湾の運営を受けているPFI事業者が、外国からの観光客を受け入れるインバウンドのために、港湾でイベント等を行う第三者に使用許可を出す事が出来ず、当該PFI事業者が再度指定管理者にならなくてはならないという二度手間が生じています。

 

 これを提案したのは福岡市ですが、この件がとても負担になっているとの話を聞いています。これに取り組む事自体はとても大切な事ですけど、今回の特区法には「1年掛けて検討する」と書いてあるだけです。福岡市が問題提起したのは、昨年の秋です。法律が上がって来るのは来年の通常国会だとすると、提案してから1年半以上かかるわけです。「二度手間解消にこんなに時間が掛かるのはおかしい。」と指摘して、政府のお尻を叩きました。

 

● 介護ロボット

 本件は私がずっとしつこく追っている案件です。北九州市が国家戦略特区で特養におけるロボット活用による「1対3」要件の緩和を要望しました。簡単に言うと、特養職員1名+ロボットで4人の利用者に対応できるようにしてほしいという提案です。実は現時点で、北九州での介護ロボットの活用については特区で一定程度認められていますが、元々の提案のような経済的なインセンティブが盛り込まれたようなものとはなっていません。

 

 これは私が昨年の通常国会で何度も追った結果、1年前の地方創生特別委員会で当時の厚生労働政務官から以下のような答弁がありました。

 

【答弁】
こうした取り組みに加えまして、将来的には、基準の見直しによる対応も念頭に置いて、現場のニーズも踏まえ、介護ロボットの導入による介護職員の業務負担軽減や業務の効率化などへの効果検証を検討していくこととなってまいります。

 

厚生労働省としては、北九州市はロボット技術が進んでいるということは当然承知しております。そして、介護現場にロボット技術を導入すること、そういったことで、介護士の今の現状、不足している点、そして、ただ、人の命を預かるわけですから、その辺を十分考慮して、前向きに検討してまいりたいと思います。

 

 それを踏まえて、古屋厚生労働副大臣にフォローアップをしました。まず、「二十八年度補正予算に基づいて実証事業を行い、介護施設等で介護ロボットを活用したことによる利用者の生活の質の効果、またさらには介護従事者の業務の効率化や負担軽減の効果について評価を行う」と答弁があり、「この実証結果を踏まえまして、介護ロボットのさらなる導入と活用の促進に向けて、平成三十年度介護報酬改定等での評価を検討することとあわせて、開発と普及の好循環を実現させてまいりたい。」との事でした。来年度の報酬改定で何かをしてもらえそうです。常に丁寧で品があり、かつ芯がしっかりしている古屋副大臣に期待したいと思います。

 

● 工事現場での点検作業におけるロボット、ドローン活用

 私がいつも念頭に置いているのは、「経済的インセンティブ」です。上記の介護ロボットでも、導入したくなるようなインセンティブを折り込まないと意味がありません。時に政府は「やりたければどうぞ。今までの基準は見直しませんけど。」という回答をしてくる事があります。政府の案はそのインセンティブがあるのかどうか、というのはよく見ないと分からないのです。

 

 それとの関係で、北九州市が提案しているのは、ロボットによる橋梁・トンネル等の点検システム(ドローン等を活用した近接目視、打音検査)のルール作りをすることで、点検作業の負担軽減、コスト削減、作業者の安全性向上等を図るのみならず、高齢技術者の雇用機会拡大による人手不足解消を目指す事です。

 

 例えば、「ロボット等によって撮影された画像に基づき、点検技術者が近接目視判断を可能とする、あるいは人による近接目視が必要な箇所のスクリーニングを行う判断を可能とする。」、「ロボット等によって撮影された画像をパターン認識等の人工知能技術によって解析し、近接目視判断の代替とすることを可能とする。」、「ロボット等によって取得した打音音声、センサーデータを解析し、人による打音検査の代替とすることを可能とする。」といった内容です。なかなか面白い提案です。

 

 現時点での国土交通省の答弁は、現時点では技術が追い付いていないけど、試行実験をしている状態で、打音検査等の事前スクリーニングに使っていきたいというものでした。まだ、今の規制を緩和するところまでは行かず、経済的インセンティブが生じるような所までは行っていません。ただ、将来的に本件技術は日進月歩でしょうから、技術に制度が後れを取らないようにしたいと思います。

 

● 戸畑祇園大山笠の祭礼幕新調復元

 その後、スポーツ選手招聘の際の要件明確化・緩和について質問した後、最後、地方創生関係で地元の戸畑祇園大山笠の祭礼幕新調復元について質問しました。

 

 国指定重要無形民俗文化財であり、ユネスコの無形文化遺産にもなっています。現在、山笠の祭礼幕新調・復元をやっており、現在、西、中原の大山笠の事業が終わりました。今年度、来年度で東大山笠、平成31年度、32年度で天籟寺大山笠の新調・復元が予定されています。私が気にしているのは「スケジュール通りに国庫補助がやってもらえるのか。」という事です。時々、予算が少なくなると2年でやる所を3年とかに延長して単年度の予算負担を下げるという事があるのです。

 

 なので、そこを「きちんとやってくださいね。」と念押ししました。文化庁からは「引き続き最大限協力してまいりたい」との答弁がありました。現時点では100点満点でしょう。

 

 地方創生の枠内で、特区全体像の話、地元の話、きちんと取り上げさせていただきました。

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