治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ

衆議院議員おがた林太郎(福岡9区)が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。


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 予算委員会中はどうしてもブログのアップが疎かになります。ネタは山のように持っているので、また少しずつ書いていきたいと思います。

 

 さて、TPPの時以来、著作権にとても関心を持つようになりました。著作権の保護期間が50年から70年になる、という事や非親告罪化といったテーマが大きかったですね。

 

 よく政府は保護期間の延長で「クールジャパンに資する」という言い方をします。私から「例えば、きゃりーぱみゅぱみゅさんについて、彼女はまだ20代半ば。平均年齢まで生きると仮定してあと60年生きる。それから50年保護されると、現在の作品はあと110年保護される。それが70年になって、130年保護されることによって、きゃりーぱみゅぱみゅさんの創作活動に何の影響があるの?」とある政府関係者に聞いてみました。結論から言うと、目を丸くされました。ちょっと変な感じがするんですよね、この理屈。

 

 また、1966年に逝去された方については、昨年末で著作権が切れました。一昨年末には谷崎潤一郎さん、江戸川乱歩さん辺りが著作権が切れています。ウォルト・ディズニーさんについては1966年逝去ですが、日本の戦時加算(太平洋戦争から講和条約まで著作権が止められているので10年強加算)があるので、ちょっと事情が異なります。今後、三島由紀夫さんや川端康成さんが数年以内にこの部分に入ってきます。その間に日米交渉でどうなるかによって、この辺りは変わってくるので、若干の制度的不安定さの上にあるのが現状です。

 

 さて、先日、予算委員会第四分科会で「孤児著作物」について質問しました(ココ)。これは何かというと「誰が著作権を持っているのか、そもそも著作権が切れているのかどうかすら分からない著作物」だと思っていただければOKです。ある統計では、50年前の著作物で今でも使われているものは2%程度との事。しかし、現在使われていなくても、偶然発見された秀逸なものが出てきた時、それがどういう状況なのかが分からないと、使う事の訴訟リスクを抱えます。

 

 世界的に本件は問題になっていて、取り組みが進められてきています。日本でも文化庁は「裁定制度」というものを設けて、そういう孤児著作物を一定の条件を満たせば、文化庁長官の裁定の下で使っていいようにしています。とても楽しい歌まで作っておりまして、文化庁長官が一生懸命アピールしています(是非、見てください。宮田長官、頑張っています。)。歌にもありますが、このメロディ良いけど、この曲でデビューしたいけど作曲家が見つからない、この漫画面白いけど作者が見つからない、あの名シーン使いたいけど俳優が見つからない、そんな事への対応です。

 

 これはこれでとても良い制度なのですが、もっと活用を進めるべきだと思います。現在、一年での利用は50件弱まで増えて来ました。ただ、1件で大量の著作物が持ち込まれることもあるので、実際に裁定される著作物は年によって1000~数万まで分かれます。まだ、周知不足の所もあるでしょうから、もっと周知にも頑張ってほしいと思います。

 

 私から質問したのは、(1)文化庁にもヒューマンリソースの限界があるだろうから、信頼できる民間団体への委託は進めてはどうか、(2)この裁定制度は問題を本質的には解決しない、例えば、本当は著作権が切れているにもかかわらず「よく分からない」という理由で持ち込まれるものもある、そういうものに対して保証金を取るのは金銭的負担が重すぎるのではないか、この2点でした。

 

 いずれもそれなりに検討が進んでおり、私としては「きちんと見ているから、しっかりやってね。」というメッセージを発する意味合いでした。文化庁も分かってくれたと思います。

 

 なお、この孤児著作物への対応が著しく遅れている国があります。アメリカです。著作権ビジネスが盛んなため、そういうビジネスの影響を受けた議員が議会で反対しているのだと思います。本当は「日米通商交渉やるなら、孤児著作物の対策をやれと要求してはどうか。」と質問を用意していたのですが、これは時間切れでした。また追いたいと思います。

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