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月光FC2ピュア~「蒼月夜を越えて 」更新中


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Sun, November 01, 2009

girls' talk 5

テーマ:ピュアなままにV

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「生まれつき…香りがするの?」

ルナはちょっと訝しそうな表情をした。

「銀の月に入隊してから、私自身、レン閣下と話す機会が何度かあったけど、こんな香りを嗅いだことなんて一度もないわよ」

あたしは少し頬を染めながら、小さく言った。

「だって触れるか触れない程度の距離にならないと、分からないもの」

途端に、ルナは脱力した表情になりボソっと言った。

「ふーん。あんたたちも最後までいってないだけで、それまではしっかりと色々やってんのね」

「る、ルナ」

「全く色々と教えようとしたあたしが馬鹿みたい」

あたしは不機嫌そうな彼女を宥めるように慌てて言った。

「でも、ルナの『恋愛講座』は、いろいろと勉強になったよ」

それは心の底からの言葉だ。

彼女は、高級クリームや蜂蜜色のカプセルといった小道具だけではなく、女らしい官能的な仕草とか、また逆に小悪魔っぽい可愛さとか天使のような純粋さとか、用途別(男別)に使い分けてるんだもの。

毎日、紅色の手帳と睨めっこして、タイプ別男の落とし方の研究している成果もあるわ。
あたしには、とても真似できないけどー。

そんなことをしみじみと感心しているあたしに、ルナは少し腑に落ちない様子で口を開いた。

「でも、この香りって、男女間の雰囲気を自然に高めてくれる効果もあるのよね~。

あんたの言うことが本当なら、そんな魅惑的な香りの持ち主でしかも相手が好きな男で、何度もそういう雰囲気があったにも関わらず最後までいかないなんて、やっぱり、おかしいと思うのよねー。

あんたの天然さを差し引いても、最後までやることに引っ掛かりがあるとしか思えない。

まさかと思うけど、あんたが以前言ってたジュンとかいう、レン閣下に似ている彼のことがまだ心の中でひきずってたりとか、する?」

ルナの艶っぽい唇から意外な言葉が飛び出して、あたしは心臓がびくんと跳ね上がった。

まさか、今の会話の流れからして純先輩の名前が出てくるとは思わなかった。

ルナも最初は冗談っぽく言ったみたいだったけど、あたしの反応を見て、少し神妙な顔をして口を開きかけた。

その時、部屋の向こうから荒々しく廊下を踏みしめる足音が聞こえ、それはちょうど部屋の前で止まった。

やがて、扉の鍵を開ける音がガチャガチャと聞こえてくる。

あたしたちは、びっくりしたようにお互いに顔を見合わせ、同時に扉の方向へと振り仰いだ。
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Sun, October 25, 2009

girls' talk 4

テーマ:ピュアなままにV

注)これはGL要素を含む小説ではありません…。

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うわー、飲んじゃった。

途端に、ルナは険しい般若の表情から打って変わって、アリシアにも勝るとも劣らないような可憐な表情をしてみせた。しかも極上のスマイル付きで。

気に入った男の前でしか魅せない「薔薇」の微笑みを、それを受け取る位置に値しないあたしの前でしてみせるなんて、普段の彼女なら有り得ないことだ。同性の前での笑顔は、彼女曰く「勿体無い」らしい…。
瞬く間の彼女の豹変ぶりに、やっぱり、あの蜂蜜色のカプセルは妖しい薬だと改めて認識せざるを得ないっ!
彼女は、艶やかに咲く薔薇の微笑みで、腰にしなをつくりながらあたしにそっと身体をもたせかけてきた。

ちょ、ちょっと、何なの?一体。

あたしは口を開けようと息を吸い込んだ時、魅惑的な香りが鼻孔につく。

あれ?

この香りは。

包み込むように上品で繊細な香り。

ルナの、ぷるんとした艶のいい唇から甘い息と共に零れてくる。

なるほど。蜂蜜色のカプセルを噛むと、この香りが発せられるんだ。

その香りを上品に振りまきながら、彼女は女豹のようにしなやかに誘うように、上目遣いで微笑む。

なんだか、ルナがいつもより数倍可愛く思えてきて、頬が熱くなってきた。

確かに、この香りでルナに小悪魔的で艶かしい仕草で誘われたら、男だけでなく、女のあたしでさえ理性を揺さぶられそうだわ。

香りとの相乗効果でフラフラしそうになり、禁断の領域に飛び込みそうになるあたしが怖いっ!

ああ、理性を保たなければ。

小悪魔ルナの思うツボ。

これが違う香りなら、あたしはますます混乱してたかもしれないけど、

銀木犀の香りが逆にあたしを冷静に呼び覚ましてくれる。

だって、これはレン特有の香りだもの。

「駄目よ。ルナ。この香りは、逆に彼をしらけさせちゃうかも」

あたしの一言で、彼女は妖艶な表情から一変して、不機嫌そうに口を尖らせた。

「なんで?こんないい香りなのに?

あんたもその気になってたじゃんっ!」

…そういう誤解されるような発言は控えて欲しい。

ルナは、脱力感のある声音で後を続ける。

「折角、このあたし自ら、恋愛初心者のあんたの為に、『気に入った男を落とす恋愛講座初級編その壱』を体を張って実践してあげたのに、盛り下がるような発言は控えて欲しいわね。

このカプセル、高いのよー。

あんたのために貴重な一粒を無駄にしたのに、それをなんたる言い草。

人の好意を無にするなんて、サイテー」

それは単なる、ではなく過剰すぎる好意の押し売り。

誰も頼んでないのにありがた迷惑です。

とは、流石に彼女の前では口が避けても言えなくて、あたしは恐る恐る言った。

「だって、その蜂蜜色のカプセルの香りは、レンの香りと似ているもの」

すると、ルナは緑色の大きな瞳をさらに丸くした。

そして銀色の小さな容器を手にしながら感慨深げに言った。

「へ?レン閣下もこれを使っているの?最近売り出したばっかりなのに。

興味なさそうなのに、流行ものには結構敏感なんだ。

結構、やるわね。あの人」

「いや、そういう演出をしなくても、彼は生まれつき香りがする人なの」

あたしは慌てて訂正した。

後で彼女に鋭く突っ込まれることなども考えもせずに。


☆皆様、少しだけご無沙汰しております。

ずっと、ルナと音々のgirls' talkが続きそうですが、次回から少し展開が動きます。

引き続きまったり更新になりそうですが、宜しくお願いします。

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Sun, October 18, 2009

girls' talk 3

テーマ:ピュアなままにV

ルナは、あたしの反論など聞こえないみたいで、両腕を組みながら、しらっとした表情でこう言った。

「だから、あんたは、レン閣下より年上のくせしていつまでたっても子供扱いされるのよ。

前にもあんたに忠告したと思うけど、あの方はどういうわけか奇跡的にあんたの恋人の座にいるけど、その関係を長いこと持続させていくには、あんたも彼の恋人としての努力も必要よ。それにこの危うい状況だからこそより絆を深めなきゃ。

今度、会った時に絶対彼をモノにするのよっ!きっと精神的に落ち込んでる可能性が高いから、そんな苦しい状況の時にこそ、しっかりとあんたの愛で彼を深く包みこんであげるの。分かった?」

「ええっ、なんか、ルナ…話がすっかり飛躍しすぎ」

後半からすっかりと自分に酔っているルナに、あたしはおそるおそる口を挟むと、深緑の瞳できつく睨みすえられた。

彼女の鋭い視線に思わず萎縮してしまう。

ラウルといい、緑色の瞳の持ち主って、なんでこうも威圧的な人が多いのかしら。優しく可憐なアリシアも、ある意味、一番逆らえない人だったし。

「そんなことないわよ。あたしから見れば、必要な準備期間はとっくに終了しているのに、あんた達が焦れったすぎて苛々してくるの。

きっとね、レン閣下は待っていると思うのよ。あんたが精神的に大人になるのをね。あの人、忍耐力は人一倍凄そうだし。悪く言えば、押しが弱いということだけど」

ルナは、両腕を組みながらうんうんと納得しながら頷いた。

…確かにレンは我慢強いほうだと思う。その点だけ同意してしまうあたしがいる。

ルナは、嬉々とした表情でまくしたてる。

「だから、ここはね一気にあんたから畳み掛けてしまうの。

久しぶりに会う彼に、あんたが、意表を突いて色っぽく誘っちゃうのよ。きっと落ち込んでいる彼も嬉しさ倍増でますますあんたに夢中になるわ~」

「む、無理よ。あたし、そういうタイプじゃないし」

すると、ルナは分かってないという表情で首を吐息して首を振った。

「だからこそ余計に盛り上がるんじゃないの~。予想もしないあんたからの誘いに、レン閣下の見えない一面を発見することができるかもよ?きっと興奮しちゃうわ」

ルナは、まるでゲームを楽しんでるかのように、瞳をキラキラさせて鼻息を荒くしながら言い放つ。

ーあ、あんたが一番興奮しとるがな。

「あんたにいいものあげる。」

ルナは何故か上機嫌で、化粧台の引き出しから小さな銀色の陶器製の壷を出した。

見覚えるのあるそれに、あたしは少し目を見開く。

確か、以前彼女が自慢していた、対リセ捕獲用の高級クリームの入っている壷に似ている。

でも、あの時より少し大きめの容器だ。

彼女の手入れの行き届いた綺麗な指先で弾くように小さな蓋を開けると、そこには純白のクリーム…ではなく、蜂蜜色のカプセルが入っていた。

あたしはそれを見た途端、血の気を引く思いで恐る恐る口を開いた。

「い、いやよ。レンを薬で落とすなんて。あんたは平気でも、あたしにはできな…」

と、言い終わるか終わらないうちに、ルナは目をむいて、あたしの頬を両手で思い切りぶった。

あまりの痛さに、あたしは涙目で、じんじんする頬を片手で庇いながらルナを睨み返すと、彼女はますます苛立ちを隠せないように大きな口を開いた。

「ちょっと、あんた、あたしを侮辱する発言もいい加減にしなさいよ。

媚薬で男を落とそうとする行為なんて、悪魔に魂を打ったような女でしかやらないわよ。

これは薬でもなんでもなくて、恋愛を盛り上げるための演出につかうものであり、ちょっとした小道具の一つなの」

高級クリームといい、蜂蜜色のカプセルといい、ルナには色々切り札があるんだなーと感心している間に、彼女は蜂蜜色のカプセルを口の中に放り込んだ。


☆FC2サイトの読者の皆様、このシーンは何も言わずにご了承ください笑

さー、スケートを観るべ。

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