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こんにちは。

 

ミュージカル「パレード」大千秋楽より一週間半が経ちました。

 

こんなにも、こんなにも恵まれた、幸せな環境でお芝居ができた事に感謝の気持ちでいっぱいです。

最高のスタッフのみなさん、素晴らしい先輩キャストのみなさんとこの作品をつくらせていただいた事は私の誇りです。

 

終わってすぐに自分の日常に戻った事に実感が湧かないままで、逆にパレードの事が既に遠い夢のように思えます。

ですがその反面、心に触れてみるとすぐそこにはジョージアでの日々が深く刻まれている事に気付かされ、いとも簡単に気持ちが引き戻される自分もいます。

一生忘れる事のない、忘れてはならない大切な作品となりました。

 

 

メアリーとしてジョージアで生きた日々、絶対に忘れません。

 

メアリー...

初めて衣装を着た時、履かせていただいたその靴を見下ろしてとても不思議な気持ちになりました。

本当にいた女の子の人生を、ほんの少しだけど部分的に生きるという事が言葉では表現できない感覚で。

その不思議な気持ちは、毎回最後のシーンの前に鉛筆工場のセットの後ろを歩きながら出てスタンバイする時に蘇りました。

メアリー・フェイガンという女の子が見た空や、吸い込んだ空気、踏みしめた土を少しだけ感じる事が出来た気がして、いつも嬉しさと切なさが心の中で入り混じっていました。

 

ラストのレオさんの笑顔があまりに柔らかく、優しくて…。いつも暗転になった瞬間に切なさで胸がいっぱいになっていました。

そして最後の着替えで脱いだ衣装を見て、メアリーと離れてしまう事に嗚咽。


毎日、とても幸せな気持ちで舞台を努めさせていただきましたが、やはりのしかかるものはとても重く、大変な責任も感じていました。

レオ・フランクさんの事はもちろん、私は自分の人生の最後まで、メアリー・フェイガンという女の子をおもって生きていきます。

 

実在した子という点に置いても、いつもより役を客観視する時間が多くて。

だからこそ、メアリーは私にとってもサンシャインのような存在でした。きっとこれからも、ずっと私のサンシャインです。

 

 

レオ・フランク事件はあまりにも酷く、許せない事です。

そして大人の都合で色々と脚色されてしまったメアリーの存在もすごく切ない。

ひどすぎる現実に目を背けたくなったり、具合が悪くなって資料を読めなくなったりしたことも多々ありました。メアリーの恐怖を想像しただけで、身体に力が入らなくなるぐらいで、外にいても涙が止まらなくなる事もありました。

場面的には自分が演じる範囲外の事だったけれど、客観的な立場から実在した人を演じる上ではどうしても必要だったと思うし、彼女の事をちゃんと知る事にものすごく責任を感じていました。

 

メアリーは浮世離れしていて大人びていて目立って…とか色々言われていましたが、なんであれ普通の女の子。

いや、”普通”だったかどうかは関係ないですね。

普通が何かはわかりませんが、普通でも普通じゃなくても、

どんな子供も、とにかく子供は子供です。

更に、どんな人でも、人間は人間です。

 

そして悪は悪です。

 

大人が子供を傷つけるのはいけない。

人種差別はしてはいけない。

それだけの事なんです。

 

だからこそ、メアリーが大人たちにエンジェルと呼ばれるのを聞くたびに、どんな子供にも純粋にかけられるべきその言葉が都合よく使われている響きにいつも嫌悪感を感じました。

 

その大切な嫌悪感の為にも、とにかく飄々とメアリーとして生きようと心に決めていました。

だから、メアリーはすごくすごく楽しい役でした。

大好きな女の子です。

 

 

思いがまとまったらブログを書こう、と思っていましたが一向にまとまる気配もなく、メアリーへの想い中心に書いてしまっていますが...。

日本で差別の話を上演するにあたって...という話がたくさん繰り広げられたり、稽古のはじめの方で演出の森さんによって当時のアメリカ史についての勉強会を開いていただいたりもしましたが、幕が開いてから、観てくださったお客様が客観的な視点からではなく、とても近い距離で、同じ方向からこの作品を観てくださったのを感じられて凄く嬉しかったです。

 

 

比べ物にはならないかもしれませんが自分自身も子供の頃から、そして今でも差別を受けることはあります。

ハーフである事でバカにされたり、うまく自分の気持ちを表現できなかった時に「日本語が話せないの?」と言われたり、高校生の頃にはハーフだからとバイトの面接を受けさせてもらえなかったり。他にもたくさん。

だから役所としては直接訴える事はありませんでしたが、差別の残酷さを表現した作品に出られて、良かったです。

この世から差別が消える日が来ることを心から願います。

 

 

どうして?という悔しさに胸が締め付けられる時間をカンパニー全員でたくさん過ごしました。苦しい時間を実際に舞台上で生きなければならなかったみなさんの気持ち...それは想像を絶するものだったと思います。

私たちの日常からはかけ離れた時代、場所、人々。だけどそれは現実であり、今でも起こりうる悲劇です。

 

稽古場では、本当にみんなが泣きながらシーンをつくり、見守っていました。

でもその反動からか、こんなに笑いの絶えない稽古場は初めてかもしれないというぐらい楽しくて幸せな日々でした!

 

 

パレードに携わった全ての皆さま、そして何より、初日から大千秋楽まで支え応援してくださったお客様、本当にどうもありがとうございました。

 

 

This Is Not Over Yet.

この物語が、今後もずっと語り継がれていきますように。

 

 

 

 

感謝を込めて。

 

 

 

 

 

莉奈

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