レビュー:夢をみてるみたいに | りぅログ

レビュー:夢をみてるみたいに

崎谷はるひ 著 ルチル文庫

夢をみてるみたいに (幻冬舎ルチル文庫)/崎谷 はるひ
¥560
Amazon.co.jp

自分の本棚写真を見て ルチル版が新装ものだと気付きました。
下段に新書版 映ってた(笑)


せらさんの表紙素敵ですよねぇ
せらさんのこの作品の表紙の製作過程がまるっとHPで公開されてます。
絵の書き方を全く知らないので凄く面白かったです。


http://serassa.catfood.jp/
TOP→ 下のメニューから GALLERY で作品が出てきます。


でで あらすじ
未来美紀は大手総合アパレルメーカー勤務。入社面接の時、ゲイだと公言した未来を受け入れてくれた職場で、先輩からもかわいがられている。そんな 未来は社長令息の嘉島弓彦が苦手。二十歳の大学生で、二つ年下の弓彦はキスだのハグだの、やたらと未来にかまってくる。スキンシップ過多な弓彦に戸惑う未 来。ある日、弓彦から本気で口説かれ…。



と言う感じ


一言で言うと
カッコイイ女と女々しい男(但し攻め以外)の話

という感想でした。






ここからネタバレです

改行していますので、ずずずずいっと

































前提として未来には片思いの相手が居ます。
社内でデキると評判の超ハンサムな男この男を未来が好きになった理由が
恩人と同じ香水(泣いて姿分らず)だから というもの

で 何故かちょっかいかけてくる社長の息子(イケメン大学生)


まぁここまで書いたら ほぼ全員が分ると思いますが

恩人は実はこの息子でした~という


な、なんという分り易い。超王道です(笑)


なんだろう・・・どう言ったらいいんだろうか・・・
こんな作品をはるひんで読むと思わなかったです(苦笑)



この作品で1番素敵だなぁと思ったのは
働いてる女性達がカッコよくて男前だってこと。

未来の職場はアパレル業界だけあって管理職でも女の人が出てきます。
大企業なので高学歴 
ゲイをカミングアウトした未来を甘やかしたり差別せずちゃんと仕事する相手として認めてる。


颯爽としてて大人で、さっぱりとしてて 理想なんだろうけどほんと素敵だった。


それに引き換え男ったら・・・
と上手い事 悪役が悪くひきたつように書かれてます。
そこはさすがはるひん この悪役本気でイラッとするので。


まぁ 読んで損した!とは思わないです。
話はまとまってるし 年上受け ですし。

ボンボンが攻めのお話というオファーでコレを書いたはるひんはスゴイと思う。
確かに高校から広いマンションに1人暮らしな設定だけど
ほとんど漂わないお金持ち臭(笑)



ちゃんと(?)受けの初めての経験 も段階を踏んでいくのでHも薄くない。
ただ すんごい印象に残るか、と言われるとううん・・・という
本の薄さもあるかもしれないなぁ。



この作品文庫化の際にかなりカットしてるらしいのでそれ補完したらもっとギリギリした話かな?いやそれはない(笑)

重たい話を読み続けて ちょっと軽めのはるひんを読みたくなった時にお勧めです。
こんなに軽めのお話も書くんだ、と意外に思った作品でした