ものづくりの仕事をしている関係上、
普段自分が買い物をする際は、
その品物が本当に“いいもの”であるのか、
じっくり観察する癖がついています。
質感やつくり、耐久性、デザイン、
そしてそれに見合った価格なのか?等々、
じっくり観察します。
それなりにバランスの取れた“いいもの”であれば、
必ず売れているか?というと、必ずしもとは限りません。
ニーズが無ければいくら“いいもの”であっても
売れないのは当然ですが、ニーズがあるのにも関わらず、
品質や価格が勝っているにも関わらず、
売れていないケースを多々見かけます。
具体的なケースを申し上げたいのは山々なんですが、
営業妨害になってはいけないので、
ここではお口チャックします。
明らかに優れたものなのに、
なぜそっちが売れないのか?
理由は単純。
その“良さ”が消費者に伝わっていないからです。
またその会社のネームバリューの問題もあります。
せっかくいい仕事をしているのに、
会社のネームバリューの弱さと、
情報の発信力の弱さで、負けてしまうのです。
インターネットの普及によって、
消費者の目はどんどん肥えてきたとはいうものの、
やはりブランドが持つ安心感の影響力は絶大です。
ネームバリューの無い会社が、
いくら実直に優れた商品開発に力を注でも、
それを確実に消費者に伝達するところまで力を注がないと、
宝の持ち腐れに終わってしまいます。
また、優れたものを確実に伝達出来れば売れるか?
というとそう単純でもありません。
我々の経験から申し上げると、
伝達に時間がかかる商品はダメです。
パッと見て、簡単に伝わる商品じゃないと、
ダメなんです。
これも伝達に深く関わってくる部分です。
本心では、伝えることを無視して、
“本当に良いもの”を追及したいのですが、
結局伝わらない商品であれば売れませんので、
売れなければゴミになってしまいます。
我々が商品企画の際に非常に悩むのは、
「実際使用するなら絶対にこっちの方がいいのだけど、
きっと売れるのはこっちの仕様だよね…。」
といった時、どっちを選択するべきなのか?です。
いいものを作りたい。
でも、売れなきゃ意味が無い。
でも、売れさえすればそれでいいのか?
う~ん…。
それならこの商品の開発は止めよう…。
というケースも多々あります。
今この商品をこの価格で開発すれば、
売れることは分かっているけど…
本当にそれに手を出しちゃっていいんですか?
後悔しませんか?
我々の仕事は、こんな葛藤との戦いです。
売れる=ニーズがある
ニーズがある=消費者に求められている
消費者の期待に答える=準備する
普通に考えれば準備することが正解なのかもしれませんが、
自分達が“いい”と思わないものであれば、
ニーズがあっても準備しない。
そんなスタンスをこれからも崩さずにいきたいと思います。
い、いつまで続けられるのだろうか…。
背に腹は変えられない…。
そんな時が来てしまうのだろうか…。
が、頑張りまふ!



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