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なお、その他の小説等はりきりきの物です。w


コメントは悪用HPへの誘いの書き込みがありますので、

こちらでお預かりしてからアップします。 ご了承くださいです。(`・ω・´)ゞ


テーマ:


約4年ぶりの更新となりますこのブログ。

みなさんはいかがされていましたでしょうか?w

とりあえず自分は生きてます、りきりきです。('◇')ゞ


前回の更新を終えてからいろいろあったのですが、今見直してみると死亡フラグ的に更新が終わっていて、自分でも「マジこの人死んだんじゃね?w」ぐらいの気持ちでしたが、なんとかしぶとく生きています。w




さて、今回約4年ぶりのプチ復活となる訳ですが、ブログの内容はぶっちゃけただの宣伝です!w

宣伝と言うか、感想ですかね?



・・・と言う訳で久々の更新のネタはこちら!




東京公演


最強の一人芝居フェスティバル

「INDEPENDENT」3rd Season Selection

東京公演(7/21~24) ~花まる学習会 王子小劇場~



つい先日行われました一人芝居を観てきた感想を書き綴りたいと思いまして、久々の更新となりました。


自分は芝居を2~3回くらいしか観たことがなく、しかも今回のような一人芝居は初めて観ましたので、大した感想は述べられないとは思います。

しかし、いち観客としてとても良い作品を沢山観させて頂きましたので、ここにお礼の意味も込めて感想を述べたいと加筆します。



また、このINDEPENDENT公演はこの後、福岡(8/6~7)札幌(8/20~21)三重(8/27~28)沖縄(9/3~4)と続きますので、これから観られますよー!と言う方は、ここから先は完全なネタバレになりますのでご注意してください。







私が観た作品は、東京公演で行われました18時からのブロックからこちらの4作品となります。


g「わたしの未来」2012年初演/本拠地:大阪

出演:西原希蓉美(満月動物園)×演出脚本:戒田竜治(満月動物園)


c「DANCE BURRN」2014年初演/本拠地:大阪

出演:河口仁(シアターシンクタンク万化)×脚本:二郎松田(カヨコの大発明)×演出:福谷圭祐(匿名劇壇)


b「如水(じょすい)」2015年初演/本拠地:名古屋

出演:おぐりまさこ(空宙空地)×脚本演出:関戸哲也(スクイジーズ/空宙空地)


d「チンピラ B」2014年初演/本拠地:大阪

出演・脚本・演出:隈本晃俊(未来探偵社)



・・・という4作品を観させて頂きました。

詳しい作品のあらすじと他の6作品のリストはこちらから ご参照ください。





そんな訳でここから作品のネタバレになります!



また、この感想はあくまで私個人の素人感想ですし、基本どんな物の感想も自分は辛目に評価していますので、各作品、出演者、脚本家、演出家のファンの方からのお叱りを買うかもしれない事を先にお伝え致します。




では1作品目と行きたいのですが、g「わたしの未来」は出演者が私の知り合いと言う事もありまして。

なのでかなり辛目の感想を致しますので、最後に感想を述べます。^^;

ですので、まずは2作品目「DANCE BURRN」から。




★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


c「DANCE BURRN」2014年初演/本拠地:大阪

出演:河口仁(シアターシンクタンク万化)×脚本:二郎松田(カヨコの大発明)×演出:福谷圭祐(匿名劇壇)


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆



あらすじ
「主に演劇のチラシデザインを生業とするその男は紙の上のデザインに夢中で、生活におけるレイアウトは破綻している。

今日も彼女からの電話をかわしながら、まだタイトルしか存在しない作品の中身を夢想しデザインを考える。

やがて彼の部屋には夢想した演劇作品が立ち現れ…。


演劇界にありがちな風景を紹介しながら、創作のイマジネーションを描くエンターテイメントコメディ」


ぶっちゃけ、この4作品の中では1番ノーマークの作品でした。w

しかし、公演が始まってからの演技のテンポの良さからすぐにその世界に引き込まれました!

おおざっぱに話すとあらすじにあるようにコメディー、つまり笑いを呼び起こす作品でして、観客のざわめきや笑い声といったその場での反応は4作品中1番の作品でした。


演技始めはあまり動きもなく淡々と演劇界(主に制作側)の裏話を語るのですが、そこから主人公への仕事の依頼を境に、男のインスピレーションが段々とヒートアップし、独特の熱狂が始まります。


その途中でUSJに行く約束をしていた彼女からの電話があり、その都度男は現実世界に引き戻されますが、依頼仕事の作業?に没頭すると男の妄想が始まり、ダンスを踊ったり歌を歌ったり、演劇の中で演劇を行ったりもします。w

その妄想と現実の境界線が、物語が進むにつれて見分けがつかなくなって行く男の行く末に終始笑いは止まりませんでした。


その演技をされている河口氏の表情が、神妙、恍惚、そして激高と、動と静が入り混じって大変スピーディー。

声の通りも良く、また会場を右に左にと観客の視線を捉える手法としては飽きさせず、それがまた物語のスピード感、つまり題名である「DANCE BURRN」に繋がるのです!


自分も玉にあるのですが、自分の好きな趣味や何か事柄を考えていると、その想像が頭の中の世界を埋め尽くして爆発する、傍から見ると恥ずかしい、多分誰しもが1度は経験したことのあるだろうその感覚。w

それを表現したのがこの作品の全てと言っても過言ではないかと。

思春期の頃、好きな異性を想ってあれよこれよと妄想する感覚。 それに近いかもですね。w


そして小道具の使い方が上手い!

舞台としては男の仕事場である小部屋の一室なのですが、彼の妄想が始まると壁に垂れ下がるチラシは男を助ける影の人物のマスクとなり、キャスター付きの椅子は口説き落として一緒にダンスを踊る素敵な女性や、別の妄想では魔物に傷を負わされて行き倒れる父親に早変わりっ!

手にする定規は父の敵を討つ為の武器となり、正に一瞬で色んな世界を観せる演出の手助けとなりました。


秀逸だったのが、とある妄想から現実へと戻る際の一言。w

厨二病とも言える妄想世界で恍惚に浸る男が、彼女からのしつこい呼び鈴に苛立ちを感じながらも駆け寄ったその場で思わず蹴とばした椅子に向かって一言。


「とうさんっ!!」


いやいや、それただの椅子だから!と、こちらも思わず笑いながら突っ込んでしまいました。w

何かこの一言がこの演劇の全てだったように私には感じました。w



演技者、脚本家、そして演出家の3人の知恵と努力が合わさって仕上がりはとても良かったと思いました。

しかし、最後の落ちがちょっと理解が出来ませんでした。


最後の落ちは約束していた彼女が、約束を守らず挙句に馬頭を浴びせられた腹いせに、男の仕事場に火をつけて殺して?(そこまでの表現はありませんでしたが。)終わりです。

ここまで笑いとそのスピード感ある動きで観客を引き付けたのに、落ちがちょっと暗く後味の悪い、いわゆるブラックジョーク的に締めたのが分かりませんでした。


どうせなら妄想が固まり仕事が完成直前にキャンセルが入り、また彼女からの別れ話が出て男は全てを失う・・・の方が落ちとしてはスッキリしたのでは?と思いました。

もしかしたらその終わり方だと王道過ぎるので、裏をかいてこの様な終わり方にしたのかもしれませんね?



そんな訳で点数をつけるならこんな感じです。


演技:10点、脚本:8点、演出:10点、計28/30点。と私は評価しました。


演技は河口氏の感情の高揚感の表れ、スピーディーに手足を伸ばし広げる大きな動き、合間にある間の取り方がとても良かったです。

動きもきびきびしていて物語に良く合い、1つ1つの動作がしっかりしていました。

若い見た目(実は私と3つしか変わらない!w)に演技の甘さを見受けられるかと初めは思いましたが、見事に裏切られました。


演出も小道具やダンスにあった音楽を使用し、場を盛り上げる世界観が凄く整っていました。

むしろ河口氏の演技が上手な為、その実力をより引き出す為の演出の苦労がうかがえました。


脚本は出だしから終わり間際までの、観客を休ませない一気な流れがとても良かったのですが、個人的には最後の締めが後味悪く、観終わった時の充実感を悦から鬱にしてしまっていたのがとても残念でした。








次は3作品目。


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


b「如水(じょすい)」2015年初演/本拠地:名古屋

出演:おぐりまさこ(空宙空地)×脚本演出:関戸哲也(スクイジーズ/空宙空地)


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆



あらすじ

「桜並木で梅の方が好きだと言った君。

夏の予感に海に行こうと口にはするけどやっぱり吐く息白い秋を迎え子供の夜食の鍋焼きうどんをつまみ食いする冬の夜。

ぐるぐるまわるわたしだけの四季折々。 それが、流れていく。

かたわらにはいつもあの温もりがあったのに。

気付いた瞬間、わたしは娘に…。


認知症を患った母、それを見守る娘の哀感すべてが心を掴んで離さない」



こちらの作品は演劇公開前の出演者紹介放送で軽く前情報を仕入れていたので、サクッと作品の世界に入れました。

何でも、出演するおぐり氏の一人二役(正確には三役?)が見ものだとINDEPENDENTの相内プロディーサーが押していましたので。


そんな感じでサクッと前情報を仕入れていただけに少し期待をしていたのですが・・・、その期待は大きく崩されましたっ!!

先に言ってしまえば、この4作品の中で断トツと言って良い程の出来栄えでした!!

1つ前の「DANCE BURRN」ももう1度観てみたいとは思いますが、こちらの「如水(じょすい)」は万人に観てもらいたい!と本気で思った一作でした!



認知症を患った母を自らの手で毒殺してしまいましたと冒頭に独白する娘。

そしてチャイムの音と共に演出場面とおぐり氏の演ずる「人物」が変わるのですが、その変わりようが秀逸で、同じ服を着た同じ人物なのに全てが違う。

30分という短い時間に着替えもしないのに見える世界が、時間が、そして想いの全てが「見えないのに見える」、正に魅せされた作品でした・・・。



冒頭は娘の独白後、認知症を患う前の母の様子へと場面が進みます。

その母は警戒心が強く、また自身の学の無さの負い目からか、対人関係には声を荒げながら力強く当たる。

そして認知症発症の前触れか、くだらない事柄を何度も話繰り返す。(実はこの場面も後半への伏線だったのですが。)

そんなまだ母が「母」だった頃から描き始めます。


物語はチャイムと共に変わり、同じやり取りを繰り返す事となるのだが、おぐり氏の演ずる母は一瞬へ老婆と変わり、つい先ほどと同じやり取りをしていたおぐり氏なのに、その受け答えする反応は弱々しく一気に老け込め、表情は脱力し目が虚ろ、頬は痩せこけ徘徊するその姿に、一瞬にして彼女(母)の時が数十年も飛んだかのように錯覚しました・・・。


場面展開は過去の母の姿、現在(殺す直前)の母、そして合間に娘の独白と流れ、その度に過去の母は若返り、追憶を描く展開となります。


その過程で語られる、タイトルにもなっている如水の意味。

そして酒飲みで仕事もまともにしないぐうたらな夫への葛藤と、その裏に隠された深く、長い時間を掛けた愛。

その1つ1つの母の想いが時をさかのぼるごとに描かれ、徐々に現在の母が徘徊する意味を暴いて行く・・・。


その集大成と言える終劇間際のプロポーズシーン。

そこで全てのピースがガッチリ合わさります。


何故、娘は母を殺すのに毒殺を選んでしまったのか。

何故、母は苦くも不味い毒をあえて飲んだのか。

そして人を愛するという行為は、何故他者に、そして自らに罪を犯させるのか・・・。


その答えの在り方の1つに、締めとなる場面で老婆となった母が、スポットライトに照らされながらゆっくりと毒薬をすする姿に描かれていた気がしました。




そんな如水。

観終わってもう一週間経ちますが、細部まで思い出されるぐらい重厚で悲しく、とても深みのある良作品でしたっ!!

是非、機会があればもう1度観たいとこころから思えた素晴らしい作品でした!!


採点をつけるのはもちろん全ての作品に対して大変恐縮なのですが、不肖りきりきが付けた採点は・・・。


演技:10点、脚本:10点、演出:10点の、30点満点で文句の付けようがありませんでしたっ!!(T_T)


同じ人物がメイクで見た目が変わるのはテレビでもリアルの女性(w)でも知っているのですが、容姿も分からないのに姿勢や表情、声のトーン、力の加減と言った人間が持つ五感をフルに使えばこれだけの変わり身が出来るのを初めて知りました!

公演後、少しだけおぐり氏とお話しましたが、地の彼女の性格が演技中に醸し出されていなかった点は、良い意味で役者だなと感心しました。


脚本も見事で、特に徘徊と如水の名の意味が色々な場面での伏線となっており、他の3作品と比べても同じ30分とは思えない物語の時間の進みの速さ(逆に言うと実際の時間の流れの遅さ)を感じさせられました。


私が一人芝居とは一体何か?と考えた時、「見えないものを見せる」ものだと考えました。

そういった意味では演出も見事で、小道具となる物は私が覚えているだけで(演出上の効果のある)安物そうな小さな4つ足のテーブル1つじゃなかったでしょうか?

他には何もなく(多分音響効果や音楽も無かったかと?)、毒を飲む入れ物すらもおぐり氏の手元には無く、それら全てを無くす事で対面する人物や小物(なごやんとか。w)を逆に「見せる」ことに成功したと思いました。


本当にもう1度観てみたい。

そんな重いテーマながらも実に面白かった作品でした!!






そして順番では最後となる4作品目。



★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


d「チンピラ B」2014年初演/本拠地:大阪

出演・脚本・演出:隈本晃俊(未来探偵社)


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆



あらすじ

「大阪ローカルの深夜ドラマ「ヒットマン鮫」出番待ちの控室。

ベテラン俳優沼田のもとに、東京から呼ばれた若手俳優星野がやって来る。

やる気を感じられない彼に、沼田はどうでもいい昔話・おもしろくもない武勇伝・薄っぺらい演技論を語るがまるで響く様子が無い…。


大阪のベテラン俳優、隈本晃俊が実体験を元に書下ろし自ら演じる。確かな演技に裏打ちされた、俳優魂の咆哮と悲哀」



こちらも事前放送で多少紹介されており、その中で相内プロデューサーが「私たち演劇に携わるものとしては面白い」とのようなニュアンスで語られていた作品。

その通りで、正直に言ってしまえば「ただのサラリーマン」の自分としては、その世界感に強く惹かれる事はありませんでした。


他の作品とどうしても比較してしまうのですが、2作目の「DANCE BURRN」と同じく部屋の一室での話なのですが、妄想世界の様な場面展開も無く、かと言って「如水」の様に時間経過もありません。


良く言って演劇団員裏話として、これだけの熱意と努力、そして苦労があるのだという事を演劇として観せた作品で、悪く言うと淡々と現実世界の厳しさを観せられるだけの作品でした。



物語は控室。

そこで出番待ちをする主人公「沼田(隈本氏)」と若手俳優の星野。

彼らの今回の役柄はチンピラ役のBとA。

星野の役は沼田の兄貴ではあるが、セリフも無く1カットで死ぬ死体役A。


一方、 一言ながらもセリフがあり、そのセリフをどう表現しようかと声のトーンや体躯を改め、何度もセリフを連呼するチンピラBの沼田。

彼らの差は、年齢、実年数(実績ではない。)、そして熱意と、差は歴然・・・と星野を見て感じ取った沼田は、死体役というものにも演じる魂がある事を説いていく。


その中で普段抑制された思いからか、年下である星野に対して横柄になっていくのだが、二人の知り合いであるプロデューサーの登場によって立場は逆転・・・。

横柄だった様子は何処へやら。 バックにプロデューサーの姿が見える星野に、沼田は手のひらを返して媚びる姿は正にチンピラB。


しかし、自身の持つ演劇への熱意と、同じく自分だけが持つ死体と言えど物語の冒頭を飾ったプライドに、沼田の口は塞がらない。

そんな熱意溢れる出番待ちの沼田の元に、遠くから近寄るプロデューサーから出番の声が・・・。




・・・と、きっと楽屋ではこんな裏模様が毎日行われているのでしょう、と私自身も想像はしたことはありますが、実際もこんなものだよ、と沼田を演ずる隈本氏の実体験を元に脚本された、ある意味ドキュメンタリーでした。


そんな訳で、冒頭にも話しましたが「ただのサラリーマン」である私にはこの世界はなかなか・・・。^^;

むしろ一人芝居とは何か?である「見えないものを見せる」その技量を評価したいと思います。


この作品はチンピラB役である沼田が、若手俳優である星野や恩義のあるプロデューサーとの掛け合いがメインの物語であり、その掛け合いはとても上手で、一人芝居なのですが終始誰かと話しているその様子は、常にその先にいる人物を形作っていました。


しかし、チンピラBである沼田が地の隈本氏とかぶって見えたのは、お話すらしていない自分には分かりかねます。

声のドスが効いて良い渋さを持っており、むしろ大物(この脚本で言うならドンとか?)役やファンタジーのボスや魔王役とか似合いそうです。 年齢も相まって。 ガタイもいいですし!(´・ω・`)

配役を変えれば、また違った隈本氏の演技が観れそうでした。



そんな訳で評価です。


演技:7点(地でこなしていないのなら評価は8点。)、脚本:6点、演出:8点の計21/30点です。


あくまで私の個人的評価ですが、他の3作品と比べ観る人を選んでしまう脚本が勿体ないです。

今回、東京公演は満員でしたが、この中で純粋に演技が好きな人、演技者の演技を観に来た人、演劇者の裏方話を知って人が幾人いたかを考えると、万人受けしないであろう点はマイナスでした。


まして一部の人には受ける作品だとしても、作品の性質上大笑いを醸し出す「DANCE BURRN」や、悲しく苦しくも感動を与えた「如水」と比べると、物語の流れに変化も重みも無く(むしろそれが狙いなのかも?と、あらすじからも読み取れますが。)、「結局俺を奮い立たせるのは自分だけだぜ!」みたいな、彼と同じ立場や状況を知らないと共感がし辛いという、窓口の狭い作品なのは否めなかったのではないでしょうか?


演技に関しては見えない相手との掛け合いをしっかりと見せていたので技量は高いと思いますが、もっと別の物語の方が隈本氏の演技をより観せられたのではないでしょうか?


演出は元々チンピラBのモデルがいらっしゃるようなので、それにまつわる人物像(人間らしさ、臭さ)がちゃんと描かれていましたので、「あー、いるいる! こんな人!」みたいに、演劇を観ているのではなく裏方の日常をその場で一緒に見ている(沼田、星野と一緒に控室にいる感じ。)を表現出来ていましたので良かったと思いました。







さて、最後になりましたのは、私の知り合いでもある西原氏の演劇です。(´・ω・`)




★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


g「わたしの未来」2012年初演/本拠地:大阪

出演:西原希蓉美(満月動物園)×演出脚本:戒田竜治(満月動物園)


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆



あらすじ

「女は恋人の犯した罪について法廷で証言する。

一言では言い尽くせない想いが、法廷に響く。

女には、恋人の罪の重さは分からない。ただ、二人の間のことを正直に伝えることしかできない。

たとえその罪がどんなに重くとも、どれほど人を困らせたのだとしても、恋人への想いは変わることがない。

女はそれだけを証言していく。


劇中に歌を織り交ぜた純愛法廷劇」


今回、西原氏を良く知っているだけに、どの様な感想を述べようか、正直1番悩んだ作品ではありました。

しかし、身内(この場合では知り合いも含みます。)には厳しい私。

評価は他の3作品と比べてより厳しく採点したいと思います!




始まりは主人公である吉崎葵の歌語りから始まります。

法廷の中で、証言ではなく歌を歌う彼女。

裁判官に問い正された彼女は、こう述べる。


「私とハル君の関係は、歌でしか証言出来ないのです!」

そして語り始める自分と男の関係を・・・。



(間違っていた場合は訂正をお知らせ下さい。 一字一句は流石に覚えてなくて・・・。)

そう表明した彼女は、彼との出会いとの思い出を振り返る。

学校で知り合いお互い不器用ながらも惹かれあった二人は、卒業後に再会し付き合うようになっていく。


しかし、恋人同士となった二人に悲劇が舞い落ちる・・・。


崖下転落による重度の身体障害者となった男、ハル。

それに至る経過をただ見守る事しか出来なかった女、葵。

彼らの間に交わされた沢山の言葉は、ハルが全身不随となった今となっては二度と交わされる事が無いと思われた。


だが、自らの懸命な介護、そして何か彼との意思疎通を図る方法はないかと模索した結果、葵は一つの明かりを見つけた。

それは辛うじて動くようになった左手でパソコンを操作しての音声入力だった。


肉声は聞こえど、ハルの声は聴けるようになった葵は、抱きかかえていた悲しみを捨ててこころを晴れやかにしていく。

それに釣られハルも照れ隠しなのか、ツンとしながらも葵の瞳を見つめ返す。

そんな二人は、そこに新たな世界と未来を見つけたのだった。



しかし、世界は残酷で冷酷だった。

そこに産み出された新たなる別世界を否定するかのように落とし始める・・・。



「壊死による両足の切断、それに続く両腕の切断宣告」

それが二人が時を重ね育てた行く末だった。



新たな希望を胸に、迷走の果てで見つけたハルとの新たな世界。

その世界が崩れていく。

嘆く葵。 見つめる事しか出来ないハル。

そんな肩を震わせる彼女に、ハルは以前から葵と共に続けて来ていた歌の完成を急がせる。



時は過ぎ、紅葉のあざやかな葉がヒラリゆれ落ちる頃。

歌の完成と共に世界は閉ざされた。



・・・しかし、終わった訳ではない。

葵の手にはハルの残した歌があった。

その歌を聞けば、彼女はいつでもハルと話が出来た。

そして歌と共に彼に触れれば、そのオトは葵の胸に二人の世界を無限に観せた。


「そのオトがあれば言葉はいらない。 そばに彼が居るのなら」


ただ一つ、葵には気になる事があった。

「誕生日を楽しみに」

それはハルと交わした最後の会話。

『意味は分からない。 でもきっと何かあるっ!』

そんな確信めいた「わたしの未来」に、葵は胸の高まりを抑えきれず歓喜の声を高らげる。




・・・そして時は更に過ぎ「わたしの未来」はその日を迎えた。



「誕生日を楽しみに」

そう告げるハルに問い糾したあの日。

彼は最後の内緒やと、理由を語る事は結局なかった。

だが、その日を迎えた葵の足は、いつも以上に胸を高らせ前へ進ませた。


するとどうだろう。 家の外に出た葵の耳に、ハルと二人で作り上げたあの歌が、オトが、想いが、どこもかしこもからと溢れていた。

街の片隅から。 店先にあるラジオから。 ご近所から見えるテレビからも。

それこそ音を吐き出す全ての存在が、ハルと共に作ったあの歌を歌い出していた。

その歌は街だけでなく、市を、国を、そして全世界をも飲み込んでいた。


プログラミング技術者であったハルは、自分に残された僅かな時間を使い、全世界を二人の世界へと飲み込んだのだった。

「お前との未来はまだまだ続く」

まるでハルが葵にそう語るように。



 

女には、恋人の罪の重さは分からない。

ただ、二人の間のことを正直に伝えることしかできない。

たとえその罪がどんなに重くとも、どれほど人を困らせたのだとしても、恋人への想いは変わることがない。


だからこそ、法廷で葵は歌う。

それこそが、私の証言であり「わたしの未来」だから・・・。





・・・とまぁ、大分私が観た主観と思い込みが含まれている気がしないでもないですが、大筋は合っていると思います。^^;

そんな「わたしの未来」ですが、早速評価をしたいと思います。






演技:7点、脚本:6点、演出:7点。 計20/30点としたいと思います。(かなり厳しめです!)


まず演技。

元々知り合いである西原氏ですが、熱意は大変あると思いました。

当然歌も上手く(この点はフォローしますが、彼女は大阪公演前から喉の不調を訴えており、万全の体調ではなかったので、もし今回の演劇を観てその点が気になされた方は彼女の体調不良面を考慮してあげてください。)、全体的に表現力はありました。


しかし彼女の地の面を多少なりも知っているだけに、逆に西原氏>葵の構図をなかなか崩せませんでした。

この後に観ました「如水」を演じたおぐり氏は当然初対面でしたが、それでも公演後に話した彼女と演技をしていた彼女とでは印象は全く違っていました。

その点を考えると、「西原希蓉美」と言う殻から「吉崎葵」は抜け出せていなかった気がしました。


当然、葵と西原氏にも共通点がありその姿が被る場面もありますが、西原氏ならこう話したりあんな表情をするんだろうな?という、私の想像の範囲内で収まり、葵はこんな表情をするんだ、というような発見は無く、演出者としての力不足を正直感じました。


他にも無駄な動きが多くあると感じました。

これは演出とも繋がるのですが、実際の法廷(テレビでもいいですが。)見たのなら分かるのですが、法廷では裁判室の中心に証言台(証言席)というものがあり、本来そこから動いてはいけません。

それなのにハルとの証言をする葵はあちらこちらへと移動しまくり。


証言をするに当たって二人の過去を表す時系列を、私達観客に映像として観せるのであれば、「如水」のような場面展開のきっかけであるチャイムのような物を使用しても良かったし、それこそスポットライトで現在と過去を分けられる観せ方が欲しかったでした。

そのような場面展開が無かったので、「今、法廷で葵が証言している」のか、それとも「こころの中でハルとの思い出を振り返るように語っている」のかの判断が付きませんでした。


実際の法廷では歌を歌う事すら許されない・・・と言ってしまうと物語の根本が崩れてしまうので、そこは許容範囲と済まされますが、証言台を出て動き回るのを呼び止められないのはリアリティーとしては低いと思いました。


また葵がハルのオトを聴く場面でのライトの演出。

これも正直技に走った感が否めなかったでした。

「わたしの未来」を他の会場で観られた人の感想の中に、ライトの演出は紅葉とあったのですが、もしかしたら東京公演では会場設備の関係で使用出来なかったのか、もしくは演出を変更したのか、白い色のまるでミラーボールを光らせた効果のライティングがされていました。


しかし、それによって逆に西原氏の演技が言葉でハルのオトを語るだけ(多少の動きはあります。)で、彼女自身の動きでそれを表現するのをセーブしてしまっていた感じがしました。


「DANCE BURRN」では演出上音楽は必要でしたし、かといって「如水」では要所要所のスポットライトだけで場面展開を表現していました。

それら2作品と比べると「わたしの未来」でのライティングは演出と言うより技として使用した演出家のドヤ顔が目に浮かびました。(実際は演出家の戒田氏とは挨拶程度しか対面していないので大変失礼な表現ではありますが。)


そして1番の問題点である脚本ですが、他の会場で観られた方の感想で私と同じくリアリティーに欠けるとの感想がありました。

細かいところを言えば、

1、崖から落ちた怪我なのに全身麻痺は理解出来るが、壊死に至る工程が突拍子にみえる。

2、証言台で葵が動き過ぎる。

3、ハルのオトを表現するのにライティング効果が強すぎる。

4、他の3作品は、観客自身が体験、またはその様子が容易に想像出来る内容だが、「わたしの未来」は観客自身が同じ立場となりえる環境が違い過ぎて共感しにくい。

(例で挙げると、そもそも証言台に立つ人はごく僅かだし、癌や怪我ならまだしも、入院中の患者の手足が壊死になるのは、余程悪辣な病室でない限り、特に日本ではありえない等。)

5、一人芝居だというのに「見えない誰か(他者)」との掛け合いがほぼ無い為、そこが裁判所なのか忘れる。

6、冒頭にハルが犯した罪を話してしまえばネタバレになるのである程度は仕方ないが、証言台に立つ葵を見てると、事前にあらすじを読んだ私でさえ罪を犯したのが葵だったかな?と振り返るぐらい冒頭でハルの紹介(この場合、裁判官の先生との掛け合い)が無い為に劇中混乱した。


特に4番目の項目が観客の視線からリアリティーを奪っているように思えました。

そして物語最大の見せ場であり最大の欠点は、葵が証言台で歌を歌うことではないでしょうか?


女優と歌手という二足の草鞋を履く西原氏の功績と努力はとても良く分かるのですが、冒頭と終劇で歌う約5分という時間によって、物語の所要時間である30分の6分の1をも割いてしまっている。 これはとても勿体ない。

1時間以上ある演劇ならともかく、30分という時間に西原氏の良さをあまりにも詰め込み過ぎた残念な結果となってしまっています。

(実際、原稿が時間等の都合で11ページから8ページへと短くなっているようですし。)


それならばあえて証言台ではなく、「如水」のような独白(あちらも裏設定では証言台だったかもしれませんが。)形式でも良かったですし、歌は歌で上手なのですから彼女の歌はそのような公演の場でじっくりと聴いてもらうべきだったと思いました。

「演技者は演技者らしく」、ではありませんが、30分という短い時間での美味しい取りは、「二兎を追う者は一兎を得ず」になってしまいます。


あと、これが一番しっくりくる素直な自分の感想ですが、西原氏には悲しく切ない物語は似合わないと思います。^^;

演技の面で先ほども言いましたが、「西原希蓉美」の殻を破れない限り、この手の作品には彼女は向かないと思います。

彼女の女優としての魅力をより引き出すのなら、コメディーのような明るい物語や、ラブストーリーのような乙女心を引き出す物語の方がより彼女の魅力を引き出せると思いました。


ですから12月に再構成しての公演予定がある、彼女が所属する満月動物園の音楽劇「ギター弾きのウタ」 のような作品への出演を数多く希望しますし、12月の公演がとても楽しみです。w


そして私ごときの素人が言えたものではありませんが、演技、脚本、そして演出を見直せば、まだまだ面白くなる可能性を秘めた作品だと、この4作品の中では1番強く思いました。





そんな感じで数あるうちの4作品を私的評価致しましたが、内容に間違いがある等の訂正はすぐに対処しますのでご了承して下さい。


そして全てを観終わった感想としては、演劇もそうですが、物語を作るのはとても素晴らしく面白い!と率直な感想で締めたいと思います。w


ブログのほうは・・・、気力と体力があればまたいつか!w

(実際、今回の記事を書き上げるのにブランクがあったのもありましたが、内容が濃かっただけに14時間もぶっとうしで書き上げたので。w)





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