かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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↓こういうの結構見るんですよ。




へ~(´・_・`)




皆さん、

『PRTR法』

ってご存知ですか?



1999年に施行された制度で、

↓のようにいくつかの合成界面活性剤が

『第一種指定化学物質』に指定されています。

http://www.shabon.com/learn/concept07.html より




おお~、

なんだかこういうの見ると

「これらの界面活性剤はなんかよくわからんが『PRTR法』とかいう法律で取り締まられてんだな~」


みたいな風に思いませんか?





実際にそういう感じでこれらの界面活性剤を悪く言う人も居ます。


特に「セッケン」はPRTR法のリストに指定されていないので、

石鹸系のメーカーとかへんてこな業者が


「合成洗剤はPRTR法で指定されているから危険!安全な石鹸を使いましょう」


的な感じで石鹸を薦めてくるのです。



マルチ企業の勧誘とか怪しい講演会でも結構言われているそうです。


『うちの商品にはPRTR法に指定されている成分は入ってません!だから凄くいい商品なのよ』

という風に。





しかしこのように

「PRTR法のリストに指定されているから危険!」

という解釈は、

ハッキリ言ってPRTR法を大きく誤解していると言えます。






そもそもPRTR法って何よ?って話なんですが、


一応ウィキペディアさんとかにも載ってます。

PRTR制度(wikipedia)

この法律は、政令で指定された化学物質を取り扱う事業者が、指定化学物質の環境への排出量・移動量を把握し、国に届け出ることにより、環境あるいは人体に有害な化学物質がどのような発生源からどのくらい環境へ排出・移動されたか、というデータを集計し、公表する仕組みである


とあります。


どういうことかというと、


工業的に使用される化学物質のうち、

人体や環境への負担のある化学物質は

その排出量やらなんやらをきっちり管理して公表しましょう!





という法律になります。



これだけを聞くとこのリストに載るってことは

つまりその化学物質は人体や環境に負担になるものということの証明?

と思ってしまいそうなのは分かります。



ですがそもそもこの法律は

『人体に有害な化学物質』と『環境に負担になる化学物質』

をごちゃ混ぜにリスト化している
のです。



そしてPRTR法における「界面活性剤」は、

人体に対して有害だからリストに載っているのではありません。






界面活性剤は「表面張力を弱める」という性質上

魚や藻類など水性生物の呼吸器官の機能を阻害してしまうため、


特に水環境での環境負荷が大きい物質として指定されたのです。



そしてそのうち特定の合成洗剤しか記載されていないのは、


水性生物への環境負荷は特に生産量が多く排出量の多い物質ほど影響力が大きいと考えられるため、

当時特に生産量の多かった有名な合成洗剤類(SDS・LAS・AES・AE・α-SF等)が全ての界面活性剤の代表として指定されたのです。


実際には界面活性剤は全て上記の性質を持っているので

お魚さんへの影響という話をすると影響力は同じです。


ですが界面活性剤は幾百の膨大な種類があるので当然全部を書くわけにもいかず、

結果として特に排出量が多いものに絞って記載することになった…

というわけです。


(ちなみにセッケンは環境水中では金属石鹸化して失活するため難を逃れました)



本来現在使用されている界面活性剤は一週間もあれば完全に分解するものしかありませんが、

もしも一気に大量に排出された場合はその瞬間は環境にかなりの負荷が生じることになるので、

こういう沢山排出される可能性のある界面活性剤は要注意!

ということなのです。




これは



の冒頭に、


PRTR 法でこれらの界面活性剤が第一種指定化学物質に指定された理由は、
生産量が多く河川等の環境水系の一部から検出され、藻類や魚類などの水生生物の生育等に一定濃度以上で影響を及ぼす性質を持っているためとされていますが、このことは直ちに安全性上、問題があるということを意味するものではなく、環境への排出量や移動量を把握すると共にリスク評価を行い、それらの結果を踏まえ、管理対策が必要かどうかを検討するためです。
~(中略)~
洗剤に使用されている主な界面活性剤の人に対する安全性(人の健康影響)については、欧米をはじめ我が国においても十分な確認が行われており、厚生労働省(当時は厚生省)からは「通常の使用条件であれば安全性に問題はない」(「洗剤の毒性とその評価」、1983 年)との見解が示されています。環境に対する影響についても生分解性や水生生物に対する影響等、非常に多くの検討が行われており、安全に使用できることが確認されています。



と明確に記されています。



つまり「PRTR法にリストされる」ということはイコール危険というわけではく、


「一気に沢山排出されると環境に負担になる物質だから、企業や事業者はきちんと管理してね!」

ということを言っているのです。



危険だから配合するのを自粛しなければならない成分というわけでは決してありません。



SDSやLASなんかはまだしも、

AE(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)やラウラミンオキシドとかα-SFなんかは人体への刺激や毒性はかなり小さい成分ですよ。





なのでPRTR法を引き合いに出して合成界面活性剤のことを悪く言う人たちがいますが、

これはすごく的外れの意見なのです。



PRTR法はあくまで企業や事業者に化学物質の管理を徹底させるための法律であり、

これはもう法制度化されているので業者がしっかり対処しているはずのものです。

よって我々消費者がこの法律のことで右往左往する必要は一切ありません。





いくつかの石鹸系の有名なメーカーが公式ホームページでこの話題で石鹸をゴリ押ししているものですから、

沢山の消費者に大きな誤解を与えている状況があるようです。



実際にはPRTR法は化粧品やらなんやらよりも工場排水とかの話の方がメインですから、

これで化粧品の成分がどうのこうの言うのはおかしな話だと思います。





ところで冒頭の文にPRTR法=「有害物質管理法」って書いてあるんですが、

本当のPRTR法の和名は「化学物質排出把握管理促進法」です。

こういうのも誤解を招く一因なのでしょうね(^_^;)





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