かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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最近日焼け止めの情報を集めていると

「界面活性剤不使用」

を謳った日焼け止めをたまに見かけます。



なんでも肌への刺激を抑えるために界面活性剤を配合していないのだとか・・・。


確かに「界面活性剤=悪いもの」と思い込んでいるとこれがホントに良いことのように思えてきてしまうかもしれません。


しかしかずのすけ的に言えば、

日焼け止めで界面活性剤を全く配合しないものは

とてもではありませんがあまりオススメできません。






◎日焼け止めの界面活性剤は皮膚に刺激を与えない



まず第一に、

日焼け止めに配合される界面活性剤はそもそも皮膚刺激を与える種類のものではない

ということから理解しておく必要があると思います。



界面活性剤は何度もお話しているように以下の4つの種類があります。



このうち皮膚刺激を生じる界面活性剤は

「陰イオン界面活性剤」「陽イオン界面活性剤」で、

洗剤とか柔軟剤ですね。

この手の界面活性剤は原料が安価ですが刺激有りなので

洗い流すタイプの化粧品への配合が一般的です。



しかし日焼け止め含め塗り置きの化粧品の場合

こういった界面活性剤を配合すると敏感肌への負担が大きくなるため、


やや高価な成分ではありますが

皮膚刺激を生じない『非イオン界面活性剤』というものが配合されています。

(名前が複雑なので例示するのが難しいですが…;)



「イオン」とは簡単に言えば静電気を意味する言葉なのですが、

非イオン系は静電気を持たない界面活性剤なので肌に負担を与えません。


また分子量が大きいため肌に浸透することもありませんし、

実際の経口毒性も非常に弱く食品の乳化剤にも使われるほどです。
(石鹸などよりもよっぽど低毒性です)



◎非イオン界面活性剤は『合成界面活性剤』


しかしこの非イオン界面活性剤はハッキリ言って、

その全てが『合成界面活性剤』です。

(※合成界面活性剤=石けん以外の合成して作った界面活性剤のこと)


なのでインターネットやいくつかの書籍類ではこれも全部含めて

「合成界面活性剤=悪!」と言われているのです。


実際には肌に負担の大きい合成界面活性剤というのは初期に作られた陰イオン界面活性剤(LASやAS)のことで、

非イオン系までまとめてバッシングされるのは非常に不憫です…(-_-;)



そのおかげで非イオン系の全く無刺激のただの乳化剤まで悪者扱いになり

「合成界面活性剤不使用!」と言って

界面活性剤を一切配合していない日焼け止めが作られたり、

本来刺激の懸念のある陰イオン界面活性剤の『石けん』で乳化している日焼け止めが現れたりと
(→赤ちゃんにも優しい日焼け止めの選び方


方向性がよく分からないことになっているわけです…(*_*;




◎日焼け止めに界面活性剤を入れない弊害


石けん乳化で作る日焼け止めの問題点については上の記事で紹介していますが、

じゃあ界面活性剤を入れない日焼け止めは何が悪いの?というお話もしておきます。


まず界面活性剤というのは基本的には水と油を混ぜあわせる役割を持っています。

日焼け止めは肌の表面に付着していないといけないので

基本成分として何らかの油を使用しますし、

かと言って100%オイルとなると皮膜感がとんでもないことになるので

一定量の水や水溶性の成分も一緒に配合されています。


かずのすけ的に一番肌に負担の少ない日焼け止めはクリームタイプのものだと考えていますが、

こういうクリームを作るためには水と油を混ぜなければならないため、

少なからずの界面活性剤が必ず必要になります。



界面活性剤を配合しなければどうしても自己乳化は出来ませんから、

クリームにはならず使用者がその都度振って混ぜる二層式のミルクにしかなりません。


二層式のミルクタイプはオイルと水が分離するため、

皮膚上に油分だけが残り洗い流しには必ず洗剤が必要になります。


クリームタイプであれば元々界面活性剤が入っているので

洗い流す際に「石けんで落とせる!」どころか『お湯』で落とせます。



つまり

界面活性剤を入れない日焼け止めはどうしても皮膜が残留しやすくなるため、

洗浄による皮膚への負担が発生しやすい

という問題があるのです。


日焼け止め・下地の負担と肌への負担




◎界面活性剤無しの日焼け止めはムラになりやすい


またこれは刺激とはまた別の話なのですが、


界面活性剤には水と油を混ぜる「乳化作用」の他にも

粉末粒子を液中に均一に分散させる『分散作用』という性質があります。


分散作用
日本石鹸洗剤工業会ホームページ


特に「紫外線散乱剤」は皆様もご存知のように白色のパウダーです。


これを一切界面活性剤を用いずに水に入れるとすると、

上の画像の左側の写真のように全体に均一に分散せず固まってしまうのです。


散乱剤の場合は水より重さが重いので、

これが固まって液中に沈殿してしまいます。



なので世の『二層式』の日焼け止めはウォータープルーフにするために基本的に界面活性剤がほとんど入っていないのですが、

パウダーの分散のために必要最低限は界面活性剤が加えられているのが一般的です。



このことから、

分散機能を一切持たない日焼け止めは

塗った際にも粉体が凝集しやすくムラになりやすい

ことが予想できます。




◎「界面活性剤不使用」の日焼け止めはあまりオススメできません


結論として僕はこのように考えます。


そもそも日焼け止めの界面活性剤ははじめから悪いものでもなんでもないのに、

それをわざわざ悪役に仕立てあげて商品を販売するという売り方が僕は気に入りません(-_-;)


中には『赤ちゃん用』とか『敏感肌用』とかやたら低刺激を売りにしている販社もありますが、

ありもしない刺激(?)を抑えるために界面活性剤を配合しない結果、

それを剥がすために強めの洗剤が必要になるのですから

これでは結局最終的な肌への負担は増えてしまうのではと僕は思います。


刺激を抑える為に刺激を増やす結果になるという、

なんとも本末転倒な日焼け止めです。






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