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洗濯洗剤関連の記事のリクエストを度々頂いていたので、


少しずつ書いていきたいと思います(^-^)




洗剤は日常的に様々な場所で活用されています。


化粧品として我々のカラダや髪を洗うだけではなく、

衣服や食器など、

特に主婦業をこなす方には

そういう局面で利用する洗剤は馴染み深いものではないでしょうか。


今回の記事ではそのうち、

衣料用洗剤…つまり「洗濯洗剤」についてまとめていきます。





しかし一口に洗濯洗剤とは言っても、

市場には非常に多くの種類の洗剤が売りだされており


一般消費者にとっては

どの洗剤を選べば良いのか…

簡単に自分たちだけで判断するのは難しいことでしょう。




洗濯洗剤については基本的な話から奥深い話まで、

話し始めると結構長くなってしまいますので


今回はとりあえず一般的な洗濯洗剤の

界面活性剤毎の洗浄特性についてまとめていきたいと思います。



これを知るだけでも、

どの服をどの洗剤で洗えば良いのか、大体は把握できるようになります。




◎洗濯洗剤に使われる界面活性剤は大きく分けて3つ!


洗濯洗剤の主成分として用いられる界面活性剤は、

大きく分けると3種類しかありません。


・石鹸系
(純石けん分・脂肪酸ナトリウム等)

・陰イオン系
(直鎖アルキルベンゼンナトリウム/アルキルエーテル硫酸エステル塩等)

・非イオン系
(ポリオキシエチレンアルキルエーテル等)



洗濯洗剤には実に様々な種類がありますが、

実は結構単純な区分けが出来てしまうのです。


これが意外と知られていないところではありますね(^_^;)



◎石鹸系洗剤の特徴



(画像:石鹸百科 http://www.live-science.com/honkan/beginner/house.htm より)




一般的に安全性重視で利用されるのが石鹸系洗剤です。

「合成洗剤は危険!」

という懸念を持った消費者が利用するケースが多いようですね。



セッケンの洗浄特性をまとめると以下のようになります。


<メリット>

・高洗浄力/油汚れ・タンパク質汚れに特に有効

・生分解性が非常に良好

・上手に洗えると滑らかで弾力のある洗い上がりになる
(残留した脂肪酸による質感)

・クリーンなイメージがある


<デメリット>

・アルカリ性のため動物性繊維(毛・絹等)は洗浄出来ない

・硬水では洗浄力を発揮しない

・残留した石鹸カスが異臭を放つ場合がある

・残留した金属石鹸が質感を低下させる場合がある

・硬水地域では大量の洗剤が必要であり、かえって環境負担が大きくなる


などなど、

石鹸系洗剤は

メリットがある反面デメリットも多く、

上手に洗濯するにはかなりの熟練度が必要
など


手軽に洗濯が出来ない洗剤になります。


そもそも石鹸は洗浄機能が水質に大きく依存する性質があるため、

基本的には安定した洗浄が求められる衣料用洗剤にはあまり向きません。


またクリーンなイメージはあくまでイメージであり、

合成洗剤と比較して環境負荷が小さいとは必ずしも言えませんし


多くの消費者が懸念する洗剤の『残留』に関しても

現在流通している合成洗剤と比較すると優れているどころか

金属石鹸や石鹸カスの影響を鑑みればむしろ劣ると言えます。


石鹸は危険?~意外と知らないセッケンの化学~

ニセ科学と石けんの諸問題 洗濯用「無添加」石けんの問題点




◎陰イオン系洗剤の特徴



陰イオン系洗剤に主に使われる洗剤は、

・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)

・アルキルエーテル硫酸エステル塩(ラウレス硫酸ナトリウム)

の二つがほとんどです。


ラウリルベンゼンスルホン酸Na

ラウレス硫酸Na



陰イオン系の洗浄特性をまとめると以下のようになります。


<メリット>

・どのような汚れに対しても安定して高い洗浄性を発揮する

・水質による洗浄性の変化が無い

・少量の洗剤で高い洗浄性を発揮する(粉末の場合)

・中性であれば動物繊維の洗浄も可能

・弱い消臭/殺菌機能を持つ


<デメリット>

・固着したタンパク質汚れや油汚れを落としきれない場合がある

・何度も洗浄すると繊維が傷む


・洗い上がりにごわつく




以前は分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸Na(ABS)という、

環境負荷がかなり大きな洗剤が使われていた背景があり


今でもやや嫌われがちなところがありますが、

現在では既に環境配慮型化(ソフト化)された洗剤に切り替わっており


環境負荷や生体毒性などを気にする必要はありません。


また

「洗剤が残留して皮膚刺激になる」

ということを懸念する人がいますが、

実際の所

洗剤は『流れる』が基本です。


正しく濯ぎが行われていれば

衣服を着ただけで皮膚炎を誘発するほど洗剤が残留しているなどということは

ほとんどあり得ないと考えて結構です。


実際には洗剤の残留などより柔軟剤の残留の方がよほど問題であり、

衣服の刺激を考えるのであれば、

むしろ柔軟剤に気をつけるべきなのです。

カチオン界面活性剤の毒性と刺激性について




◎非イオン系洗剤の特徴


非イオン系洗剤は基本的におしゃれ着洗剤に使われています。


ポリオキシエチレンアルキルエーテル

という非イオン系界面活性剤が使用される場合が多いです。


ポリオキシエチレンアルキルエーテル


非イオン系洗剤の洗浄特性は以下のようになります。


<メリット>

・繊維をほぼ傷めること無く洗浄できる

・油汚れに対して高い洗浄性を発揮


・洗い上がりの手触り感や風合いが非常に良い

・残留しても皮膚刺激が一切ない


<デメリット>

・タンパク質汚れや水系汚れの洗浄性が弱い

・消臭/殺菌性が無い

・単価が高くなる傾向がある

・市場に流通しているものの種類が少ない



現状では非イオン系洗剤(おしゃれ着洗剤)は、

『エマール(花王)』か『アクロン(ライオン)』の二択

という状況で、

基本の洗浄性能はほとんど変わらず、

あとは匂いで差が付くかどうか?という感じです。


体感ではエマールの方が香料が少ない感じですが、

基本は匂いの好みで選ぶしか無いでしょうね(^_^;)



非イオン系洗剤は界面活性剤に刺激性がほぼゼロなので

繊維を労りながら洗浄が可能です。


ただその分殺菌作用なども無いですしタンパク質汚れには弱いので、

異臭や襟垢などを落とす際には不向き

ということになります。





以上、

洗濯洗剤に用いられる主要な界面活性剤毎にその洗浄特性をまとめてみました。


皆様の今後の洗剤選びに役立てば何よりですm(_ _)m



(今後衣料用洗剤のさらに奥深い話を色々と書いていきたいと思います!洗濯洗剤関連で質問などあれば記事で取り上げたいと思いますので遠慮なくこちらにコメントお願いいたします。)




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