かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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ピーリング剤なんて全く無縁だと思っていたので

これまでほとんど調べることもなかったのですが


少し調べたらやっぱりかなり危険なものが流通しているようですね(^_^;)




まず「ピーリング剤」というものが

普通どういう成分で作られているのかというと、


クリニックレベルになると「グリコール酸」とか「サリチル酸」とか、

α-ヒドロキシ酸(AHA)とか言われる酸性の化学物質を用いています。


グリコール酸などの酸は強い酸性と水素結合との親和性が高いため

もろくなったタンパク質を分解して剥がし落とすことができます。



同様の効果を持つ成分としては、

「タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)」や、「尿素」なども知られますね。




α-ヒドロキシ酸を使うケミカルピーリングは結構刺激が強いので、

高濃度のものの市場流通はあまりしていないはずです。


10%濃度以下のものであれば、

インターネットで探せばいくつかHITはしますね…;
(これも素人さんにはあまり使ってほしくはないですが。。)




酵素洗顔尿素による角質落としは、

化粧品や医薬部外品でも結構流通しています。

        


パパインなどのプロテアーゼや尿素レベルであれば、

ご家庭での使用でも比較的安全に使用できるから…ということでしょうか?


と言っても尿素も結構溶かすので

顔など敏感な部位に使用するのはあまりオススメは出来ないですけどね(^_^;)





ちなみに僕はこういった角質除去系のアイテムは基本反対のスタンスです。


健康な肌を作るためにはピーリングなんて絶対に必要ありません。

弱い肌を露出させて肌を敏感にするだけだと思います。



現在流通している化粧品の効能としては最も不要な性能ですね…。。







まぁ今日はその本来の「ピーリング」とは違った、


『似非(エセ)ピーリング剤』

のことについてお話したいと思います。




◎ダマされるな!「似非ピーリング剤」



化粧品におけるピーリング剤で、

肌への負担などは置いておいてしっかりとピーリングしたい場合

実際に角質を除去できるのは先程も言ったように

グリコール酸や尿素、パパインなどの成分です。



例えば化粧品であれば

水、BG、エタノール、グリセリン、PEG-200、ザクロエキス、尿素、クエン酸Na、クエン酸、アルギニン、カルボマー、PEG-60水添ヒマシ油、香料、TEA、赤102、イミダゾリジニルウレア、メチルパラベン

上のように尿素なんかがしっかり入っているものであれば、

なるほど一応ちゃんとしたピーリング剤だな、と評価できるわけです。




しかし、

場合によっては「ピーリングジェル!」という風に宣伝していても、

成分的にピーリング効果はほとんど期待できない

というものがあったりするのです。



水、DPG、グリセリン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、ジココジモニウムクロリド、ステアルトリモニウムブロミド、脱塩海水、アンズ果汁、加水分解ヒアルロン酸、ココイルグルタミン酸K、ココイルアルギニンエチルPCA 


それが例えば上のような感じで、

ピーリング剤になりうる成分が入っていない、というタイプのものです。


この手のピーリング剤はベース剤の他

・大量のゲル化剤(~ポリマーやカルボマーなど)

・カチオン界面活性剤(~ブロミド・~クロリドなど)

が基本成分になっており、


そもそも『ピーリング』と呼べる効能を有してはいないのです。




僕に言わせればこれはピーリング剤とはいえず、

言うなれば『似非ピーリング剤』と呼べますね。



◎出てくる「カス」は老廃した角質じゃない!?



こういう似非ピーリング剤を使うと、


(http://www.jelrin.com/gk/01.htmlより)

上のような「カス」が大量に出てきます。


よくある謳い文句ではこのカスのことを

「角質が剥がれてボロボロと出てきます」的な感じで紹介していますが、



実はこれの正体は角質ではありません。




この正体は、

ゲル系化粧品を使った時に出てくるあの「モロモロ」と同じで、

大量に配合されたゲル化剤が固まってできた、

いわば『ゲル化剤の固まり』です。




似非ピーリング剤に大量のゲル化剤が配合されているのは、

こすった時にあたかも角質っぽいものがとれたように見せかける為


実際のところは見た目ほどの角質除去効果は無いわけです。



まぁ100歩譲って期待できるのは

皮膚表面の「汚れ」を巻き込む

くらいの効果でしょうか。




◎流した後にしっとりすべすべになる理由


つまりこういう似非ピーリング剤では

それほど老廃角質を除去できない、ということになるはずです。


しかし実際にこのタイプのピーリング剤を使用して、


「お肌がツルツルになった~~~!!(^O^)」


という感想を持ったことがある人もいると思います。

(クチコミでは「ガサガサになった」という人も相当数いますけど…;)




このピーリング剤のピーリング効果を信じていた人は、

「古い角質が無くなったからツルツルになったんだ!」

という風に思ったことではないでしょうか…。



ですが、実際には言うほど角質は除去出来ていません。


じゃあなぜこのような質感が得られるのでしょうか?



そのカラクリは、

似非ピーリング剤に配合されている「カチオン界面活性剤」です。



カチオン界面活性剤とは、

シャンプーとリンス ~アニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤~


のあたりで解説していますが、


リンスやトリートメント、衣料用の柔軟剤に使用されている成分です。


物質の表面に吸着し、柔軟効果を与えることができます。



よって似非ピーリング剤にこの成分を配合すれば

洗い流しても皮膚上に残留し、しっとり・ツルツル感を演出してくれるわけです。



ツルツルになるのは老廃角質が除去されたからではなく、


単にカチオン界面活性剤の膜が張られているからに他なりません。




◎カチオン界面活性剤はかなりの刺激物!


で、一番問題なのはこのカチオン界面活性剤ですが、、

結構な刺激があります(-_-;)

トリートメントの刺激 ~カチオン界面活性剤について~


ラウリル硫酸Naに比べたら単純刺激は弱いですが、

洗剤(アニオン界面活性剤)は流れてしまうものなのに対して

カチオン界面活性剤は残留するのが基本の成分ですので


皮膚上に残ったカチオンは長時間皮膚に刺激を与え続けることになります。



そのため、

いくら柔軟効果を得られるとは言っても

基本的に皮膚に塗布する化粧品にはカチオン界面活性剤は配合しない

というのは化粧品製造における暗黙のルールです。



これら似非ピーリング剤は、

目先の使用感を得るためにこの禁忌を侵しているということになるわけです。




◎『似非ピーリング剤』 百害あって一利なし



似非ピーリング剤で得られる洗浄効果は、

石鹸でしっかり洗えば得られるそれと大差ありません。



普通のケミカルピーリングであれば、

まぁ100歩譲って角質除去の効果が見込めるわけですが、


似非ピーリング剤にはそれもなく、

ただ単に肌を痛めつけるだけということになります。



もちろん敏感肌の人には絶対にオススメできないですし

普通肌の人にとっても同じことです。



誰にとってもオススメ出来ない化粧品の一つ

と言っても過言ではないでしょう。




ゲル化剤で剥がれた角質を装ったり、

カチオン界面活性剤で質感だけを演出したり、


そもそもの化粧品の成分構成が人を騙すためにあるようなものです。




まさに、

『百害あって一利なし』

最低アイテムです。



口コミサイトでは明らかなサクラ票で

嘘みたいな高評価が付いていたりしますが・・・



絶対に騙されないようにしたいですね。




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